「女子高生流行語大賞」に関する認知度調査(20歳~59歳の男女対象) 

2016年12月13日
オウチーノ総研は、首都圏在住で 20歳~59歳の男女 1,171 名を対象に、「『流行語』に関するアンケート調査」を行った。

はじめに「『女子高生流行語大賞 2016』の上位10 位の言葉を聞いたり使用したことはありますか?」と聞いた。結果、「聞いたことがある」という人は「第 1 位/卍(まんじ)」では 38.3%、「第 2 位/よき」では 28.9%、「第 3 位/〇〇まる」では 26.6%、「第 4 位/アモーレ」では 78.2%、「第5 位/はげる」では 37.0%だった。次に「『女子高生流行語大賞 2016』上位 5 位の言葉について、実際にどのような場面で聞いたり使用したりしますか?」と聞いた。「聞いた場面」で、どの言葉でも最も多く挙がったのは「テレビで見た」という声で、まだまだテレビの影響力は大きいようだ。
「女子高生流行語大賞」は過去には「それな」や「ジワる」がランクインし、今や女子高生以外にも使用される言葉になった。そこで最後に「来年には、一般に浸透していそうな言葉」を聞いた。結果、最も多く選ばれたのが「第 4 位/アモーレ」で 11.1%、最も少なかったのが「第 7 位/BFF」だった。また、「特になし」という人は 78.4%だった。

【調査結果】

1. 社会人認知度が最も高いのは「第 4 位/アモーレ」!

はじめに「『女子高生流行語大賞 2016』の上位 10 位の言葉を聞いたり使用したことはありますか?」と聞いた。結果、「聞いたことがある」という人は「第 1 位/卍(まんじ)」では 38.3%、「第 2 位/よき」では 28.9%、「第 3 位/〇〇まる」では 26.6%、「第 4 位/アモーレ」では 78.2%、「第 5 位/はげる」では 37.0%、「第 6 位/マ!?」では 25.9%、「第 7 位/BFF」では 18.3%、「第 8 位/ゲロ○○」では 35.4%、「第 9 位/スノる」では 24.2%、「第 10 位/〇〇み」では 22.0%だった。「ユーキャン 新語・流行語大賞トップ 10」にも選ばれた「第 4 位/アモーレ」が圧倒的な認知度を誇った。
「使用したことがある」という人は、「第 1 位/卍(まんじ)」では4.6%、「第2位/よき」では4.6%、「第3位/〇〇まる」では3.8%、「第 4 位/アモーレ」では 14.5%、「第 5 位/はげる」では 5.4%、「第 6 位/マ!?」では 4.3%、「第 7 位/BFF」では3.4%、「第 8 位/ゲロ○○」では 5.5%、「第 9 位/スノる」では 3.6%、「第 10 位/〇〇み」では 3.6%だった。

2. 女子高生的「アモーレ」=親友!社会人の正解率はわずか 2.8%。

次に上位 5 位の言葉について「聞いたことはあるが意味は分からない」「意味は分かるが使用したことはない」「使用したことがある」と回答した人を対象に、「実際にどのような場面で聞いたり使用したりしますか?」と聞いた。「聞いた場面」で、どの言葉でも最も多く挙がったのは「テレビで見た」という声だった。まだまだテレビの影響力は大きいようだ。具体的に「第 1 位/卍(まんじ)」では「テレビで、『写真を撮る時などのポーズ』と聞いた」(39 歳/女性)や「あるアイドルがテレビでパフォーマンスしていた」(31 歳/女性)などが挙がった。また「第 4 位/アモーレ」では「ワイドショーや芸能ニュースで見た」という人が圧倒的に多かった。他には「SNS やインターネット上で見た」(47 歳/女性)や「子どもから聞いたことがある」(51 歳/女性)などが挙げられた。

一方、実際に「使用する場面」では、女子高生とは違った使用方法も多く挙げられた。写真を撮る時のポーズ・掛け声、ヤンチャな人に対して使う、テンションが上がった時に使う、といった 3 つの意味がある「第 1 位/卍(まんじ)」は、正解率 3.0%だった。正解としては、「ゲームセンターでプリクラを撮っている女子高生が『卍』と言いながらポーズしていた」(57 歳/男性)や「女子高生の写真ポージング」(25 歳/女性)などが挙がった。次いで「いかついこと」と回答した人が多く、こちらも正解だ。例えば「いかついことを表す時」(29 歳/男性)や「ヤンチャな人やヤンキーに対して」(58 歳/男性)などが聞かれた。女子高生の使用方法として不正解だったのは、「地図記号だと思う」(28 歳/女性)や「卍固めという技」(31 歳/男性)、「見逃し三振をとった時」(25 歳/男性)などだった。

