モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査 2016年総集編【トレンドトピック版】 

2017年01月25日
ジャストシステムが運営する、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」では、全国の15歳から69歳の男女1,100名を対象に『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査』を、2012年7月から毎月1回実施しています。このたび、そのときどきのトレンドに焦点を当てて調査を行っている設問について、2016年1月から12月までの調査データをまとめて分析し直し、その内容を『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査~2016年総集編 【トレンドトピック版】』 として発表します。

【2016年のトレンドトピックス】

2016年、モバイルやソーシャルメディア関連分野におけるトレンドは下記のとおりです。

  ■格安スマホの利用率が2015年に比べて約2倍に増加し、1割強に
  ■広告で拡散しやすいのは「Instagram」、アプリインストールをしやすいのは「Facebook」
  ■SNSで閲覧できる「ライブ動画」の認知率は半数以上、利用率は1割に満たず
  ■スマートフォン経由のネットショッピングは、2015年と比べて3倍以上に
  ■スマートフォンでのネットショッピングは、4割以上が「アプリ」メイン
  ■CtoCコマースアプリの利用率が全体的に増加し、「ハンドメイド系アプリ」も1.5倍
  ■Webサービスの利用がアプリへシフト、Amazonは4割がアプリで利用
  ■IoT家電の認知率は4~6割、利用率は1割未満
  ■「TV視聴アプリ」の利用率は1年で倍増、利用率1位は「TVer」でダントツ
  ■スマートフォンユーザーの3割以上が「位置情報アプリ」を利用

2016年はスマートフォンをメインにしてネットショッピングをする人の割合が34.0%と、2015年調査時の10.8%から3倍以上増加しました。そのうちの 43.1%がアプリからの利用がメインと答えています。主要なWebサービスについても、Amazonのアプリ利用が4割を超え、Webブラウザーからアプリへという消費者行動の変化が見られました。スマートフォンの普及に伴い、ECサービスや検索などのサービスにおいてWebブラウザーでの利用から「アプリシフト」がより加速しているようです。また、メルカリなどのCtoCコマースアプリの利用率は、全体的に増加してました。

【トピックスの詳細】

■格安スマホの利用率が2015年に比べて約2倍に増加、1割強に
利用料金が安い「格安スマホ」の利用率は、2015年5月度調査では5.8%でしたが、2016年3月度調査では10.1%と、ほぼ2倍に増加しました。性別、年代別で見ると、40代男性が最も利用率が高く、19.0%でした。

■広告でも拡散しやすいのは「Instagram」、アプリインストールをしやすいのは「Facebook」
FacebookやTwitter、Instagramのそれぞれの広告閲覧経験者に、広告閲覧後の行動について聞いたところ(2016年5月度調査)、「Facabook広告経由でシェア・コメントしたことがある」人は11.7%、「Twitter広告経由でリツイートしたことがある」人は14.7%、「Instagram広告経由でシェア・コメントしたことがある」人は19.5%でした。また、「Facebook広告経由でアプリインストールしたことがある」人は21.0%、「Twitter広告経由でアプリインストールしたことがある」人は16.4%、「Instagram広告経由でアプリインストールしたことがある」人は18.0%でした。
※複数選択あり。

■SNSで閲覧できる「ライブ動画」の認知率は半数以上、利用率は1割に満たず
SNSで投稿や閲覧が行える「ライブ動画」について各SNS利用者に聞いたところ(2016年12月度調査)、Facebookライブ動画を「知っている」人は57.4%、「投稿したことがある」人は5.5%でした。LINEライブ動画については「知っている」人は52.3%、「投稿したことがある」人は4.1%でした。また、Twitterライブ動画を「知っている」人は60.8%、「投稿したことがある」人は4.7%でした。
 ※「知っている」の割合は、「自分で投稿したことがある」「投稿したことはないが投稿してみたい」「投稿したいと思わないが他の人のライブ動画は興味がある」「ライブ動画を知っているが興味はない」の合計。

■スマートフォン経由のネットショッピングは、2015年と比べて3倍以上
ネットショッピング時にメインで利用する機器について、「スマートフォン」が10.8%(2015年1月度)から34.0%(2016年9月度調査)へと3倍以上に増加しました。一方、パソコンは86.1%(2015年1月度)から61.1%(2016年9月度)に大幅減少しました。

■スマートフォンでのネットショッピングは、4割以上が「アプリ」メイン
2016年9月度調査において、スマートフォンメインでネットショッピングをする人のうち、「アプリからネットショッピングすることが多い」人は43.1%、「アプリとWebが同じくらい」の人が21.9%、「Webを利用することが多い」人が32.5%と、アプリ利用がWeb利用を上回りました。
    
■CtoCコマースアプリの利用率が全体的に増加し、「ハンドメイド系アプリ」も1.5倍
メルカリなどのCtoCコマースアプリの利用率が、2015年3月から2016年4月にかけて全体的に増加しました。「オークションアプリ」が16.2%から19.0%へ、「フリマアプリ」が6.7%から11.5%へ、「ハンドメイドコマースアプリ」が3.4%から5.2%へ増加しました。
※複数選択あり

■Webサービスの利用がアプリへシフト。Amazonは4割がアプリで利用
「Yahoo!」「Google」など主要なWebサービスをスマートフォンで利用する場合、2015年10月から2016年8月にかけてWebブラウザーからの利用が減少し、アプリからの利用が増加しました。2016年8月時点では各Webサービスについてアプリから利用することが多い人の割合は、「Yahoo!」(33.8%)、「Google」(35.7%)、「楽天市場」(36.0%)、「ヤフオク!」(40.7%)、「Amazon」(40.5%)、「ぐるなび」(26.7%)、「食べログ」(29.2%)、「goo」(27.0%)、「カーセンサー」(39.8%)、「SUUMO」(32.0%)、「HOME'S」(35.9%)でした。

■IoT家電の認知率は4~6割、利用率は1割未満
2016年9月度調査において、スマートフォンと連携する「IoT家電」について聞いたところ、「スマートフォンで健康管理ができる体重計や体脂肪計」の認知率は63.4%、利用率は5.4%、「スマートフォンで操作ができるエアコン」の認知率は57.1%、利用率は1.9%、「スマートフォンでコントロールできる照明」の認知率は56.0%、利用率は2.8%でした。
※認知率は「利用している」「利用していないが、興味はある」「知っているが、興味はない」の合計。

■「TV視聴アプリ」の利用率は1年で倍増。利用率1位は「TVer」でダントツ
地上波のテレビ番組をスマートフォンのアプリで閲覧できる「TV視聴アプリ」の利用率は、2015年11月度調査では11.4%でしたが、2016年11月度調査では18.6%と増加しました。「TV視聴アプリ」で最も利用率が高かったのは「TVer」で63.2%でした。

■スマートフォンユーザーの3割以上が「位置情報アプリ」を利用
2016年10月度調査において、位置情報を利用して店舗近くを通過した際にクーポンなどを獲得できる「位置情報アプリ」の利用率は31.2%でした。性別、年代別で見ると、10代男性が最も利用率が高く、46.5%でした。


【調査概要】
調査名:『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査』
調査期間: 2016年1月~2016月12月の間、毎月1回実施
調査対象:Fastaskのモニタのうち、15歳から69歳までを5歳ごとに、男女それぞれ50名ずつ
調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[Marketing Research Camp]
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