「国内のEC出店者におけるECの海外展開(越境EC)意向」に関する調査 

2017年03月07日
イーベイ・ジャパンは、「国内のEC出店者におけるECの海外展開(以下:越境EC)意向」に関する調査を、ECサイト出店に業務として携わっている全国20~59歳の男女412人を対象にアンケートを実施しました。

その結果、「出店意向の継続的な増加および、越境ECに対する抵抗度の低下」、「越境EC非出店者と出店者間での使用ECサイト数の大きな違い」などが明らかになりました。また、「越境ECサイト決定基準および、ECサイト選択基準」の調査結果から、知名度の高さ、利用者の多さを出店サイト選定のポイントとして重要視している事がわかりました。

越境EC出店の意向度は2014年51.4%、2015年55.5%と横ばいでしたが、2016年は67.2%と大幅に向上しています。約7割のEC取り扱い企業関係者が越境ECに対して前向きに検討している事が明らかになりました(図1)。またその内、「出店してみたい」と意向度が特に高い層の増加が見受けられました。
また、今回の調査結果によると、全体的に日本国内の【越境ECへの抵抗度】は前年より5.2%減となっており、越境ECの浸透が進んでいる事が見受けられました。大手企業※1でも越境ECへの抵抗度が連年減少傾向にあり、海外進出に寛容になっている傾向が推測されます(図2)。

世界32か国28,000人の消費者を対象にした別調査では、ECにおける消費者の支出額を国別でみたとき、日本は、アメリカ、中国に次ぎ第3位に付いていました。ただ、各国の消費者の過去一年のEC利用における、国内・越境ECそれぞれの占める割合を見ると日本は越境ECが世界で最も進んでいない国の一つとなっており、「越境ECのみを利用した」と答えた消費者は0%でした※2 (図3)。

越境ECに対して「抵抗を感じている」と回答した主な理由:

トラブルが心配
トラブル対処法が万全ではないような気がするので。
トラブルになった時の時間がかかりすぎる。
海外にいいイメージがない。長く海外販売をやってる店じゃないと詐欺にあいそうで不安。
海外の発送は、商品がなくなっても保障がないと聞いたから。

言葉や文化の違いへの壁
外国語力不足による、コミュニケーションが取れない状態にならないかが気になります。
語学力が要求されるため、国内のようにスムーズに取引できそうにないから。
海外の人との取引となるので文化や常識が違うため。

安全性に不安
取引相手の信頼性と輸送の信頼性が低い。
保障制度があれば利用したい。信用性が低いイメージがある。
情報漏洩などが心配、使い方がわからない。

これに対して「抵抗を感じない」と回答した主な理由:
上記の不安要素に上がるトラブルなどはサポートされているという声が多数聞かれました。

トラブルへの心配がない
実際にイーベイを利用しているが、特に困ったこととかはなく、この先も利用していきたいから。
確かに不安要素がないわけでないが、システムやサポートセンターの対応がしっかりしているECならば、ビジネス展開も可能だと思う。
越境ECを展開したいEC事業者向けの支援サービスが活況を呈してきている。

言葉や文化の違いへの壁がない
社内に国際関連の部署があり、海外との取引実績も豊富なので。言葉にも困っていない。
既に海外貿易は行っているので、その延長線上に考えればあまり抵抗を持つことは無い。

安全性を担保
セキュリティ等にも特に問題を感じないから。
保障が充実しているため、抵抗はあまり感じその他られない。

その他
インターネットの特性を活かしたいから。
現代はグローバルな時代であるので。
日本製品は質が良いので、海外で需要があると思うから。

越境EC出店者に対して【出品/出店の際の越境ECサイト決定基準】を聞いたところ、1位に「ユーザーとして利用した事がある」 、続いて「知名度が高い」、 「信頼性が高い」と続きました(図4)。
また【eBay】に対するブランドイメージについては、1位「知名度が高い」、続いて「利用者が多い」、「ユーザーとして利用した事がある」という結果となりました。ここから、越境ECサイト出店において重要視されているポイントを、eBayがしっかり抑えているということが言えます(図5)。

【EC出品/出店している企業が利用しているECサイト数】を聞いたところ、越境EC非出店者の91.9%が「5サイト以内」と回答したのに対して、越境EC出店者では56.3%に留まり、他14.6%が「12サイト」、6.8%が「16サイト」など多数のサイトを同時運営している現状が明らかになりました。越境EC出店者は挑戦的また効率的に商品の販売を実施している事が見受けられる結果となりました。

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[PRTIMES]
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