「デジタル健忘症」についての調査(18歳~69歳のインターネット利用者対象) 

2016年11月17日
カスペルスキーでは、デジタルデバイスに情報を保存したことで安心してしまい、その情報を忘れてしまう現象「デジタル健忘症」について、日本国内の18歳~69歳のインターネット利用者623人を対象にインターネット調査※1 を実施しました。

その結果、7割以上の人が「デジタルデバイスに頼ることで、昔に比べ記憶しなくなった」と回答、18-29 歳男性では「インターネットは、自分の脳の延長のような感覚」にあてはまる人が48.1%に上り、日本においても自分の記憶をネットやデバイスに依存する傾向があり、特に30歳未満でその傾向が強いことが明らかになりました。一方で、40%以上の人がデバイスに保存したデータのバックアップを取っていない状況も明らかになりました。本調査の主な結果は、以下の通りです。

※1 出典:株式会社カスペルスキーが、日本国内の18歳から69歳のインターネット利用者623人を対象に実施した「セキュリティ意識」に関するインターネット調査。調査期間は2016年9月1日~2日。調査委託先は株式会社マクロミル。

【調査結果】

1.7割以上の人が、デジタルデバイスへの依存により、昔に比べ記憶しなくなったと回答

記憶に関する感覚について、あてはまるかどうかを聞いた質問では、「今の時代は覚えなければいけない情報(電話番号やメールアドレス)が大量にあるので、すべて覚えきれない」に「あてはまる」と答えた人は82.9%に上りました。また、「漢字や言葉を思い出せずに、ネットで調べることがある」は78.7%、「PCやスマホ等のデジタルデバイスに頼ることで、昔に比べ記憶しなくなった」は73.1%と、インターネットやデバイスに依存する傾向を示す結果となりました。

2.30歳未満の41.3%が、覚えておくべきことすべてをデバイスに保存

「覚えておくべきことはすべてデバイスに保存してある」に「あてはまる」という回答は30歳未満で41.3.%と、全体平均の32%に比べて10%近く高い結果となっています。特に18-29 歳男性では、「インターネットは、自分の脳の延長のような感覚」という回答が半数近く(48.1%)を占めました。

なお、2015年にKaspersky Labが海外で実施したデジタル健忘症に関する調査では、16歳~24歳のインターネット利用者のうち53%が「覚えておくべきことをすべてデバイスに保存してある」と回答しており、海外においても若年層ほどデバイスに依存する傾向が強く表れていました。

3.72%が子どものころの電話番号を全部思い出せると回答

「子どものころの電話番号を全部思い出せる」と回答した人は72%で、過去の記憶は覚えているにもかかわらず、現在では記憶をネットやデバイスに依存している傾向が浮き彫りになりました。2015年実施の海外での調査でも同様の傾向があり、約半数(47%)の人がすぐに10歳~15歳のころの電話番号を思い出すことができました。

4.半数近くがデバイスにしかデータを保存していないと回答

デジタルデバイス本体にしかデータを保存しておらず、バックアップを取っていない人は、スマートフォンでは42.5%、PCでは48%、タブレット端末では50.3%に上り、自分の記憶をデバイスに依存しているにもかかわらず、大切なデータを保護していないことがわかりました。

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[カスペルスキー]
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