防災意識や心的ストレスについての実態調査(住宅購入検討者対象) 

2016年08月30日
大和ハウス工業は、9月1日の「防災の日」を前に、住宅購入検討者を対象とした、防災意識や心的ストレスについての実態調査を実施しました。
 地震のゆれの影響で、体調不良や精神的なストレスを感じることを「心のゆれ疲れ」と定義し、その経験の有無を調査した結果、過半数の方が「心のゆれ疲れ」を経験しているという結果が得られました。

【調査結果トピックス】

1.繰り返す地震のゆれで、家だけでなく心も「ゆれ疲れ」している

2.防災対策に関する知識はあるが、実行できていない

3.防災対策の実践は、地域によって大きな格差あり


【調査結果】

1.住宅だけでなく、心も「ゆれ疲れ」している
 地震の「ゆれ」の影響で、体調不良や精神的なストレスを感じることを「心のゆれ疲れ」と定義し、震度5以上の地震経験者に「心のゆれ疲れ」の経験の有無を調査したところ、52.1%と、過半数の方が「心のゆれ疲れ」を経験しているという結果が得られました。
 また、「心のゆれ疲れ」を感じた具体的な項目として、「地面は揺れていないのに、揺れているように感じる」、「家の倒壊が怖い」などが挙げられました。

●「心のゆれ疲れ」についてのアンケート結果
(1)「地面は揺れていないのに、揺れているように感じる」
東京都 男性 38歳 会社員(事務系)
 症状:揺れていないのに揺れているようなめまいが起きた
大阪府 男性 33歳 その他
 症状:余震によって常に揺れているような感覚が続いた
大阪府 男性 40歳 会社員(事務系)
 症状:阪神淡路大震災のあと、地震じゃなくても揺れているような錯覚がしばらく続いた
茨城県 女性 32歳 会社員(その他)
 症状:東日本大震災で、余震が多かったので、余震がきてなくても、揺れている感じがしてしまった
福岡県 男性 36歳 自営業
 症状:なんとなく常に揺れているような感覚になる。 大地震が来るのではないかといつも不安になる

(2)「家の倒壊が怖い」
北海道 男性 34歳 会社員(その他)
 症状:家具が倒れたり、飛んでくるのではと想像すると、家にいるのが怖くなった
東京都 男性 53歳 会社員(事務系)
 症状:潰れるかもしれない
熊本県 男性 36歳 会社員(その他)
 症状:家の中にいるのが怖くなる
東京都 男性 59歳 その他
 症状:強い揺れによって家屋の倒壊等を連想し強いストレスを感じ一時家にいるのが怖くなった 
福岡県 男性 42歳 会社員(技術系)
 症状:家具などの揺れが大きいため、モノが壊れないか不安に陥った

(3)心的ストレス等
大分県 女性 27歳 パート・アルバイト
 症状:繰り返す地震の揺れで1週間くらい不眠症になった
奈良県 男性 58歳 会社員(その他)
 症状:船酔いのような感じと強い恐怖感
山梨県 女性 35歳 会社員(事務系)
 症状:自律神経が乱れて体調不良になった
宮城県 男性 32歳 パート・アルバイト
 症状:少しでも揺れるとドキッとして心臓がバクバクして汗がでた
大分県 女性 31歳 専業主婦
 症状:妊娠中だったこともあり、いつ揺れが来るかと心配になり、切迫早産になった
愛知県 男性 59歳 会社員(技術系)
 症状:恐怖で萎縮性胃炎を発症した

2.防災意識や知識、行動に関する調査
(1)防災対策に関する知識はあるが、実行できていない
 地震対策について、「知っていること」と「実践していること」のそれぞれの割合について調査しました。「家屋の耐震化や耐震診断を行う」について、53.6%が「知っている」と回答した一方、「実践している」という方の割合は5.0%と、「知っていること」と「実践していること」に大きな差異が見られました。

(2)耐震住宅に関心はあるが、耐震の内容については知識不足
 将来、戸建住宅に住む場合に検討している地震対策として「耐震住宅を選ぶ」が53.3%と、過半数を超える結果となりました。
 しかし、「住宅の耐震等級」について知っている方の割合は12.3%、「耐震・制震・免震の違い」を理解している方の割合は23.8%と低く、地震対策について関心がある一方、地震対策について理解している方は少ないことが分かりました。

3.地域ごとの防災意識に関する調査
(1)防災対策の実践は、地域によって大きな格差あり
 地震対策として実践していることを、北海道、東北地方、関東地方、中部地方、近畿地方、中国地方、四国地方、九州・沖縄地方の8つの地域に分けて集計しました。全11項目のうち、「食料や飲料水を準備する」、「携帯ラジオ、懐中電灯、医薬品などを準備する」などの8項目において、関東地方が最も高い割合で実践していることがわかりました。
 一方で、北海道および中国地方では、4項目において実践している割合が最も低くなりました。

(2)認知されていない「地震の被害予測」と「自治体による災害対策」
 居住地域での「地震の被害予測」に関する認知度は全体で39.2%であり、「自治体による災害対策」の認知度は25.5%となりました。
 また、エリアごとに見てみると、「地震の被害予測」については、四国地方が高く、また、「自治体による災害対策」では、関東地方が高い結果となりました。


【調査概要】
実査時期:2016年8月6日(土)~2016年8月7日(日)
調査方法:インターネット調査
調査名称:「地震災害に関する防災意識の実態についてのアンケート」
調査対象:全国/新築戸建住宅(注文住宅・建売住宅)購入検討者
回答者数:1,035名

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[大和ハウス工業]
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