日本語教育に関するアンケート調査(小学生の保護者対象) 

2016年10月25日
日本漢字能力検定協会は、2016年8月から9月の間、小学生の保護者527人を対象に、子どもの日本語・漢字教育に関するアンケート調査を実施しました。このうち、子どもの教育に関心があると回答した516人の回答結果をまとめましたのでご報告します。

【調査結果】

①子どもの教育に関心のある小学生の保護者516人全員が、小学生段階における母国語能力の習得を重視。
 ほとんどの保護者が、子どもの将来にとって母国語能力を高めることが重要であると回答。


●小学生のうちに母国語(日本語)の能力を身につけることは重要だと思いますか。
 「非常にそう思う」445人(86.2%)
 「ややそう思う」71人(13.8%)
 「あまりそう思わない」0人(0.0%)
 「まったくそう思わない」0人(0.0%)

●小学生のうちに漢字の能力を身につけることは重要だと思いますか。
 「非常にそう思う」400人(77.5%)
 「ややそう思う」113人(21.9%)
 「あまりそう思わない」3人(0.6%)
 「まったくそう思わない」0人(0.0%)

●母国語の能力を高めることは子どもの将来にとって重要だと思いますか。
 「非常にそう思う」442人(85.7%)
 「ややそう思う」73人(14.1%)
 「あまりそう思わない」1人(0.2%)
 「まったくそう思わない」0人(0.0%)


②母国語能力の習得を重視する理由としてあがった回答のうち最も多かったのは、母国語能力がコミュニケーション力や思考力・判断力・表現力の基礎だからという回答。
一般常識や教養、他教科の学習、外国語の習得の基礎としても母国語能力の習得を重視。


●(上記3つの回答に関して)どうしてそう思いますか。(自由記述 ※)
  ※自由記述の内容を当協会にて分類したもの
 ・コミュニケーション力や思考力・判断力・表現力の基礎だから:128人
 ・一般常識や教養だから:60人
 ・他教科の学習の基礎だから:48人
 ・外国語習得の基礎だから:47人
 ・日本人としてのアイデンティティになるから:22人
 ・その他:33人

※自由記述に記載されていたコメント(一部)

・コミュニケーション力や思考力・判断力・表現力の基礎だから
「伝えたいことを誤解なく正しく伝えるため。それができるようになれば、感情を爆発させることなくスムーズなコミュニケーションをとれるはず。」
「自分や他の人の考えをしっかり伝えられるということは、大事なことだと思うから。それができることで、人生も豊かになると思う。」
「思考力を高めるのには母国語の能力を高める必要があると思うため。」
「母国語の読み書きは全ての基礎であり、表現力の土台になることだと思うから。」
「自分の意見を表現する力を持つことは大切だと思うから。」

・一般常識や教養だから
「社会に出た時の最低限の常識だと思うから。」
「はずかしい言葉を使う社会人になってほしくないから。」
「大人になってから正しく日本語を使っていないとみっともないから。」

・他教科の学習の基礎だから
「日本人としての母国語はすべての学問のベースとなるため。」
「母国語はすべての教科の基本となり、必要だと思うから。」

・外国語習得の基礎だから
「母国語が発達していないと、他言語を学ぶ際に限界がある。広がりが出ないように感じる。」
「英語、第二外国語などは今後の社会で必要かと思うが、まずは基本となる母国語を身につけることが最優先だと思うから。」

・日本人としてのアイデンティティになるから
「日本人としてのアイデンティティを築くため。国際社会においても日本人らしさはなくしてほしくない。」


≪調査概要≫
アンケート目的:教育に関心のある保護者がもつ、子どもの日本語・漢字教育に関する意識を明らかにする
アンケート期間:2016年8月~9月
アンケート方法:イベント会場にて書面アンケートに回答
アンケート対象:当協会がイベント出展したブースに来場した小学生の保護者527人
有効回答者数(教育に関心があると回答した人数):516人(有効回答率:97.9%)

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