音と減災の意識調査(30代、40代の子どもがいる男女対象) 

2017年03月03日
TOA(ティーオーエー)は、自然災害に備えることで被害を減らす「減災」の取り組みの一環として、30、40代の子どもを持つ男女603人を対象に「音と減災の意識調査」を実施しました。本調査により、「危機を報せる音への意識が高まる」一方、4割以上の家庭で「災害時の音の教育が実施されていない」という実態が明らかになりました。

【調査トピックス】

・現代人が身の危険を感じる音は「緊急地震速報」が最も多く50%を超えた。地震への警戒が高まり、地震を報せる音への認知が高まっている。

・災害発生時に最も頼りにしているのは「聴覚情報」。タイミングによって頼るメディアは異なるが、発生直後は情報を「早く知りたい」というニーズが57.7%で最も高かった。

・減災・防災教育は被災後に比重。行動を左右する災害時の音の教育をしていない家庭は4割を超える。理由は「どう教えたらいいかわからない」が6割。


【調査結果】

■身の危険を感じる音は「緊急地震速報」が最も多く50%を超える
身の危険を感じる音は、「緊急地震速報(50.1%)」「地鳴り(49.4%)」「落雷(39.5%)」の順で、地震に関する音が上位を占めました。昔は「地震、雷、火事、親父」と、突然発生する自然災害に恐怖を感じていましたが、今は、自然災害を報せる音の認知が進み、災害が身に降りかかる前に、危険を知って警戒することができるようになりました。

■災害発生時は「聴覚情報」、災害発生後は「視覚情報」が頼りに
災害発生時にいち早く危険を察知し、身構えたり、次の行動を起こすきっかけになるのは「聴覚情報(45.6%)」「視覚情報(35.7%)」「触覚情報(13.9%)」。災害発生後に必要な情報を得るために、最も頼りになるのは「視覚情報(76.3%)」「聴覚情報(13.6%)」「触覚情報(6.8%)」と、タイミングによって頼りにするメディアが異なることがわかりました。災害発生直後の情報として期待することは「早く知りたい(57.7%)」「正確に知りたい(27.9%)」「詳細に知りたい(14.4%)」の順でした。

■音の教育をしていない家庭は4割超。理由は「どう教えたらいいかわからない」が6割
家庭での減災・防災教育の内容は「家族との連絡方法(51.8%)」「避難場所(51.8%)」「災害発生時の行動(42.3%)」の順でした。また被災時の行動を左右する音の教育を行っていない家庭は42.4%となりました。家庭での教育は、被災時ではなく、被災後に比重が置かれていることがわかりました。音の教育を行っていない人にその理由を尋ねたところ、「どう教えたらいいかわからないから」という答えが6割でした。子育て世代が考える、災害時に命を守るために最も必要だと思う力は「判断力(28.2%)」「計画/事前準備力(20.4%)」「観察/注意力(20.2%)」の順で、事前準備である防災教育のニーズが高いことがわかりました。


【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
期間:2017年1月20日から1月21日
対象:30代、40代の子どもがいる全国の男女603人

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[TOA]
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