キャンピングカーユーザーのRVパーク利用調査 

2016年10月31日
日本RV協会は、これまでRVパークを利用したキャンピングカーユーザーに対し、その利用回数や利用状況、また利用した時の印象を尋ねてきました。

 その結果、「まだ利用したことがない」人が6割程度いるものの、その率は前回調査(2015年11月)よりも減少し、逆に「2回~5回」、さらに「10回以上」などと回答した人たちの率が2.5~2.6ポイント程度アップするなど、ユーザーの利用率が高くなってきたことが分かりました。
 また、AC電源の利用率も前回調査同様6割以上を記録し、「利用したときにいちばん『ありがたかった』と感じられたもの」として「AC電源」を指摘する声が5.5ポイントもアップするほど、全体的にAC電源への必要性が高まっていることが分かりました。

【調査結果】

■RVパーク利用者が4割に迫る
 当協会がキャンピングカーユーザーや、車中泊のための公認された宿泊施設として整備を進めてきたRVパークも今年で5年目を迎え、2016年10月31日現在で84件を数えるようになりました。
 当協会ではこれまでもその利用状況の推移を調査してきましたが、今回は175件の回答数を得ることができました。
 それによると60.6%のユーザーが「まだ利用したことがない」と回答しましたが、その率は前回調査(63.3%)よりも減少しており、逆に「2回~5回」(18.9%)、「6回~9回」(5.1%)と、利用した人の率はそれぞれ2.5ポイントずつ上昇し、「10回以上」という人は、2.6ポイント上がっていたことが分かりました。

 また、RVパークに付随する設備の代表格ともいえるAC電源の利用率を調べると、「必ず利用する」と回答した人が66.7%に達し、さらに「7~8割程度の率で使用する」(12.0%)、「5割程度の率で使用する」(6.7%)、「2~3割程度の率で使用する」(1.3%)という回答まで含めると86.7%のユーザーが電源設備を使用していることが分かりました。

 また、RVパークには旅行中に生じたゴミの処理が可能なシステムも整備されていますが、このシステムを利用しているユーザーも前回調査同様にかなり多いことが分かりました。
 今回ごみ処理システムを「必ず利用する」と答えた人の率は38.1%。これに「7~8割程度の率で利用する」(15.5%)、「5割程度の率で利用する」(11.9%)、「2~3割程度の率で利用する」(7.1%)という回答と合わせると72.6%のユーザーがこのシステムを利用していることが判明し、前回調査に近い結果となりました。

■AC電源が使えることの評価が上昇中
 では、RVパーク泊を経験したユーザーが同施設を利用した時に「いちばん『ありがたかった』と感じられたもの」は何だったのでしょうか。それを尋ねたところ、「AC電源が使えたので、安心して電気を利用できた」という回答が43.5%を獲得し、トップに立ちました。前回も同様の調査を行いましたが、そのときも「AC電源のありがたさ」を挙げた回答が首位に上がり、38.0%を獲得しています。今回はそれをさらに5.5ポイント上回るものであり、キャンピングカーにおける電源確保の重要性の高まりを示唆するものといえそうです。
 このAC電源の高評価に続いて上がってきた回答は、「宿泊することが公認された場所なので、安心感があった」(26.1%)というものでした。
 これはRVパークが設立される前、ユーザーが宿泊場所としてはっきりと公認されたわけではない「道の駅」などに泊まることに“不安”を感じていたことを物語るものと言ってよいでしょう。

 さて、RVパークの利用者は、その管理者にどのような印象を持ったのでしょうか。それを尋ねたところ、「とても良かった」という回答が33.8%。「良かった」も同じく33.8%となり、RVパークの管理者に好印象を持っているユーザーが合わせて67.6%いることが分かりました。それに対し、「良くなかった」という回答はわずかに4.4%にとどまりました。

■レストラン、売店、温泉のあるRVパークが理想
 では、ユーザーにとって、自分の理想とするRVパークというものはいったいどのようなものでしょうか。今回はそれを新たに尋ねました。
 それによると、いちばん多い回答率を示したものは「レストランや売店等を備える温泉施設内に併設されたRVパーク」というもので、その他の回答を大きく引き離す44.4%を獲得しました。次点は「豊かな自然が堪能できるキャンプ場に近い雰囲気のRVパーク」(15.0%)というもので、その次には、「その地方ならではの観光情緒が味わえる旅情たっぷりのRVパーク」(14.4%)でした。
 また、以前から一定のニーズがあった「大都市の中心付近にあり、公共交通機関のアクセスの良いRVパーク」という回答も1割を超える11.9%を獲得しました。

 最後にRVパークに対する将来の希望をシステム整備という観点からユーザーに聞いてみました。
 それによると圧倒的に多くのユーザーが望んだものは、RVパークの数を「さらに全国的に数を増やしてほしい」というもので、その率は59.3%に達しました。この率は前回調査とほぼ同じ数値であり、1年経ってもユーザーの望むものには一貫性があることを示しています。
 ちなみに、それ以外の意見を拾ってみると「景色が良い、見晴しが素晴らしいなど、ロケーションの良い場所を中心に増やしてほしい」(11.9%)、「基本的に中サイズの自走式車両に対応しているものが多いので、大型車両やトレーラーも無理なく使える設備やスペースを確保してほしい」(8.9%)などといった希望が寄せられました。


【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:日本RV協会ホームページ閲覧者
調査手法:Webアンケート
調査時期:2016年9月18日(日)~2016年10月17日(月)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本RV協会]
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