社会人女性の映画鑑賞とWebマーケティングの実態調査(20歳~59歳の社会人女性対象) 

2016年10月04日
フルスピードは、当社オウンドメディア「サチラボ」編集部にて、20~50代の女性における、映画鑑賞とWebマーケティングの関係を探る実態調査をいたしました。

【調査背景】
サチラボでは、9月16日に社会人の男性を対象に映画鑑賞とWebマーケティングの関係を調査し、同サイト内にて分析結果を公開いたしました。その結果、鑑賞前の情報収集、鑑賞チケットの購入、そして鑑賞後の感想と、あらゆるプロセスにおいてWeb上の情報が深く関わっていることが明らかとなりました。その一方で女性に限定した場合どのような傾向が見られるのか、違いはどのような形で表れるのかを知るため、同様の調査を実施することといたしました。

【主な調査結果】

Q1の結果から :映画を観る前の評判 は、ニュースだけでなくSNSでの情報収集も重視!

最も多い順に「ニュースサイト(52.2%)」「映画ポータルサイト(47.8%)」「Twitter(27.0%)」「LINE(24.3%)」「Facebook(20.9%)」となりました。
ニュースサイトやポータルサイトだけでなくSNSでも複数選択しており、口コミ情報もチェックしている傾向が見られます。では、これから鑑賞すると決めた作品については、公式サイトも含めて情報をチェックしているのでしょうか?
次の結果を見てみましょう。

Q2の結果から:鑑賞前に公式サイトを見るのは「状況によってチェック」が7割

「作品や状況によってチェックする(67.0%)」項目は男性編の比率(56.3%)よりも高くなりました。鑑賞前の情報収集は、女性の方が作品や状況によって左右される傾向です。
「必ずチェックする(28.7%)」方も相当数いますね。
では、公式サイトではなくSNSの公式アカウントについてはどうでしょうか?
女性のみなさんはどんなアクションをしているのか、その結果がこちらです。

Q3の結果から:およそ半数が、映画作品の公式SNSに対してアクションしている。LINEとInstagramでのアクション率にも注目。

男性編に同じく、こちらも鑑賞の前後を問わない前提でお聞きしている設問ですが、およそ半数が映画作品の公式SNSに対して何らかのアクションをしています。
そのうち最も多い行動は「Facebookページの投稿に"いいね!"した(21.7%)」「Twitterアカウントをフォローした(21.7%)」となり、やはりFacebookとTwitterが主流SNSであることがうかがえます。
しかし、「LINE@の友だちになった(19.1%)」と、「公式のLINEスタンプを入手した(有料無料問わず) (15.7%)」そして「Instagramのアカウントをフォローした(13.0%)」の3項目も見逃せません。
ここから見えるのは女性にとって、LINEとInstagramも主要な情報収集の場であるということです。
しかし、それでも「Twitterの公式ハッシュタグをツイートした」と「Instagramのキャンペーンに参加した」項目は5.2%に留まっています。
そう考えると、映画作品のLINEスタンプは、女性の場合10人に1人以上が取得しているという結果はすごいですね…。

社会人女性の場合、映画作品を鑑賞する前の行動は…

ここまでの設問を振り返ると、次のような特徴が見られます。

●気になる作品の評判は、SNSでの口コミも重視する傾向が強い。
●公式サイトは7割近くが状況によってチェックする。
●公式SNSに対するアクションは。どれか一つではなく複数のSNSで行っている。

これらをまとめると、個人差はもちろんあり得ますが、映画を鑑賞する前の情報収集は少し受け身型であるものの、収集する場所の幅が広いと感じます。
では、実際に映画館へ行く、という能動的な行動である「チケット購入」はどんな形で行われるのでしょうか?
次の結果を見てみましょう。

Q4の結果から: 映画館のチケットは47%が「映画館で当日券を購入」していた!

