「ひとり飲み」に関する意識調査(20歳以上の日本ビール検定(愛称:びあけん)受検者男女) 

2016年08月10日
日本ビール文化研究会は、「ひとり飲み」に関する意識調査を実施しました。
実施対象者は、当会が実施した第1回から第4回「日本ビール検定(愛称:びあけん)」の全受検者であり、アンケートにご協力いただいたのは1,409名です。ビール好きである「びあけん」受検者のビールライフの中で「ひとり飲み」がどのような存在になっているかを、アンケート結果を元にご報告します。

【調査結果サマリー】

1. 80%以上の方が「ひとり飲み」経験者
2. 「ひとり飲み」に興味を持っている人が大多数
3. 静かに自分のペースで楽しむ「ひとり飲み」
4. 「ひとり飲み」はビアパブでビール

【調査結果サマリー】

1. 80%以上の方が「ひとり飲み」経験者

【質問】
① お酒を伴う外食をする場合、普段誰と行くことが多いですか?
② ひとりで飲食店に入って、ビールを飲んだ経験はありますか?(以下、飲食店にはファーストフード店やカフェは含みません)
③ 過去1年間において、お酒を飲む目的で、ひとりで飲食店に入ったことはありますか?

○まとめ
 ①では、普段の外食に誰と行くかを質問しました。約88%の方が家族や友人などと外食しており、残り約12%の方が普段から一人で外食する機会が多いとの回答結果になりました。
 ②では、一人で飲食店に入りビールを飲んだ経験があるか質問しています。男性で約93%、女性で約81%の方が「ひとり飲み」経験者との結果を得られました。「ひとり飲み」経験が最も少ないのは女性20代。3人に1人が「ひとり飲み」経験がありませんでしたが、残る3人のうち2人は「ひとり飲み」を経験しています。
 ③では、過去1年間での「ひとり飲み」の回数を聞いています。「週に1回以上」「月に1回程度」を合わせた数字を見ると全体で35%、男性で約40%、女性で約25%の方が毎月「ひとり飲み」をしていることがわかります。女性の割合が低いのは②での結果の通り、20代女性の多くが「ひとり飲み」を経験していないことが要因といえるでしょう。

 また、表にはしておりませんが、世帯構成(単身、夫婦のみの世帯、二世代、三世代、その他)による大きな差は見られませんでしたので併せてご報告します。
 普段、家族や友人と外食を楽しまれている方がほとんどですが、80%以上の方が「ひとり飲み」も経験しています。特に30代・40代に「ひとり飲み」経験者が多く、20代女性は、「ひとり飲み」に抵抗があることが伺えます。

2.「ひとり飲み」に興味を持っている人が大多数

【質問】
④ ひとりで飲食店に入ってビールを飲むことに抵抗はありますか?
⑤ ひとりで飲食店に入ってビールを飲むことに興味はありますか?

○まとめ
 男性で「ひとり飲み」に対し全く抵抗が無いと答えた方が約72%、女性の場合は約52%という結果になりました。さらに、男女ともに「『ひとり飲み』には抵抗はなく、以前から興味がある」「『ひとり飲み』の経験はないが、一度試してみたい」と興味を示している方が80%以上存在していることがわかりました。
 但し、④を見ると、20代男女ともに「抵抗はないが、ひとりでは入らない」と「絶対ひとりで入らない」を合わせた数字が高く、「ひとり飲み」への興味はあるものの「寂しそうに見られたくない」「手持ち無沙汰が我慢できない」(自由回答)などの理由から、積極的に実行に移していないことがわかります。しかし、「ひとり飲みはかっこいい」「お酒を楽しんでいるイメージ」「大人の趣味」(自由回答)といった20代の声も多く、今は仲間と楽しんでいるが、年を重ねたら「ひとり飲み」に挑戦したいと考えていると推測できます。

 3. 静かに自分のペースで楽しむ「ひとり飲み」

【質問】
⑥ ひとりで飲食店に入る理由を教えて下さい?

○まとめ
「ひとり飲み」をする理由は、「自分のペースでお酒を飲みたい」「自分の好きなお店に行きたい」「静かにビールや食事を楽しみたい」など、プライベートを大切にする理由が目立ちました。また「時間潰しに軽く1杯飲む」「友人と行く店の下見」「食べたい物、飲みたい物があると一人でも行く」などのフリー回答も多くありました。

4.「ひとり飲み」はビアパブでビール

【質問】
⑦ ひとりで飲食店で飲むとき、どのお酒を飲みますか?
⑧ ひとりでお酒を飲む場合は、どのようなお店に行くことが多いですか?

○まとめ
 日本ビール検定(びあけん)の受検者という事もあり、男女問わず「ひとり飲み」で飲むお酒は「ビール」という回答が圧倒的多数を占めました。利用する飲食店としては「ビアパブ・ビアレストラン」が最も多く、次いで「居酒屋」「バー」が占めています。多くの店でカウンター席があり、飽きることなく多様なビールやお酒を楽しめる「ビアパブ・ビアレストラン」や「バー」が「ひとり飲み」をしたい店として高く評価されているようです。

5. 総評
 今回のアンケートでは、ビール好きの方のほとんどが「ひとり飲み」の経験があるということがわかりました。ほぼ毎月のように「ひとり飲み」をしている方も35%と3人に1人存在しており、外食シーンでの飲食スタイルとして定着しつつあることが伺えます。世帯構成に関わらず、普段は家族や友人と外食などを楽しんでいるものの、好きな料理・ビールをゆっくり自分のペースで楽しむ目的で「ひとり飲み」を堪能している姿が想像できます。「ひとり飲み」を楽しんでいる主要層は30代・40代男性ではありますが、性別・年代問わず、多くの方が興味を持っている結果となっており、今後さらに拡がっていく飲用スタイルだと考えられます。
 20代では「寂しい」「手持ち無沙汰がある」などの理由でまだまだ未経験者が多くいますが、大人の姿として憧れているとの意見も多数あり、社会経験と共に「ひとり飲み」を楽しんでいくと思われます。


【調査概要】
・調査対象:2012年 第1回~2015年 第4回「日本ビール検定(愛称:びあけん)」の1級・2級・3級受検者(※全国の20歳以上の男女)
・調査方法:当会のホームページを通じてアンケートを実施
・調査期間:2016年7月20日(水)~7月29日(金)
・サンプル数:1,409名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[日本ビール文化研究会]
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