住生活に関する世論調査(20歳以上の方対象) 

2015年11月30日
内閣府は「住生活に関する世論調査」を実施。

【調査結果】

1 住宅についての意識

(1)住宅を所有したいか
問1 あなたは、住宅の所有について、どのようにお考えですか。現在、住宅を所有して いるかどうか、将来相続できる住宅があるかどうかに関わらず、この中から1つだけお答えください。

平成 16 年 11 月 平成 27 年 10 月
・所有したい(小計) 79.0% → 74.9%(減)
 ・所有したい 63.5% → 61.5%
 ・どちらかといえば所有したい 15.5% → 13.4%
・所有する必要はない(小計) 12.1% → 16.5%(増)
 ・どちらかといえば所有する必要はない 4.1% → 6.1%(増)
 ・所有する必要はない 8.1% → 10.4%(増)
・どちらでもよい 7.8% → 7.8%

ア 所有したいと思う理由
更問1(問1で「所有したい」、「どちらかといえば所有したい」と答えた方(1,300 人)に)
 あなたが住宅を所有したいと思われるのは、どのような理由からですか。この中から1つだけお答えください。

平成 16 年 11 月 平成 27 年 10 月
・同じところに安心して住み続けたいから 55.2% → 58.1%
・長い目で見ると所有したほうが有利だから(資産価値があるから) 23.7% → 21.5%
・リフォーム(室内の改造や模様替え)などが自由にできるから 5.1% → 4.5%
・子どもに財産として残したいから 9.2% → 10.4%
・特にない 5.2% → 4.1%

イ 所有する必要はないと思う理由
更問2(問1で「どちらかといえば所有する必要はない」、「所有する必要はない」と答えた方(287 人)に)
あなたが住宅を所有する必要はないと思われるのは、どのような理由からですか。この中から1つだけお答えください。

平成 16 年 11 月 平成 27 年 10 月
・家族の状況の変化(子どもの独立や転勤など)に合わせて自由に住み替えたいから 18.1% → 19.2%
・維持・管理のわずらわしさがないから 19.8% → 17.8%
・多額のローンをかかえたくないから 28.6% → 20.9%(減)
・固定資産税・相続税などの支払いが重いから 5.6% → 7.7%
・資産価値として期待できないと思うから 4.8% → 5.6%
・特にない 15.7% → 17.1%
・その他 4.8% → 10.8%(増)

(2)住宅を購入するとしたら新築か中古か
問2 あなたは、住宅を購入するとしたら、どのような住宅がよいと思いますか。この中から1つだけお答えください。

平成 27 年 10 月
・新築の一戸建住宅がよい 63.0%
・新築のマンションがよい 10.0%
・中古の一戸建住宅がよい 6.1%
・中古のマンションがよい 3.8%
・いずれでもよい 14.2%

ア 新築がよいと思う理由
更問1(問2で「新築の一戸建住宅がよい」、「新築のマンションがよい」と答えた方(1,266 人)に)
あなたが住宅を購入するとしたら新築の住宅がよいと思われるのは、どのような理由からですか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位4項目)
平成 27 年 10 月
・間取りやデザインが自由に選べるから 66.5%
・すべてが新しくて気持ちいいから 60.9%
・人が住んでいた後には住みたくないから 21.4%
・中古住宅は、耐震性や断熱性など品質に不安があるから 17.5%

イ 中古がよいと思う理由
更問2(問2で「中古の一戸建住宅がよい」、「中古のマンションがよい」と答えた方(172 人)に)
あなたが住宅を購入するとしたら中古の住宅がよいと思われるのは、どのような理由からですか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位5項目)
平成 27 年 10 月
・住みたい場所に住宅を購入するためには、中古住宅の価格の方が手が届きやすいから 61.0%
・中古住宅を購入しておいて、時期をみて建替えやリフォームをする方が、資金計画などに無理がないから 29.7%
・中古住宅の中にも、外観や内装がきれいなものがあるから 25.6%
・実際の住宅を確認してから購入できるから 22.1%
・すぐに入居できるから 14.5%

ウ 中古一戸建てを選んだ理由
更問3(問2で「中古の一戸建住宅がよい」と答えた方(106 人)に)
あなたが住宅を購入するとしたら、中古のマンションより、中古の一戸建てを選んだのは、どのような理由からですか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位5項目)
平成 27 年 10 月
・庭付きの住宅に住みたいから 40.6%
・マンションは毎月管理費がかかるから 18.9%
・マンションより広い住宅に住みたいから 17.9%
・マンションよりリフォームしやすいから 17.9%
・どうしても一戸建てに住みたいから 13.2%
・わからない 13.2%

エ 中古マンションを選んだ理由
更問4(問2で「中古のマンションがよい」と答えた方(66 人)に)
あなたが住宅を購入するとしたら、中古の一戸建てより、中古のマンションを選んだのは、どのような理由からですか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位7項目)
平成 27 年 10 月
・維持管理や清掃のしやすさ、住み心地などの面で一戸建てよりも機能的であるから 51.5%
・一戸建てほど広いスペースは必要ないから 36.4%
・一戸建てより管理がしっかりされてそうだから 27.3%
・一戸建てより住みたい場所の住宅が安く手に入ると思うから 22.7%
・住みたい場所でマンションの流通が多いから 22.7%
・一戸建てよりリフォームしやすいから 15.2%
・一戸建てより耐震性など住宅の質が良さそうだから 15.2%

(3)住宅、立地・周辺環境で最も重視すること
問3 あなたは、住宅および住宅の立地・周辺環境に関して、どのようなことを最も重視しますか。この中から1つだけお答えください。

