第5回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」調査(未成年の子・孫をもつ20~69歳の男女対象) 

2017年01月27日
リスクモンスター(リスモン)は、第5回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」調査結果を発表いたしました。

【調査結果】

(1) 今回より追加の「国家公務員」「地方公務員」が1位、2位

順位 前回
1 - 国家公務員 20.3%
2 - 地方公務員 18.0%
3 1 トヨタ自動車 11.4%
4 2 全日本空輸(ANA) 7.1%
5 3 日本航空(JAL) 5.0%
6 10 パナソニック 4.8%
7 10 資生堂 4.0%
8 4  サントリー 3.5%
9 26 グーグル(Google) 3.4%
9 29 楽天 3.4%
11 15 花王 3.3%
11 13 タニタ 3.3%
11 24 三井住友銀行 3.3%
11 8 三菱商事 3.3%
15 4 東海旅客鉄道(JR東海) 3.1%
15 9 本田技研工業(ホンダ) 3.1%
15 4 三菱東京UFJ銀行 3.1%
18 34 日本赤十字社 3.0%
19 35 日本放送協会(NHK) 2.8%
19 29 日本電信電話(NTT) 2.8%
19 29 富士フイルム 2.8%

「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」の1位は「国家公務員」(回答率20.3%)となりました。次いで2位「地方公務員」(同18.0%)、3位「トヨタ自動車」(同11.4%)となり、以下、4位「全日本空輸(ANA)」(同7.1%)、5位「日本航空(JAL)」(同5.0%)、6位「パナソニック」(同4.8%)、7位「資生堂」(同4.0%)、8位「サントリー」(同3.5%)、9位「グーグル(Google)」「楽天」(同3.4%)と続きました。(図表A)
業種では、製造業が7社(トヨタ自動車、パナソニック、サントリー、資生堂、花王、タニタ、本田技研工業(ホンダ))と最も多く、その他交通インフラ系3社(全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、東海旅客鉄道(JR東海)と続きました。

前回(第4回)の結果と比較したところ、今回のアンケートより選択肢に追加した「公務員」が最上位2社にランクインしましたが、公務員を除く結果では、1位「トヨタ自動車」、2位「全日本空輸(ANA)」、3位「日本航空(JAL)」の順位に変動はありませんでした。
大きな変動では、「グーグル(Google)」(前回26位→9位)、「楽天」(前回29位→9位)、「日本赤十字社」(前回34位→18位)、「日本放送協会(NHK)」(前回35位→19位)が大幅に躍進し、そのほかトップ20では、「三井住友銀行」(前回24位→11位)、「日本電信電話(NTT)」(前回29位→19位)、「富士フイルム」(前回29位→19位)などのランクアップが目立ちました。
一方で、「電通」(前回7位→トップ100圏外)、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(前回4位→22位)、「三菱東京UFJ銀行」(前回4位→15位)が大幅にランクダウンする結果となりました。(図表A)
なお、トップ100については図表Bの通りです。

(2) あらゆる世代に「不動の人気」を誇る「トヨタ」と「ANA」
お子さんに勤めてほしい企業について集計したところ、1位は「国家公務員」(回答率18.8%)となりました。次いで2位「地方公務員」(同18.0%)、3位「トヨタ自動車」(同12.5%)、4位「全日本空輸(ANA)」(同5.8%)、5位「資生堂」、「グーグル(Google)」(同5.3%)、7位「パナソニック」(同4.8%)と続きました。(図表C)
お孫さんに勤めてほしい企業についての集計についても、1位「国家公務員」(回答率18.0%)、2位「地方公務員」(同10.3%)、3位「トヨタ自動車」(同8.5%)、4位「全日本空輸(ANA)」(同5.5%)、までは変わらず、以下、「日本航空(JAL)」(同5.5%)、6位「サントリー」(同4.8%)と続きました。(図表D)

お子さんに勤めてほしい企業、お孫さんに勤めてほしい企業のそれぞれにおいても、上位4社(国家公務員、地方公務員、トヨタ自動車、全日本空輸(ANA))の順位は同順であり、「トヨタ自動車」および「全日本空輸(ANA)」は、子・孫部門共に過去の調査からトップランクを維持しており、不動の人気です。
お子さんに勤めてほしい企業においては、「グーグル(Google)」、「アップル(Apple)」、「楽天」、「アマゾン(Amazon)」など、IT関連企業をはじめとした新興企業がランクインするなど、経済の流行に敏感な父母世代の感性を反映している様子がうかがえます。一方で、アンケート対象が祖父母世代となるお孫さんに勤めてほしい企業では、「サントリー」、「パナソニック」、「三菱東京UFJ銀行」、「三井住友銀行」、「三菱商事」、「三井物産」など業歴の長い企業や財閥系企業が名を連ねているほか、上位24社中16社が前年に引き続き上位にランクインしているなど、安定的なアンケート結果が見受けられました。

(3) 労働環境に関するイメージがさらに重視される傾向に
お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業において重視するイメージは、「安定している」、「将来性がある」、「社員を大切にする」、「福利厚生が充実」、「給料がよい」、「社会的責任を果たしている」、「堅実的」が上位となりました。
前回に引き続き上位として挙がっていた「社員を大切にする」、「福利厚生が充実している」は、それぞれ更に順位を上げ、ほかに、「休暇制度が充実」、「残業が少ない」といった勤務環境に関するイメージが重視される結果となりました。
一方、「企業規模が大きい」、「世界的に活動している」、「有名である」といった企業知名度に関連するイメージは重視されにくい結果となりました。(図表E)


■[総評]-自身の夢を重ねつつ子や孫の「安定」な生活を求める
今回の調査より新たな選択肢として追加いたしました「国家公務員」、「地方公務員」が、お子さん、お孫さんに勤めてほしい先として、公務員が1位、2位を占める結果となりました。「終身雇用」「安定職」の代名詞ともいえる公務員のワンツーに加え、ランキング上位企業では「グーグル(Google)」「楽天」の2社を除く全ての企業が業歴60年超であり、一般的に高い安定性を評価されている企業が選ばれていることから、親や祖父母は、子や孫の勤務先には「安定性」が強く求められることが改めて浮き彫りになった結果となりました。(図表F)

2016年3月に就職活動生向けに実施した「第2回就職したい企業・業種ランキング」でも、学生が公務員や大手金融機関など、極めて堅実性の高い職業を就職先として希望し、安定性を重視する傾向が強い結果となりましたが、それぞれのTOP20を比較すると、重複企業は、約半数未満の9社のみでした。「両親・祖父母」と「子・孫」の双方において、安定企業という求める就職先のイメージは近いといえますが、「両親・祖父母」が求める就職先には、IT関連企業や航空関連企業など、先進性や華やさかのある企業も上位にランクインしており、安定企業であること以外にも、自身が過去に夢見ていた職業などを、子・孫の就職先に思い重ねる傾向がうかがえる結果となりました。(図表G)


【調査概要】
調査名称:第5回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング」調査
調査方法:インターネット調査
調査エリア:全国
期間:2016年11月26日(土)~11月27日(日)
調査対象者:
 未成年の子(男)をもつ20~69歳の男女個人 200人
 未成年の子(女)をもつ20~69歳の男女個人 200人
 未成年の孫(男)をもつ20~69歳の男女個人 200人
 未成年の孫(女)をもつ20~69歳の男女個人 200人
調査対象企業と選定方法:年間売上2,500億円以上、従業員数5,000人以上の企業200社を抽出
有効回収数:800サンプル

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