小中学生のたばこに関する意識・実態調査 

2016年04月27日
ファイザーは、2013年10月に「禁煙・疾患(ニコチン依存症)啓発活動に関する協定」を締結した横浜市と、たばこに関する意識・実態調査を実施し、横浜市内の小中学生1,801人(小学校5年生830人/中学校2年生971人)から回答を得ました。

受動喫煙により子どもの様々な疾患が引き起こされることや、喫煙開始年齢が低いほど短期間でニコチン依存状態に陥ることなど、喫煙は未成年に対して大きな影響を与えることが報告されています。本調査では、たばこに関して小中学生がどのような意識を持っているのか、周囲の喫煙環境はどのようになっているのかといった実態を調べることで、その啓発および指導資料の作成につなげ、子どもたちの喫煙防止教育に資することを目的に実施しました。今回の調査によって、主に次のことが明らかになりました。

【調査結果】

約9割の小中学生がたばこの煙で嫌な思いをした経験があり、その場所は上位から「道路」「レストラン」「家の中」

■89.5%の小中学生が「たばこの煙でいやな思いをしたことがある」と回答。

「たばこの煙でいやな思いをしたことがありますか。」と尋ねたところ、小中学生の約9割(89.5%:1,611人/1,801人)が「ある」と回答し、受動喫煙の被害を経験している可能性があることが明らかになりました。※Q4より

■嫌な思いをしたことがある場所で最も多いのは「道路」で80.8%、次いで「レストラン」が36.2%、「家」が25.8%。

たばこの煙で嫌な思いをしたことがある小中学生1,611人に「どこでありますか。」と複数回答で尋ねたところ、最も多かったのが「道路」で80.8%(1,301人/1,611人)、次いで「レストラン」が36.2%(583人/1,611人)となりました。また、「家」と回答した割合も25.8%(416人/1,611人)と、4人に1人が家の中でも、たばこの煙により嫌な経験をしていることが認められました。この順番と割合は、小学生、中学生ともにほぼ同じ傾向を示しました。※Q5より

周りでたばこを吸わないでほしいという思いは強く、理由の多くは「煙がいや」「健康」

■たばこの煙で嫌な思いをしたことがある小中学生のほぼ全て(96.5%)が「自分のまわりで吸わないでほしい」と回答。

たばこの煙で嫌な思いをしたことがある小中学生1,611人に「自分のまわりで吸わないでほしいと思いますか。」と尋ねたところ、小学生で97.0%(700人/722人)、中学生で96.1%(854人/889人)と、ほぼ全ての小中学生の96.5%(1,554人/1,611人)が、自分のまわりで吸わないでほしいと回答しました。※Q6より

■吸わないでほしいと思う理由は上位から、「煙がいやだから」が86.5%、「自分の健康に悪いから」が86.4%、「吸っている人の健康に悪いから」が47.2%。

自分のまわりでたばこを吸わないでほしいと回答した小中学生1,554人にその理由を教えてくださいと複数回答で尋ねたところ、最も多かった理由は、「煙がいやだから」で86.5%(1,344人/1,554人)でした。続いて、「自分の健康に悪いから」が86.4%(1,342人/1,554人)、「吸っている人の健康に悪いから」が47.2%(734人/1,554人)となりました。こうした結果からも、たばこが健康には良くないという認識が小中学生に浸透していることが明らかになりました。※Q7より

将来たばこを吸うとは思わない小中学生は約8割。一方、「わからない」との回答が2割弱

■20歳以上になった時にたばこを吸っていると「思わない」という回答は77.1%。
一方、「わからない」の回答が19.3%と、2割弱は将来たばこを吸う可能性を否定せず。

全員に20歳以上になった時にたばこを吸っていると思うかどうかを尋ねたところ、小学生で77.6%(644人/830人)、中学生で76.7%(745人/971人)と合わせて77.1%(1,389人/1,801人)と、約8割の小中学生が吸っているとは思わないと回答しました。しかし、2割弱(19.3%:347人/1,801人)の小中学生は「わからない」と回答し、たばこで嫌な思いをし、健康に良くないことを知っていながらも、自身が将来たばこを吸う可能性を否定しないというねじれも見られました。※Q9より

■将来たばこを吸おうと思わない理由で最も多いのが、「体に悪そうだから」が96.4%、次いで「においや煙などでまわりの人にめいわくがかかりそうだから」が82.9%。

大人になってもたばこを吸っているとは思わないと回答した1,389人にその理由を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのが「体に悪そうだから」で96.4%(1,339人/1,389人)、次いで「においや煙などでまわりの人にめいわくがかかりそうだから」82.9%(1,152人/1,389人)と、健康や周囲への配慮が上位に挙がりました。※Q11より


【調査概要】
期間:2015年12月~2016年2月
方法:無記名方式、各学校から調査票を配布、家庭等で児童、生徒本人が記入し郵送で回収
配布数:4,907人(小学5年生1,659人、中学2年生3,248人)
回答率:36.7% (小学5年生50.0%、 中学2年生29.9%)

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[ファイザー]
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