「いいね」という意味の「第 2 位/よき」は、正解率が比較的高く 6.3%だった。文字通りの意味のため分かりやすいようだ。具体的には「何かに『いいね』と言う時に短縮して使う」(27 歳/男性)や「良いものを誉める時」(54 歳/女性)、「共感した時」(39 歳/男性)、「『よきにはからえ』など」(45 歳/男性)などが挙げられた。
「第 3 位/〇〇まる」の正解率は 3.0%で、「語尾につける」と回答した人が最も多く、なかでも「OK」の意味で使われる「おけまる」を挙げた人が多数いた。次いで「名前につける/あだ名」という人が多かったが、こちらは不正解だ。例えば「真田丸が由来で、名前のあとにつけて使うと思う」(52 歳/女性)や「『さのまる』みたいに使う」(24 歳/女性)などが聞かれた。他には「かわいさをアピールするために使う」(51 歳/男性)や「句読点の代わり」(55 歳/女性)と、正解を出す人もいた。
「第 4 位/アモーレ」は、本来「恋人・大切な人」という意味であり、さらに長友佑都選手と平愛梨さんの影響か「好きな人、恋人のこと」と回答する人が最も多かった。具体的には「子どもに好きな人がいるか聞く時に使う」(40 歳/女性)や「彼女を紹介する時」(25 歳/男性)などが挙げられた。また、「カップルへのお祝い、はやし言葉」(29 歳/女性)や「飲み会などでラブラブなカップルをからかう時」(50 歳/男性)など、年末に向けてさらに流行りそうな声も聞かれた。しかし、女子高生は「アモーレ」を「同性の親友」に対して使用しており、正解者はわずか 2.8%だった。正解者からは、「娘が『(友人の)ハルカは、もうアモーレだよ』と、親友という意味で使っていた」(57 歳/女性)や「親友などに使用するのではないだろうか」(42 歳/女性)などが聞かれた。
最後に、「毛が抜けそうなほど嬉しい」という意味で使用される「第 5 位/はげる」は正解率が 3.6%だった。「ビックリ・嬉しいなど、テンション MAX の時」(46 歳/男性)や「残業がない時(嬉しい時)」(43 歳/女性)などが具体的に挙がった。
女子高生の使用方法としては不正解だが、「毛が抜けること」と本来の意味を回答した人も多く、他には「トレンディエンジェルのこと」(39 歳/女性)や「嘘がバレること」(56 歳/男性)などが聞かれた。

3. 一般に浸透しそうな「女子高生流行語」、最も多く選ばれたのは「第 4 位/アモーレ」!

過去には「それな」や「ジワる」がランクインし、今や女子高生以外にも使用される言葉になった。そこで最後に「来年には、一般に浸透していそうな言葉」を聞いた。結果、最も多く選ばれたのが「第 4 位/アモーレ」で 11.1%、次いで「第 1 位/卍(まんじ)」が 7.9%、「第 2 位/よき」が 6.6%、「第 5 位/はげる」が 5.0%、「第 9 位/スノる」が 4.6%、「第 3 位/〇〇まる」と「第 8 位/ゲロ〇〇」、「第 10 位/〇〇み」がともに 4.5%、「第 6 位/マ!?」が 4.4%、最も少なかったのが「第 7 位/BFF」だった。また、「特になし」という人は 78.4%だった。

年代別に「特になし」と回答した人を見ると、20 代が 69.0%、30 代が 78.4%、40 代が 81.8%、50 代が 84.5%と、年代が上がるにつれ、浸透するような言葉はないと考えられていることが分かった。
「第 4 位/アモーレ」が浸透していそうだと回答した人に、その理由を聞いた。最も多かったのが「有名人が使用しているから」で、具体的には「テレビを見る人なら誰でも知っていそうだから」(45 歳/女性)や「長友選手が結婚したら再ブレイクしそう」(55 歳/女性)などが挙がった。しかし、長友選手と女子高生の使い方は異なるため、「女子高生流行語」としての「アモーレ」が浸透するとは言えないかもしれない。
次いで「使いやすいから」という声が多く、例えば「意味が分かるし使いやすそうだから」(30 歳/女性)や「使い方が多種多様だから」(37 歳/男性)などが聞かれた。他には「イメージも良いため、長く使われそう」(24 歳/女性)や「幅広い年齢層に親しみやすさがあるから」(50 歳/男性)などが挙げられた。


【調査概要】
有効回答:首都圏在住で 20 歳~59 歳の男女 1,171 名(学生は除く)
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2016 年 12 月 5 日(月)~12 月 11 日(日)

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