『夫婦のお財布事情』に関するアンケート調査(20歳~59歳既婚男女対象) 

2016年09月23日
オウチーノ総研は、首都圏在住の20歳~59歳既婚男女 846 名を対象に、「『夫婦のお財布事情』に関するアンケート調査」を行った。

はじめに夫婦の働き方について聞いたところ、「共働き」の夫婦が 55.9%、「どちらかが専業主婦・主夫」という夫婦が 42.4%、「その他」が 1.7%だった。次に「どのように家計(世帯収入)を管理していますか?」という質問をした。結果、「妻が管理している」という人が 72.3%、「夫が管理している」が 5.6%、「2 人で管理している」が 12.1%、「その他」が 9.8%だった。次いで「自由に遣えるお金はありますか?また、ヘソクリはありますか?」と聞いたところ、「自由に遣えるお金がある」人は 79.8%、「ヘソクリがある」人は 32.5%だった。それぞれ「ある」と回答した人に金額を聞いたところ、自由に遣えるお金の平均額は 36,874 円/月、ヘソクリの平均額は 1,864,270 円だった。最後に「お金の遣い方について、夫婦で揉めることはありますか?」と聞いた。結果、「揉める」と回答した人は 28.9%だった。

【調査結果】

1. 共働き夫婦 55.9%、専業主婦・主夫 42.4%!

はじめに夫婦の働き方について聞いたところ、「共働き」の夫婦が 55.9%、「どちらかが専業主婦・主夫」という夫婦が 42.4%、「その他」が 1.7%だった。年代別に見ると、「共働き」だと回答した 20 代が 63.4%、30 代が 55.1%、40 代が 50.2%、50 代が 52.4%と、20 代が
突出していた。
詳しく見ると「夫婦ともに正社員やフルタイム」という人が 28.3%、「夫は正社員もしくはフルタイム、妻はパート・アルバイト」が 24.8%、「妻は正社員もしくはフルタイム、夫はパート・アルバイト」が 2.8%、「夫は正社員もしくはフルタイム、妻は専業主婦」が 40.0%、「妻は正社員もしくはフルタイム、夫は専業主夫」が 2.4%、「その他」が 1.7%だった。

2. 7 割以上が、「妻が家計を管理している」!
夫婦の働き方で管理方法にも違いが?


次に「どのように家計(世帯収入)を管理していますか?」という質問をした。結果、「夫が妻に給与全額を渡し、妻が管理する」と回答した人が 49.6%だった。約半数の家庭で、妻が財布の紐を握っていることが分かった。「夫が給与の一部を生活費として妻に渡し、妻がやりくりする」が 18.9%、「夫婦ともに決められた額を家計に入れ、妻が管理する」が 3.8%で、合わせると 72.3%だった。7 割以上が「妻が家計を管理している」ことが分かった。
また、「妻が夫に給与全額を渡し、夫が管理する」が 2.1%、「妻が給与の一部を生活費として夫に渡し、夫がやりくりする」が 2.2%、「夫婦ともに決められた額を家計に入れ、夫が管理する」が 1.5%と、「夫が家計を管理している」と回答した人はわずか 5.6%だった。「夫婦ともに決められた額を家計に入れ、2 人で管理する」が 3.5%、「項目別に役割分担し、それぞれが管理する」が 8.6%という、「2 人で管理している」人は 12.1%、「その他」が 9.8%だった。
共働き夫婦の場合、「妻が管理している」という人は 65.3%、「2 人で管理している」という人が 18.4%。専業主婦・主夫の場合は「妻が管理している」が 83.3%、「2 人で管理している」が 4.5%だった。共働きの場合でも 3 人に 2 人が「妻が管理している」ことが分かった。

それぞれその理由を聞いた。「妻が管理している」理由で最も多かったのは「妻の方が管理能力があるから」だった。具体的には「妻は経理業務の経験があり家計を適切に管理できるから」(52 歳/男性)や「夫は金銭感覚がルーズだから」(43 歳/女性)などが挙がった。次いで「支払いなどを妻がするから」という理由が多く、例えば「買い物などを担っているのが妻だから」(53 歳/女性)や「食費を含め出費を管理しているので、収入も一緒に管理してもらった方が効率的だから」(37 歳/男性)などが聞かれた。他には「夫は平日銀行に行くことができないから」(28 歳/女性)や「夫に渡すと遣えるだけ遣ってしまうから」(42 歳/女性)、「家のことは全て任せているから」(53 歳/男性)などが挙げられた。
「夫が管理している」理由では、「夫の方が管理が得意だから」という声が最も多く、具体的には「夫の方が管理能力があるから」(29 歳/女性)や「パソコンで家計簿をつけていて、自分の方がパソコンに強いから」(49 歳/男性)などが挙がった。次いで「分かりやすいから」という声が多く、例えば「家計収支を一元化し、分かりやすくするため」(39 歳/男性)や「分かりやすく管理したいから」(33 歳/男性)などが聞かれた。他には「夫名義の住宅ローン返済が一番大きいから」(41 歳/男性)や「自分が稼いだお金をどう采配するか決めるのは夫本人だと思うから」(25 歳/女性)などが挙げられた。

