矢野経済研究所は、国内スポーツアパレル市場の調査を実施した。

<スポーツアパレル市場とは>
 本調査におけるスポーツアパレル市場とは、トレーニングウエア、ゴルフウエア、アウトドアウエア、ライフスタイルウエア、サッカー・フットサルウエア、野球・ソフトボールウエア、テニスウエア、陸上競技・ランニングウエア、スイムウエア、バスケットボールウエア、スキー・スノーボードウエア、フィットネスウエア、その他ウエアの13分野を指す。その他ウエアには、バレーボールウエア、柔道着、空手着、ラグビーウエア、マリンスーツ、卓球ウエア等が含まれる。

<機能性アンダーウエアとは>
 本調査における機能性アンダーウエアとは、着圧することによって運動機能の向上や疲労対策、体幹や姿勢をサポートする商品や、発熱、冷却など温感対策機能を謳った商品をさす。本調査における同市場規模は、スポーツアパレル市場規模の内数であり、各カテゴリーにおけるアンダーウエアとしてそれぞれ含まれている。

<スポーツサポーターとは>
 本調査におけるスポーツサポーターとは、運動時における関節部分への衝撃吸収および運動機能補助を主たる目的としたもので、「テーピング」「股間に当てるもの」「磁気等を使用したネックレス類」を除く。また、スポーツ流通小売業にて販売しているブランドを対象としており、医療施設や薬局(ドラックストアを含む)で販売されているものは含まない。

【調査結果サマリー】

◆ 2016年のスポーツアパレル国内出荷市場は、前年比101.0%とプラス成長の見込
 2016年のスポーツアパレル国内出荷市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比101.0%の5,255億5,000万円の見込みである。サッカー・フットサルウエア、野球・ソフトボールウエア、テニスウエア、スキー・スノーボードウエアが前年割れとなったものの、その他の8カテゴリーにおいては前年を上回る見込みとなっている。ただし、暖冬など天候不順による影響がウエアの需要を大きく左右することから、寒さの本格化が遅れるなどして単価の高い冬物衣料の動きが鈍くなった場合には見込みを下回る可能性もある。

◆ 2016年のトレーニングウエア市場は、前年比101.0%の1,223億円に拡大の見込
 2016年のトレーニングウエア国内出荷市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比101.0%の1,223億円の見込みである。メーカー各社において、売上金額重視から利益重視の方針にシフトし、2014年から2015年頃にかけて出荷量を抑制するという動きが見られ、その結果としてマークダウン品(特価処分品)比率の低下、販売単価の上昇という効果が表われたことから、出荷金額の拡大を見込む。

◆ 2016年のライフスタイルウエア市場は、上位ブランドの好調に牽引されプラス成長の見込
 2016年のライフスタイルウエア国内出荷市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比102.9%の422億円の見込みである。この2~3年ほどカジュアルシーンで「スポーツミックス」というスタイリングがトレンドとなっており、セレクトショップがスポーツブランドのアイテム取扱数を増やしてきたが、2016年もその傾向が続いたことで出荷拡大を見込む。ただ、カジュアルウエアの流行の変遷は早く、2016年後半には勢いに陰りが見られるという関係者の声が増えている。


【調査概要】
調査期間:2016年8月~11月
調査対象:スポーツ関連企業(メーカー・卸売業・小売業)
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに郵送アンケートによる調査を併用

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[矢野経済研究所]
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