2017年 首都圏版HOME’S住みたい街ランキング 

2017年02月07日
不動産・住宅情報サイト『HOME'S』を運営するネクストは、「HOME’S住みたい街ランキング」の第一弾として、首都圏の「買って住みたい街」「借りて住みたい街」ランキングを発表いたしました。

■首都圏 買って住みたい街ランキング 総評

「買って住みたい街」
1 船橋 JR総武線ほか
2 目黒 JR山手線ほか
3 浦和    JR京浜東北線ほか
4 戸塚    JR横須賀線ほか
5 柏    JR常磐線ほか
6 流山おおたかの森 つくばエクスプレスほか
7 津田沼 JR総武線ほか
8 町田 JR横浜線ほか
9 三鷹 JR中央線ほか
10 大宮 JR京浜東北線ほか

「船橋」が1位。初めて都心近郊以外の駅がトップに

買って住みたい街ランキングでは、例年の傾向として、地域イメージが良さや大規模マンション開発や駅周辺の再開発などによって地域のポテンシャルが大きく向上しそうなエリアの駅が上位に登場する傾向があります。

今回の首都圏買って住みたい街ランキングは、このような例年の傾向も反映されてはいるものの、JR総武線、東武野田線が乗り入れる「船橋」が1位を獲得しました。近くには「京成船橋」もあり、多くの通勤・通学客に利用されている千葉県内のターミナル駅ですが、首都圏で都心から近郊に位置するエリア以外の駅が1位となったのはここ3年で初めてです。

近年、都心~近郊の交通・生活利便性が確保された地域は、地価の上昇、建築資材価格の高止まり、人件費の高騰によって押し並べて新築マンションおよび新築戸建の価格が高騰しており、一般的な給与所得者では手が届かない価格帯で分譲されるケースも数多く見られることから、いくつかの例外を除き、都心~近郊エリアの人気住宅地を擁する駅のランキングが相対的に下がったものと考えられます。

7位に「津田沼」、同率19位に「八千代緑が丘」と千葉方面の駅がランクインし、5位「柏」、6位「流山おおたかの森」など千葉県北東部の駅も登場していることからも、近年急激に価格が上昇した首都圏中心部~近郊の新築マンション・戸建供給エリアが軒並みランキングから後退し、替わって都心周辺へのダイレクトアクセスが可能で、交通利便性が確保された近郊~郊外の駅が上位に登場する状況が見られます。

埼玉県、神奈川県、千葉県、東京市部の人気住宅地に分かれた

同様に3位の「浦和」、10位「大宮」、17位「北浦和」はそれぞれ埼玉県内の人気住宅地を擁するエリアで県内では高い人気を誇る駅です。4位の「戸塚」、8位の「町田」なども同じく神奈川県内、東京市部での拠点性および集積性のある駅として一定の居住ニーズを維持し続けています。例年東京都内の駅が多数を占める上位ランキングで、東京都が5駅、神奈川県が6駅、千葉県が5駅、埼玉県が4駅とエリアが分散する結果となりました。
ただし、この価格高騰の状況下でも、2位には「目黒」がランクインしています。これは駅前の大規模再開発によって極めて話題性の高い新築マンションが分譲された影響と見ることができるでしょう。

■首都圏「借りて住みたい街」ランキング 総評

「借りて住みたい街」
1 池袋 JR山手線ほか
2 三軒茶屋 東急田園都市線ほか
3 武蔵小杉 東急東横線ほか
4 川崎 JR東海道本線ほか
5 中野 JR中央線ほか
6 高円寺 JR中央線ほか
7 恵比寿 JR山手線ほか
8 大宮 JR京浜東北線ほか
9 吉祥寺 JR中央線ほか
10 荻窪 JR中央線ほか

「恵比寿」「吉祥寺」を抑えて「池袋」が1位に

今回「恵比寿」「吉祥寺」などの人気駅を抑えて1位になったのは「池袋」でした。地域イメージを上回ってJR線、西武池袋線、東武東上線、東京メトロなど合計8線が乗り入れるビッグターミナルとしての交通利便性や、駅周辺での就業・就学、買物・飲食などの利便性と市街地としての事業集積性(業務性)が高く評価されたものと考えられます。「池袋」は東口側、西口側とも広大な事業集積地が展開されており、大型商業施設のほか飲食店街、大学、文教施設も数多くあって駅勢圏が大きいことも1位になった要因と見ることができるでしょう。
同様に、3位にランクインした「武蔵小杉」、4位「川崎」、8位「大宮」、15位「北千住」なども、駅の拠点性の高さおよび交通・生活利便性が評価された結果、ランキング上位に登場したと考えられます。

城南・城西エリアの駅が数多く登場した一方、湾岸エリアはひと駅のみ

また、2位の「三軒茶屋」を始め、5位「中野」、6位「高円寺」、7位「恵比寿」、13位「三鷹」など都心南西部(城南・城西エリア)に位置する駅が数多くランキング上位に登場しました。ここ数年都心~湾岸エリアの駅が多数ランクインする傾向から明らかな変化が見られます。以前から人気の高かった城南・城西エリアの落ち着いた街並みや住宅地としての生活利便性などが再評価され始めたことが推察されます。

反対に、湾岸といえる駅が12位の「葛西」のみで、湾岸中心部の豊洲、東雲、有明エリアの駅が上位に挙がりませんでした。これは近年、湾岸エリアのマンション賃料が、主にタワーマンションから賃貸に供される物件の賃料高騰により、相場観全体が引き上げられていることが影響しているものと考えられます。

「本厚木」、「八王子」といった郊外に位置しながら、拠点性が比較的高い駅がランキングに登場しているのは、都心部~近郊から郊外方面へと賃貸エリアが拡散し始めていることの表われとも見て取れます。交通利便性や生活利便性を重視しながらも、賃料相場との兼ね合いによって郊外の快速や特急の停車駅での賃貸ニーズが顕在化している状況がうかがえます。ただし、例年通り上位20駅のうち東京都内の駅が16駅と圧倒的多数を占めており、交通および生活利便性を最優先するという選択方法には大きな変化はないと言えるでしょう。


【調査概要】
・対象期間:2016年1月1日 ~ 2016年12月31日
・対象者:HOME'S ユーザー
・首都圏は東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県を対象とした
・集計方法:HOME'S に掲載された賃貸物件/購入物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計
・分析:HOME’S 総研

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