外食・中食 調査レポート 成長する間食市場 

2017年01月19日
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1』を提供するエヌピーディー・ジャパンは、外食・中食市場において成長する間食機会の分析を紹介します。

消費者の節約志向が強まる中、外食・中食市場においては、朝食、昼食、夕食のメインの食事機会数が減少し、間食機会が成長を続けています。エヌピーディー・ジャパン(株)が提供する外食・中食市場情報サービス『CREST®』から、この成長する間食市場についての分析を紹介します。

【調査結果】

外食・中食市場では間食が成長を続ける

外食・中食市場全体における、間食(午前中の間食、午後の間食、夜の間食の計)の食機会数*2(=客数)の割合の推移をみると(図表1)、2016年第1四半期(2016Q1=2016年1~3月)から3四半期連続で間食機会が増加しているのが分かります。間食機会の増加をけん引しているのは、主にコンビニエンスストアとスーパーで、ドリンクを購入する間食機会が増えています。職業別では会社員の間食機会が増えています。

成長する間食機会ではチョコレートの消費が伸びる

間食機会でよく食べられるメニュー、および成長率をみてみると(図表2)、コーヒーが圧倒的に高い出現率*3であることが分かります。直近1年の成長率では、麦茶が急成長しています。
フードでは、チョコレートが最もよく食べられていて、高い成長がみられます。
チョコレートは、機能性チョコレートや本格高価格帯チョコレートが人気で消費が伸びています。

人気のチョコレート、5人に1人はコーヒーと一緒に食べている

消費が伸びているチョコレートですが、何と一緒に食べたり飲んだりしているのかをみてみると(図表3)、面白い事実が分かります。なんと間食でチョコレートを食べている人の22.5%がコーヒーと一緒に食べているのです。これは、4~5人に一人がチョコと一緒にコーヒーを飲んでいると言い換えることもできます。

このチョコレートとコーヒーの組み合わせを訴求した最近のプロモーションとしては、ドトールコーヒーの「コーヒーがもっと美味しくなるドトール ブラウニー」や、チョコレート専門店「Minimal」と丸山珈琲のコラボ商品「コーヒー・ウィズ・チョコレートセット」などがあります。

成長する間食において、急成長するチョコレートと、圧倒的な出現率のコーヒーの組み合わせは、今後の商品戦略に重要な意味を持つといえるでしょう。

*1   CREST®
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態
データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。(海外各国版もご用意)
*2   食機会数
外食・中食を利用した延べ食機会(朝/午前間食/昼/午後間食/夕/夜間食)数
*3   出現率
100食機会あたりに各メニューが何%出現したかを表す。


「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エヌピーディー・ジャパン]
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