3. 3 人に 1 人はヘソクリがある!平均金額は 180 万円超!

次いで「自由に遣えるお金はありますか?また、ヘソクリはありますか?」と聞いたところ、「自由に遣えるお金がある」人は 79.8%、「ヘソクリがある」人は 32.5%だった。また、それぞれ「ある」と回答した人に金額を聞いたところ、自由に遣えるお金の平均額は 36,874 円/月、ヘソクリの平均額は 1,864,270 円だった。

共働きの場合、自由に遣えるお金の平均額は 43,158 円/月、専業主婦・主夫の場合は 29,238 円/月だった。また、ヘソクリの平均額を年代別に見ると、20 代が 1,188,945 円、30 代が 869,903 円、40 代が 2,141,397 円、50 代が 3,422,279円と、30 代で少し下がるものの、40 代では 20 代の約 2 倍、50 代では約 3 倍の金額になることが分かった。

4. お金について揉めることがある夫婦は、28.5%。

最後に「お金の遣い方について、夫婦で揉めることはありますか?」と聞いた。結果、「よく揉める」という人が 9.8%、「時々揉める」が 19.1%、「あまり揉めない」が 28.5%、「全く揉めない」が42.6%だった。合わせると、「揉める」と回答した人は 28.9%、「揉めない」は 71.1%だった。
年代別に見ると、「揉める」という 20代が40.7%、30代が25.5%、40 代が 25.4%、50 代が 25.2%と、20 代が突出しており、年代が上がると徐々に割合は下がっていく結果となった。20 代は夫婦歴が浅く、試行錯誤を重ねている人が多いのだろう。
また、共働きの場合「揉める」と回答した人は 33.4%、専業主婦・主夫の場合は 24.0%だった。夫婦それぞれ自分の収入があるぶん、揉めごとの種も増えそうだ。また、家計について「夫が妻に給与全額を渡し、妻が管理する」という人で「揉める」と回答した人が 31.5%、それ以外の家計管理法の人では 26.5%だった。
「揉める」と回答した人にその理由を聞いたところ、「遣い道の相違」が最も多く挙がった。具体的には「夫が勝手に高額な車の部品などを購入するから」(27 歳/女性)や「仕事で必要な物を買っても認めてくれないから」(48 歳/男性)などが挙がった。次いで「家計が厳しいから」という声が多く、例えば「家計が赤字なのに外食が多いなど」(38 歳/男性)や「もっと節約できる・できない、と揉める」(47 歳/男性)などが聞かれた。他には「購入しても結局使わなかったり、買うだけで満足するような買い方をする時」(52 歳/女性)や「夫はお金の管理が細かく、自分は大雑把な性格だから」(28 歳/女性)などが挙がった。
反対に「揉めない」と回答した人からは「お互い干渉しないから」という理由が最も多く挙がった。具体的には「生活費以外は個々人の裁量で、遣い方に口は出さないから」(36歳/男性)や「個人的なことには干渉しないと決めている」(46歳/男性)などが聞かれた。次いで「妻、もしくは夫に全て任せているから」という声が多く、例えば「夫はお金がどうなっているか、全く知らないから」(44 歳/女性)や「決定権は妻にあるから」(57 歳/女性)などが挙がった。他には「お金に対する価値観が大体一緒だから」(38 歳/男性)や「1 年の収支、負債、貯金の報告会をしているから」(54 歳/女性)などが挙げられた。

今回の調査で、約半数が夫の給与を含む家計すべてを妻が管理していることが分かった。しかし、年代や夫婦の働き方によりお財布事情は大きく異なる。夫婦歴を重ねることで最善の家計管理法が分かってくるのかもしれない。


【調査概要】
有効回答:首都圏在住の 20 歳~59 歳既婚男女 846 名(学生は除く)
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2016 年 9 月 8 日(木)~9 月 15 日(木)

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[オウチーノ]
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