「リアルで買う派」が7割を占めています。
その中でも「映画館で当日券を購入する(47.0%)」と回答した方が最も多く、男性編での回答率(29.5%)より17ポイントも高くなっています。
あくまでも推測ですが、映画館での当日購入が非常に高い理由は、女性のみ料金が安くなる「レディースデー」の存在も影響しているのではないでしょうか?
どなたでも料金が 安くなる「映画の日」は毎月1日であるのに対して、レディースデーは毎週水曜日に実施されるため、月に4回以上はお得に映画が観られることがあります。
一般の鑑賞料金が1800円、前売り券やレイトショーでも1300円ほどと考えると、1100円であることが多いレディースデー料金はとてもお得に感じますよね。少し気になる作品があったとき「そろそろレディースデーだし、今やってる映画で何か見ようかな」と考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

さて、映画を観た後はその内容について語りたくなることでしょう。
男性編ではおよそ半数がWebに何かしら作品について書きこみをしていましたが、女性についてはどうでしょうか?Webに書き込む方はどれぐらいの割合なのでしょうか?
その結果がこちらです。

Q5の結果から:女性の半数が映画鑑賞後にWebに書き込みをしており、「良かった作品」を中心に書く傾向

女性の場合も、およそ半数が映画作品を観たあと、なにかしらWebに書きこんでいる結果となりました。
書き込みをする項目のうち、最も多い回答は「良かった作品は必ず、悪かった作品もたまに書く(12.2%)」ですが、「鑑賞したことのみ書く(11.3%)」「良かった作品のみ書く(11.3%)」「良かった作品も悪かった作品も必ず書く(10.4%)」項目もほぼ同じ割合です。
あえてまとめると、女性の場合、映画作品に関する情報をWebに書くときは、良いと感じた作品が書かれやすいと言えます。では、その感想はどこに書きこまれているのでしょうか?
次の結果を見てみましょう。

Q6の結果から: 映画の感想を「Instagram」に書き込む人が2割存在!

※この設問では「感想も鑑賞したことも書かない」項目と、「鑑賞したことのみ書く」項目を選んだ方を除いています。
最も書くことが多い場所として選ばれたのは「Twitter(43.5%)」 。
設問1でうかがった情報収集の場所としても選ばれていたことから、Twitterは映画の情報収集と発信双方に活用されていることがうかがえます。「映画レビューサイト(32.6%)」も、やはり専門サイトならではということで、主要なメディアとなっていますね。

興味深いのは「LINE(30.4%)」と「Instagram(19.6%)」の存在感です。
この2つは、男性のみのアンケートでは「LINE(25.5%)」「Instagram(0%)」となり、TwitterとFacebookが主に活用されている結果でしたが、女性の場合はFacebookよりもLINEを使い、さらにInstagramも活用する人が一定数存在することが明らかとなりました。

Q7の結果から:女性のおよそ半数が、絶賛の口コミが多いと観に行きたくなる。知人の絶賛も、観に行く気持ちを後押ししてくれる要素。

「絶賛の口コミが多かったら観に行こうと思う(48.7%)」が飛びぬけて多いですね。
「絶賛の数や内容は気にせず、自分で判断するようにしている(20.0%)」方とは倍以上の差をつけており、観るか迷っている作品の絶賛口コミは大きな後押しとなることがうかがえます。
それでは、今度は真逆となる「酷評」についてはどうでしょうか?やはり酷評が多ければ観に行かない、と感じやすいのでしょうか。
最後の結果をご覧ください。

Q8の結果から:観るか迷っている作品の酷評は、3割が「左右されない」と考えている。

酷評の口コミについては「左右されず自分で判断する(33.9%)」」人が最も多くなりました。
先ほどの設問と比べると、「絶賛の口コミが多かったら観に行こうと思う(48.7%)」に対して「酷評が多かったら観に行かないと思う(27.8%)」では20.9ポイントの差があります。
この2つの設問からは観るか迷っている映画に対しては、酷評よりも絶賛の口コミが鑑賞に対する行動を左右しやすい(後押ししやすい)ことがわかります。


【調査概要】
調査の目的:映画鑑賞とWebマーケティング実態調査
調査方法:Webアンケート
調査対象地域:全国都道府県
調査対象者:20歳~59歳の社会人女性
有効回答数:115名
本調査属性:過去1年間で「インターネット上の情報(※)」をきっかけに映画館
(シネコン、単館上映など)へ行かれた方。
※:「インターネット上の情報」は予告編等の動画コンテンツ、ポータルサイトのニュース、ブログ、SNS、レビューサイト、バナーなどを含みます。

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