「女性OAB(過活動膀胱)患者の実態」に関する調査(50歳以上の女性患者対象) 

2016年08月30日
ファイザーは、過活動膀胱(OAB)で医療機関を受診している、もしくは受診経験のある50歳以上の女性患者265名を対象に、「女性OAB患者の実態」に関するインターネット調査を行いました。

OABとはOveractive Bladderの略で、尿意切迫感を必須とした症状症候群です。「尿意切迫感」とは、突然起こる、我慢できないような強い尿意であり、通常の尿意とは異なります。これ以外にも昼夜問わずトイレに何度も足を運ばなければならないような「頻尿・夜間頻尿」、尿意切迫感を感じると同時または尿意切迫感の直後に我慢できず尿が漏れる「切迫性尿失禁」といった、日常生活に大きな支障をもたらす症状を伴うことがあります。

女性のOAB患者は、日本排尿機能学会の過活動膀胱診療ガイドラインや各種論文によると、約580万人に上ると推定されています。

【調査結果概要】

女性OAB患者の92.5%が「切迫性尿失禁を経験」【Q1】
・女性OAB患者の約9割(92.5%)が、「急に、抑えられないような強い尿意がおこり、トイレに 間に合わず漏らしてしまうことがあった」と回答

切迫性尿失禁は、他のOAB症状と同様に高い有症率【Q2】
・OABの主症状である「尿意切迫感」や「頻尿」などと同様に、約9割(92.5%)の女性OAB患者が「切迫性尿失禁」を経験している

切迫性尿失禁は困窮度が高く、半数近くが「とても困っていた」【Q3】
・各OAB症状の、有症状に対する困窮度において、「切迫性尿失禁」の症状に半数近く(44.1%)が「とても困っていた」と回答

女性OAB患者は外出に不安を感じ、日常生活や社会活動が制限され、楽しみが奪われている【Q4】
・OAB症状による日常生活への困窮度について、約8割が「外出時で、常にトイレの場所を気にしないといけない」(78.1%)などと外出時の不安について回答
・「旅行や外出を控えてしまう」(60.0%)、「友人・知人とのつき合いを控えてしまう」(40.0%)など、約半数がOABにより日常生活や社会活動が制限されていた
・「症状に対して、気分的に落ち込んでしまう・めいってしまう」(50.9%)、「趣味を存分に楽しむことができないと感じる」(47.2%)など、日常生活の楽しみが奪われていることが示唆された

【調査結果】

女性OAB患者の92.5%が「切迫性尿失禁を経験」【Q1】

■女性OAB患者の約9割(92.5%)が、「急に、抑えられないような強い尿意がおこり、トイレに間に合わず漏らしてしまうことがあった」と回答

過活動膀胱または頻尿において医療機関を受診し始めた時の症状、状況について複数回答で尋ねたところ、92.5%(245人/265人)が「急に、抑えられないような強い尿意がおこり、トイレに間に合わず漏らしてしまうことがあった」と回答し、女性OAB患者は「切迫性尿失禁」を経験している割合が高いことが判明しました。

切迫性尿失禁は、他のOAB症状と同様に高い有症率【Q2】

■OABの主症状である「尿意切迫感」や「頻尿」などと同様に、約9割(92.5%)の女性OAB患者が「切迫性尿失禁」を経験している

過活動膀胱または頻尿において医療機関を受診し始めた時の症状、状況について複数回答で尋ねたところ、OABの必須症状である尿意切迫感を示す「急に、抑えられないような強い尿意がおこり、がまんするのが難しいことがあった」100.0%(265人/265人)や、頻尿を示す「日中、何度もトイレに行くことがあった(1日に8回以上)」97.0%(257人/265人)などと同様に、切迫性尿失禁を示す回答「急に、抑えられないような強い尿意がおこり、トイレに間に合わず漏らしてしまうことがあった」が92.5%(245人/265人)で、他のOAB症状と同様に高い有症率であることが明らかになりました。

切迫性尿失禁は困窮度が高く、半数近くが「とても困っていた」【Q3】

■各OAB症状の、有症状に対する困窮度において、「切迫性尿失禁」の症状に半数近く(44.1%)が「とても困っていた」と回答

Q2で、OABの各症状が「ある」と回答した人に対し、それぞれ「どれくらい困っていたか?」と質問したところ、尿意切迫感に次いで有症率の高い頻尿や夜間頻尿よりも、切迫性尿失禁のほうが「とても困っていた」と回答した割合が高く(44.1%:108人/245人)、困窮度の高さがうかがえました。

女性OAB患者は外出に不安を感じ、日常生活や社会活動が制限され、楽しみが奪われている【Q4】

■OAB症状による日常生活での困窮度について、約8割が「外出時で、常にトイレの場所を気にしないといけない」(78.1%)などと外出時の不安について回答

OABの症状による日常生活上の困窮度について尋ねたところ、「長時間トイレにいけない時に不安に感じる(長時間の会議や移動など)」が86.0%(228人/265人)、「長時間外出する時に不安を感じる」が83.0%(220人/265人)、「外出時で、常にトイレの場所を気にしないといけない」が78.1%(207人/265人)と、頻繁にトイレに行けないような環境に身をおくことに対する不安感や、外出時の不便さについての回答が高い割合で示されました。

■「旅行や外出を控えてしまう」(60.0%)、「友人・知人とのつき合いを控えてしまう」(40.0%)など、約半数がOABにより日常生活や社会活動が制限されていた

「旅行や外出を控えてしまう」60.0%(159人/265人)、「友人・知人とのつき合いを控えてしまう」40.0%(106人/265人)など約半数の人が、OAB症状により日常生活や社会活動が制限されており、QOLを低下させていることが判明しました。

■「症状に対して、気分的に落ち込んでしまう・めいってしまう」(50.9%)、「趣味を存分に楽しむことができないと感じる」(47.2%)など、日常生活の楽しみが奪われていることが示唆された

OABがあることで、「症状に対して、気分的に落ち込んでしまう・めいってしまう」50.9%(135人/265人)、「趣味を存分に楽しむことができないと感じる」47.2%(125人/265人)など、約半数が日常生活の楽しみが奪われていることも示唆されました。


【調査概要】
調査期間:2016年3月25日~2016年3月29日
調査方法:インターネット調査
調査内容:OABで通院経験のある女性患者の実態調査
調査対象:医療機関を受診している、もしくは受診経験のある50歳以上の女性OAB患者
サンプル数:265人

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[ファイザー]
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