文章指導に関するアンケート調査(教員対象) 

2016年09月20日
日本漢字能力検定協会は、2016年7月から8月の間、小学校や中学校、高等学校や専門学校の国語科や進路指導を担当している教員を中心とした691人に対して、文章指導に関するアンケートを行いました。

アンケートでは、過去に比べて文章指導の重要性が「高まっている(※1)」と答えた教員は605人と、回答者の9割近くにのぼりました。一方、実際の文章指導の状況については、「できている(※2)」と答えた教員は213人と回答者の3割程度に留まり、回答者の6割近くにあたる408人が文章指導を「あまりできていない」と答えました。現場の教員の多くが、文章指導の重要性の高まりに対して十分には応えられていないと考えていることが明らかになりました。

またアンケートによって、教員が文章指導で困っていることには、「文章作成に苦手意識を持つ生徒が多い」「自分自身の意見を持たない生徒が多い」といった学習者の意識を変えることの難しさや、「文章指導の時間がとれない」といった指導者の多忙さ、「指導の効果測定の方法がわからない」「文章指導の方法がわからない」といった指導の知識やノウハウの不足があることがわかりました。
※1:「高まっている」は「大変高まっている」と「やや高まっている」の合計
※2:「できている」は「十分できている」と「まあまあできている」の合計

(以下①~③はアンケート結果の抜粋)
①これまでと比べて文章指導の重要性が高まっていると思いますか。
 大変高まっている… 329人(47.6%)
 やや高まっている… 276人(39.9%)
 変わらない……………70人(10.1%)
 やや下がっている…… 2人( 0.3%)
 大変下がっている…… 0人( 0.0%)
 無回答…………………14人( 2.0%)

②貴校における文章指導の状況はいかがですか。
 十分できている……………4人( 0.6%)
 まあまあできている……209人(30.2%)
 あまりできていない……408人(59.0%)
 ほとんどできていない… 46人( 6.7%)
 無回答…………………… 24人( 3.5%)

③文章指導で現在お困りのことがあればお聞かせください。(複数回答可)
 文章作成に苦手意識を持つ生徒が多い………432人(62.5%)
 文章指導の時間がとれない……………………355人(51.4%)
 自分自身の意見を持たない生徒が多い………272人(39.4%)
 指導の効果測定の方法がわからない…………257人(37.2%)
 文章指導の方法がわからない…………………223人(32.3%)
 他教科の教員が文章指導に積極的ではない…119人(17.2%)
 その他…………………………………………… 86人(12.4%)


≪調査概要≫
■アンケート目的:学校における文章指導の現状や課題意識を明らかにする
■アンケート期間:2016年7月~8月
■アンケート方法:文書での回答
■アンケート対象:当協会が5都市(札幌・東京・大阪・広島・福岡)にて主催したイベントに参加した全国の小学校や中学校、高等学校や専門学校の教員や講師を中心とした746人
■有効回答者数:691人(有効回答率:92.6%) うち国語科452人、国語科主任143人、進路指導63人、その他68人(複数回答可)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[共同通信PRワイヤー]
 マイページ TOP