モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査2016年度総集編 

2017年01月19日
ジャストシステムが運営する、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」では、全国の15歳から69歳の男女1,100名を対象に『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査』を、2012年7月から毎月1回実施しています。
このたび、2016年1月から12月までの1年間の調査データをまとめて分析し直し、『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査 2016年度総集編』として発表します。

【2016年の年間トピックス】

2016年、モバイルやソーシャルメディア関連分野における主なトピックスは下記のとおりです。

■スマートフォンからのインターネット接続が7割を超え、ノートPCを上回る

■パソコン用OSとして「Windows 10」の利用率が約半数に。「Windows 7」を超え、1位に

■Windowsでの利用ブラウザは、「Chrome」が「Internet Explorer 11」に代わり、逆転首位

■タブレット型PCの所有率がやや増加。購入否定派層は微減

■電子書籍の利用率は一時微増も、再び減少傾向に

■スマートフォンの利用率が7割超。10~20代女性では9割超

■スマートフォンのキャリアは、NTTドコモが首位陥落。auが首位に

■10代~50代でテレビ利用時間が減少。若年層はスマートフォン利用時間がトップ

■LINEの利用率が6割を超え、YouTubeに迫る。Instagramも認知率が約9割に


2016年は、「テレビ」から「スマートフォン」へメディア接触がシフトした年でした。特に若年層だけでなく、10代から50代という幅広い年代で「テレビ」利用時間の減少しました。また、10代と20代では「テレビ」に代わり、「スマートフォン」の利用時間が最も長くなりました。
SNSでは、「LINE」が利用率を47.3%(1月度)から61.9%(12月度)と大きく伸ばしました。2016年6月に運用型広告である「LINE Ads Platform」の提供を開始し、7月には東証1部に上場し話題になりましたが、引き続き2017年もその動向に注目が集まりそうです。

【トピックスの詳細】

■スマートフォンからのインターネット接続が7割を超え、ノートPCを上回る
2016年1月度調査において、プライベートでインターネットに接続する機器として最も利用率が高かったのは「ノートPC」(63.4%)で、次いで「スマートフォン」(59.1%)でした。2016年1年間の推移を見ると、「スマートフォン」の利用率が増加していったのに対し、「ノートPC」はゆるやかに減少し、12月度調査では「スマートフォン」(72.0%)が、「ノートPC」(57.8%)を大きく上回りました。                            ※複数回答可。

■パソコン用OSとして「Windows 10」の利用率が約半数に。「Windows 7」を超え、1位に
2016年1月度調査において、パソコンで利用するOSは「Windows 7」(50.8%)が1位でしたが、その後、利用率が減少し、12月度調査では33.3%になりました。一方、「Windows 10」は1月度の24.6%から急激に利用率が増加し、12月度の調査では49.9%と、「Windows 7」を超え、利用率が最も高いOSとなりました。                ※複数回答可。

■Windowsでの利用ブラウザは、「Chrome」が「Internet Explorer 11」に代わり、逆転首位
Windowsで利用されているブラウザとして、1月度調査では「Internet Explorer 11」(36.0%)が1位、「Google Chrome」(32.1%)が2位でしたが、12月度調査では「Internet Explorer11」(32.7%)が2位に陥落し、「Google Chrome」(38.3%)が1位になりました。また、Windows 10の標準ブラウザである「Microsoft Edge」は1月度調査の6.7%から12月度調査の15.5%に利用率を伸ばしました。                ※複数回答可。

■タブレット型PCの所有率がやや増加。購入否定派は微減
「タブレット型PC」の所有率は1月度調査では21.5%、12月度調査では26.1%とやや増加しました。一方で、「購入するつもりはない」と回答した人の割合は35.4%(1月度調査)から、32.7%(12月度調査)とやや減少しました。

■電子書籍の利用率は一時微増も、再び減少傾向に
電子書籍の利用率は1月度調査の18.5%から、10月度調査では23.5%と増加が見られましたが、11月度調査では18.4%、12月度調査では20.5%と再び減少傾向が見られました。

■スマートフォンの利用率が7割超。10~20代女性は9割超
利用率は、1月度調査では「フィーチャーフォン」が34.1%、「スマートフォン」が60.5%でしたが、12月度調査は「フィーチャーフォン」が23.4%、「スマートフォン」が73.2%で、「フィーチャーフォン」の利用率が大きく減少し、「スマートフォン」の利用率が大きく増加しました。特に、10代女性が92.0%、20~24歳女性が98.0%、25~29歳女性が92.0%で、若い女性の大半が「スマートフォン」を利用していることがわかりました。

■スマートフォンのキャリアは、NTTドコモが首位陥落。auが首位に
スマートフォンのキャリアのシェアは、1月度調査では「NTTドコモ」(34.7%)が1位、次いで「au」(30.6%)、「ソフトバンク」(23.0%)でした。12月度調査では「au」(31.3%)が1位で、次いで「NTTドコモ」(29.9%)、「ソフトバンク」(26.3%)となりました。2016年の間に「NTTドコモ」のシェアが下がり、「ソフトバンク」のシェアが増加しました。「au」はほぼ横ばいですが、結果として「au」がシェア1位になりました。

■10代~50代でテレビ利用時間が減少。若年層はスマートフォン利用時間がトップ
「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」「パソコン」「スマートフォン」について、1日あたりの利用時間を調べてみたところ、10代から50代にかけていずれの世代でも「テレビ」の利用時間が減少しました。10代は1月度調査時点で123.77分に対して12月度では106.99分、20代は1月度130.00分に対して12月度117.28分、30代は1月度152.31分に対して12月度136.69分、40代は1月度144.52分に対して12月度131.58分、50代は1月度174.04分に対して12月度152.44分でした。一方、60代では1月度171.20分に対して12月度は201.67分と増加しました。10代と20代で最も利用されていたのは「スマートフォン」で、12月度調査における1日あたりの利用時間は10代が140.11分、20代は134.46分でした。

■LINEの利用率が6割を超え、YouTubeに迫る。Instagramも認知率が約9割に
SNSで最も利用率の伸びが大きかったのは「LINE」でした。1月度調査では47.3%だったのに対し、12月度調査では61.9%と大きく増加し、「YouTube」の74.1%に迫り、「Facebook」(34.8%)、「Twitter」(38.7%)、「Instagram」(22.3%)の利用率を大きく引き離しました。また、「Instagram」は1月度調査では認知率が76.5%だったのに対し、12月度調査では89.5%と増加し、「Facebook」(96.4%)、「Twitter」(97.0%)「LINE」(97.0%)、「Youtube」(98.2%)の認知度に近づいてきました※。

※「聞いたことはある」「知っているが、利用したことがない(登録していない/利用できる状態にない)」「以前利用していたが、今は利用していない」「現在利用している」の合計。


【調査概要】
調査期間 : 2016年1月~2016月12月の間、毎月1回実施
調査対象 :Fastaskのモニタのうち、15歳から69歳までを5歳ごとに、男女それぞれ50名ずつ割り付けて回収(合計1,100名)。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[Marketing Research Camp]
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