花粉症患者の受療・市販薬使用実態調査 

2017年01月13日
QLifeは、花粉症の治療を目的に2016年春シーズンに1回以上医療機関を受診した患者1000名を対象に、受療・市販薬使用実態について、大規模調査を行った。
スイッチOTC医薬品が相次いで発売されるなど、近年、特に治療選択肢が広がっている花粉症。患者はどのような基準で「自分(市販薬)で治す」と「医療機関(処方薬)で治す」を選択しているのだろうか。
今回の調査から、以下のことが分かった。

【調査結果サマリー】

・鼻水、鼻づまりなどの症状が出る期間 平均2.3か月。患者の半数は3月中旬までに症状ピークを経験
・患者の半数が「2月上旬」までにシーズン1回目の受診を。シーズン中の受診回数「2回」が最多
・55.8%の患者が処方薬について要望。「前年と同じ」「具体的な薬剤名」で
・21.1%が「受診前」に市販薬使用、10.6%が「受診後」も市販薬使用
・受診時の市販薬の使用確認 聞かない医師と伝えない患者
・市販の点鼻薬「症状を軽減するのに重要」、でも薬剤性鼻炎「知らない」
・半数以上が民間療法など薬以外の花粉症対策を経験

【調査結果概要】

◆鼻水、鼻づまりなどの症状が出る期間 平均2.3か月。患者の半数は3月中旬までに症状ピークを経験
花粉症の症状がある時期「3月下旬」が70.8%で最多。平均2.3か月間症状が継続。症状のピークは「3月上旬」が17.4%で最も多く、患者の半数は「3月中旬」までに症状のピークを経験。症状は「鼻水」が最も多く9割、約8割の患者が「眼のかゆみ」「くしゃみ」、約7割が「鼻づまり」を訴える。

◆患者の半数が「2月上旬」までにシーズン1回目の受診を。シーズン中の受診回数「2回」が最多
2016年春シーズンの受診回数「2回」が28.2%で最多。1回目の受診時期は「2月上旬」が最も多く18.4%。患者の半数が「2月上旬」までにシーズン1回目の受診を行っていた。

◆55.8%の患者が処方薬について要望。「前年と同じ」「具体的な薬剤名」で
55.8%の患者が処方薬について「要望した」。内訳は「前年と同じ」50.9%、「具体的な薬剤名」33.0%、「眠くならない」17.4%。処方薬の効果実感「要望に沿った」患者の93.2%が効果を感じ、「要望以外だった」患者の37.5%が効果を感じた。

◆21.1%が「受診前」に市販薬使用、10.6%が「受診後」も市販薬使用
21.1%が「受診前」に市販薬使用、10.6%が「受診後」も市販薬使用。
受診前の市販薬使用「効果を感じた」70.6%。使用理由「受診する時間がなかった」30.8%。
受診後に市販薬を使用した患者のうち、「処方薬と市販内服薬を併用」34.0%、「処方薬と市販点鼻薬を併用」29.2%、「処方薬と市販点眼薬を併用」24.5%。その理由「受診する時間がなかった」40.6%、「処方薬の効果感じられなかった」26.4%。
 
◆受診時の市販薬の使用確認 聞かない医師と伝えない患者
市販薬の使用「医師から聞かれなかった」54.9%、市販内服薬の使用「伝えなかった」32.4%、市販点鼻薬の使用「伝えなかった」42.3%。

◆市販の点鼻薬は症状を軽減するのに「重要」、でも薬剤性鼻炎「知らない」
市販の点鼻薬は症状を軽減するのに「重要」88.6%。薬剤性鼻炎の原因「知らない」66.1%。

◆半数以上が民間療法など薬以外の花粉症対策を経験
薬以外の花粉症対策「行った」53.7%。「ヨーグルト」「甜茶」「ミントガム」「乳酸菌錠」など。


【調査概要】
・調査主体:株式会社QLife (キューライフ)
・調査対象:
・花粉症の治療を目的に2016年春シーズンに1回以上医療機関を受診した患者500名
・通年性アレルギー性鼻炎患者ならびに患者予備群(自覚症状あり)で花粉症も合併しており、2016年春シーズンに1回以上医療機関を受診した患者500名
・有効回収数:1000名
・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2016/12/7~2016/12/13

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