平成 27 年 10 月
・住宅の広さ・間取り 16.5%
・住宅の外観 0.9%
・住宅の築年数 1.3%
・住宅の性能(耐久性、耐震性、省エネルギー性、遮音性など) 8.2%
・住宅のリフォームのしやすさ 1.5%
・立地の利便性(通勤・通学に便利な立地や、公共交通機関、医療・介護・福祉施設、日常的な買い物施設等へのアクセスの良さ) 46.5%
・立地の安全性(地震・台風などの自然災害に対する安全性、犯罪・交通事故などに対する安全性など) 14.6%
・立地の快適性(騒音・振動、大気汚染などの少なさ、公園・緑地などが近くにあることなど) 8.0%

(4)高品質住宅を形成するための対策
問4 現在、政府では、住宅をより長く使っていくために、質の高い住宅(耐震性や断熱性に優れた住宅や、高齢者や障害者に配慮したバリアフリー設備のある住宅)の形成を推進しています。あなたは、質の高い住宅を形成するための対策を講ずることについて、どのようにお考えですか。この中からあなたのお考えに最も近いものを1つだけお答えください。

平成 27 年 10 月
・自主的に取り組みたい 12.4%
・行政からの支援(工事費の一部補助や低利融資、税の優遇など)があれば、前向きに考えたい 40.7%
・関心はあるが費用のことを考えると難しい 26.6%
・関心はあるが借家に住んでいるため、自分が思うようにできない 5.1%
・関心がない 7.1%
・すでに対策を講じている 5.6%

2 空き家についての意識

(1)自宅周辺でどのような空き家を見かけるか
問5 あなたの自宅の周辺には、どのような空き家が多いと思われますか。この中から1つだけお答えください。

平成 27 年 10 月
・そのまま利用できる空き家が多い 9.0%
・簡単なリフォームを行えば利用できる空き家が多い 19.3%
・大規模なリフォームをしないと利用できない空き家が多い 8.4%
・老朽化・腐朽が進み、これ以上利用できない空き家が多い 14.6%
・空き家は見かけない 43.9%

(2)外部に悪影響を及ぼす空き家への対処法
問6 あなたの自宅の周辺に外部に悪影響を及ぼしている空き家があると仮定した場合、あなたは、その空き家の対処としてどのような方法が望ましいと思いますか。この中から1つだけお答えください。

平成 27 年 10 月
・地域の価値を損なわないように、持ち主の責任で除却すべきである 51.3%
・地域の価値を損なわないように、行政が関わって除却すべきである 40.3%
・そのままにしておいても構わない 3.9%

3 近隣住民や地域との交流・つながりについての意識

(1)地域との交流・つながりを持ちたいか
問7 あなたは、近隣住民や地域との交流・つながりを持ちたいと思いますか、それとも持ちたいと思いませんか。この中から1つだけお答えください。

平成 27 年 10 月
・持ちたいと思う(小計) 86.1%
・持ちたいと思う 47.9%
・どちらかといえば持ちたいと思う 38.2%
・持ちたいと思わない(小計) 13.2%
・どちらかといえば持ちたいと思わない 9.9%
・持ちたいと思わない 3.3%

ア 地域との交流・つながりを持ちたいと思う理由
更問1(問7で「持ちたいと思う」、「どちらかといえば持ちたいと思う」と答えた方(1,494 人)に)
あなたが、近隣住民や地域との交流・つながりを持ちたいと思うのは、どのような理由からですか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位2項目)
平成 27 年 10 月
・火事や自然災害、急病など、緊急時にお互いに助け合えるから 67.7%
・近隣住民と良好な関係を築くことができるから 59.9%

4 高齢期の住宅、居住地についての意向

(1)高齢期における理想の住宅
問8 あなたは、65歳以上の高齢期において、どのような住宅に住むことが理想と考えますか。この中から1つだけお答えください。

平成 27 年 10 月
・持ち家(新築・一戸建住宅) 40.9%
・持ち家(中古・一戸建住宅) 8.2%
・持ち家(新築・マンション) 8.3%
・持ち家(中古・マンション) 4.1%
・民営の賃貸住宅 2.8%
・都道府県・市区町村営住宅 3.2%
・都市再生機構(UR)、公社などの賃貸住宅 1.1%
・高齢者向け住宅(サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホームなど) 16.7%
・介護保険施設(特別養護老人ホームなど) 3.8%
・いずれでもよい 7.8%

(2)高齢期における理想の居住地
問9 あなたは、高齢期(65歳以上)における理想の居住地として、どのような場所であることを重視しますか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位6項目)
平成 27 年 10 月
・医療・介護・福祉施設へのアクセスの良い場所 78.7%
・日常的な買い物などを行う生活関連施設などへのアクセスの良い場所 68.0%
・公共交通機関へのアクセスの良い場所 65.0%
・地震、台風などの自然災害に対して安全な場所 44.2%
・犯罪、交通事故などに対して安全な場所 41.5%
・騒音・振動、大気汚染などが少ない場所 37.8%


【調査概要】
調査対象:全国20歳以上の日本国籍を有する者 3,000人
有効回収数:1,736人(回収率57.9%)
調査時期:平成27年10月1日~10月11日(調査員による個別面接聴取)
調査目的:住生活に関する国民の意識を調査し,今後の施策の参考とする。
調査実績:
「住宅に関する世論調査」(平成 16 年 11 月調査)
「住宅・宅地に関する世論調査」(平成 10 年 12 月調査)
(平成 18 年度の調査から,調査対象者に調査主体が「内閣府」であることを提示した上で実施。)
※ 本資料では、過去の調査結果との比較において、統計学的に有意差(信頼度95%)が認められ
る回答については、「(増)」または「(減)」と記載している。

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