平成27年(2015年)全国犬猫飼育実態調査 

2016年01月29日
ペットフードの事業者を中心とした99社(正会員62社、賛助会員37社)で組織する一般社団法人ペットフード協会は、平成27年(2015年)全国犬猫飼育実態調査を行ない、この度その結果がまとまりました。

猫の飼育頭数は横ばいであるが、犬の飼育頭数は減少傾向。一方、現在犬猫を飼っている人たちにとって 人たちにとってペットは、「生活に喜びを与えてくれる大切な存在」、「健康面や精神面及び人と人とをつなぐコミュニケーションにおいても重要な存在」などの効用があることが明らかになった 明らかになった。

【主な調査結果】

1. 平成27年度 全国犬・猫 推計飼育頭数
全国の推計飼育頭数 犬:991万7千頭、猫:987万4千頭。
時系列でみると、猫の頭数は昨年とほぼ同じ、犬の頭数は減少傾向にあります。

<犬>
世帯数(単位:千): 55,364.2
飼育世帯率: 14.42%
飼育世帯数(単位:千): 7,985
平均飼育頭数: 1.24
飼育頭数(単位:千): 9,917

<猫>
世帯数(単位:千): 55,364.2
飼育世帯率: 10.09%
飼育世帯数(単位:千): 5,588
平均飼育頭数: 1.77
飼育頭数(単位:千): 9,874

尚、猫の頭数調査結果には外猫の数は含まれておりません。

2. 平成27年 犬猫の年代別現在飼育状況 の年代別現在飼育状況
年代別での飼育状況をみると、50才代での犬及び猫の飼育率が最も高く、次いで60才代となっています。 また70才代での犬及び猫の飼育率が最も低い結果となりました。

( )は昨年の数字

20代 14.1%(14.3%)
30代 12.2%(12.4%)
40代 12.9%(13.9%)
50代 17.5%(18.2%)
60代 15.6%(16.5%)
70代 10.7%(10.3%)


20代 9.2%( 9.7%)
30代 8.9%( 9.0%)
40代 9.8%( 9.4%)
50代 11.5%(11.6%)
60代 10.9%(11.0%)
70代 7.0%( 7.6%)

3. 平成27年 犬・猫平均寿命
犬全体の平均寿命は14.85歳(昨年14.17歳)、猫全体の平均寿命は15.75歳(昨年14.82歳)でした。犬は、超小型犬、小型犬の寿命が長くまた、猫の場合、「家の外に出ない」猫の平均寿命は16.40歳、「家の外に出る」猫の平均寿命は14.22歳と寿命に大きな差ありました。犬も猫も、寿命が延びてきていることがわかります。

4. 平成27年及び平成26年の 飼育意向率
今後の飼育意向は、犬が23.2%、猫が16.0%で、犬は減少、猫は増加となりました。
飼育意向のある方々が犬を飼育できるような環境の整備やサービスの向上が将来に向けての飼育頭数拡大に必要といえます。

5.平成27年 ペットを飼う効用
犬又は猫の飼育者はペットを飼う前と比べて、情緒面、コミュニケーション、健康など、様々な効用があることが明らかになりました。

16歳未満の子供の場合
 -心豊かに育っている 60.7%
 -生命の大切さをより理解するようになった 59.4%
 -家族とのコミュ二ケーションが豊かになった 53.1%

高齢者の場合
 -情緒が安定するようになった 45.0%
 -寂しがることが少なくなった 44.4%
 -ストレスを抱えないようになった 37.8%

夫婦関係の場合
 -夫婦の会話が多くなった 57.4%
 -夫婦の関係がなごやかになった 45.2%
 -夫婦で過ごす時間が多くなった 35.6%

自分自身の場合
 -生活に潤いや安らぎを実感できるようになった 56.5%
 -孤独感を感じなくなった 54.3%
 -ハリのある生活が送れるようになった 41.8%

6.平成27年 今後ペットの飼育促進に向けて
今後ペットの飼育促進に向けて「阻害要因」、「あったらいいと思う飼育サービス」、「飼育のきっかけ」への回答として挙げられた上位項目は以下の通りとなりました。(複数回答)

阻害要因
1.集合住宅に住んでいて禁止されている 26.0%
2.十分に世話ができない 25.8%
3.別れがつらい 24.3%
4.お金がかかる 23.3%
5.死ぬとかわいそう 22.6%

あったらいいと思う飼育サービス
1.旅行中や外出中の世話代行サービス 41.7%
2.健康保険料、生命保険料などが減額になるサービス 29.2%
3.飼育が不可能な場合の引き取り斡旋サービス 28.5%
4.高齢で飼育不可能な場合の受入施設提供サービス 26.7%
5.しつけ代行サービス 16.5%

飼育のきっかけ

1.生活に癒し・安らぎが欲しかったから 30.7%
2.以前飼っていたペットが亡くなったから 26.8%
3.家族や夫婦のコミュニケーションに役立つと思ったから 17.0%

1.生活に癒し・安らぎが欲しかったから 29.6%
2.以前飼っていたペットが亡くなったから 23.7%
3.家族や夫婦のコミュニケーションに役立つと思ったから 13.0%

7. 平成27年 ペットフードのタイプ別利用率(複数回答)
犬猫共に市販のドライタイプのペットフードの利用が9割近くあり、ほとんどの飼育者が何らかの市販のペットフードを利用しています。
また、犬、猫ともに「おやつ」をあげる人が増えてきています。

( )は昨年の数字
ペットフードのタイプ 犬
市販のドライタイプ 85.0%(86.0%)
市販のウエットタイプ 24.4%(23.3%)
市販の半生タイプ 17.5%(16.3%)
市販のおやつ 35.9%(33.8%)
ペット用療法食 6.6%( 6.2%)
手作りのペット用食事 13.7%(12.9%)
人間の食事の残り 7.7%( 8.8%)
その他 3.0%( 3.0%)

ペットフードのタイプ 猫(外猫を除く)
市販のドライタイプ 92.0%(91.5%)
市販のウエットタイプ 48.4%(48.2%)
市販の半生タイプ 13.4%(11.8%)
市販のおやつ 25.3%(21.6%)
ペット用療法食 8.9%( 9.4%)
手作りのペット用食事 3.9%( 3.4%)
人間の食事の残り 4.2%( 4.6%)
その他 3.0%( 3.0%)

8.平成27年 1ヶ月当たり支出総額
犬猫それぞれの支出総額は以下の通りです。( )は昨年の数字
犬に関する支出総額(医療費等含む) ¥7,841(¥7,090)
猫に関する支出総額(医療費等含む) ¥5,087(¥5,106)


詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[ペットフード協会]
 マイページ TOP