留学事業者36社による日本人留学状況調査 

2016年11月17日
海外留学協議会(JAOS)は、独立行政法人日本学生支援機構が2016年1月に「JAOS」会員である留学事業者36社を対象に行った「留学事業者36社による日本人留学状況調査」に関して、調査協力を行いました。

結果、2014年度においては、文部科学省が発表した「日本人の海外留学者数」(2016年3月)の統計数値である55,350人とはほぼ重複しない、64,988人の日本人が留学していることがわかりました。従来の文部科学省による統計は、海外の高等教育機関で学ぶ日本人留学生数のみ反映しており、最も人数が多い語学留学などの数字は含まれていませんでした。そのため、より正確に日本人海外留学生数把握することを目的として調査したものです。

【調査結果サマリー】

本調査では、文部科学省による統計で捉えられていない語学留学等の実態を明らかにしました。日本から近く、物価が安いフィリピンへ4,338人が語学留学しているほか、中学・高校留学では12,552人が「JAOS」会員留学事業者から留学しています。

●サマリー1:「第6の語学留学先としてフィリピンが急上昇」
アメリカ・オーストラリア・カナダ・イギリス・ニュージーランドの上位5か国で全留学者数の80%を占めるが、フィリピンへの留学が5位のニュージーランドに追随し、日本人留学者の第6の留学先に。中国と台湾は少ない。

●サマリー2:「語学留学以外では中学・高校留学が2割」
語学留学(3か月未満)が全体の半分以上を占める。次いで中学・高校留学は全体の約2割となり、その他(ボランティア・インターンシップ・語学なしワーキングホリデー)は14%程度であった。

●サマリー3:「根強い英語圏への留学」
語学留学はほとんどの国で留学生の大半を占めており、特にフィリピンやフィジーでは95%以上が語学留学となっている。一方、フランス、シンガポール、台湾では語学留学の割合が少ない。中学/高校留学は、留学生数上位5か国の英語圏に集中している。また、大学/大学院留学は、上位5か国に加えて中国・韓国等も加わる。


【調査概要】
調査時期:2014年4月から2015年3月まで
調査手法:「JAOS」に加盟する留学事業者へのアンケート調査
調査主体:独立行政法人日本学生支援機構

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[ValuePress]
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