家庭菜園に関する全国調査(20~60代対象) 

2017年03月14日
タキイ種苗は、春に収穫する葉物野菜の種まきに最適なシーズンを前に、「家庭菜園に関する全国調査」を実施しました。

【調査結果サマリ】

日本人の約半数が「家庭菜園」経験者!計 48.4%  「家庭菜園」満足度は86%!

◆ 現在「家庭菜園」を実施していない人も、約4割が意欲的!
「今年はやってみよう(再開しよう)」(9.3%)、「今年かどうかわからないがやってみよう(再開しよう)」(29%)を合せると約4割が家庭菜園開始(再開)への意欲があり、今後の広がりを予感させる結果となりました。

◆ 年代・性別によって関心が異なる「家庭菜園を始めたい理由」
60代男性は「趣味のひとつとして」、20~30代女性は「家計節約のため」、30代女性は「子どもの教育のためにも良い」、50~60代女性は「安心・安全のため」と、年代・性別によって異なる「家庭菜園」への関心がわかりました。

◆ 約7割が3年以上!家庭菜園は長期間継続する人が多い
「10年以上家庭菜園を続けている」(33.3%)が最も多く、「5~10年未満」(16.3%)、「3~5年未満」(19.7%)と合わせると、69.3%が3年以上家庭菜園を続けていることがわかりました。

◆ 最も育てられているのは「ミニ・中玉トマト」、挑戦してみたい野菜は「枝豆」!
「現在育てている野菜」と「今後挑戦してみたい野菜」、両ランキングに入った家庭菜園で人気の野菜はミニ・中玉トマト、キュウリ、ジャガイモ、ネギ、しそ(大葉)。
「今後挑戦してみたい野菜」では、枝豆、グリーンアスパラガス、大玉トマト、トウモロコシが上位に入りました。

◆ 家庭菜園の失敗体験は初期段階が多い
虫に食害を受け収穫できなかった、土づくり、場所選び、温度、水やりなどが「失敗したこと」の上位にあがり、基本的な「家庭菜園のコツ」を知ることで防げる、初期段階での失敗体験が多いことがわかりました。

【調査結果】

1.スクリーニング調査

 スクリーニング調査は、人口構成比(エリアごとの性別・年代の人口統計/国勢調査参照)に合わせて8エリアで割付設定した20~60代の9,605名を対象に実施することで、より正確に日本全体の市場を縮図化した数値を導き出しました。
 また、「家庭菜園」とは「ベランダ・プランター・キッチン菜園、または庭や畑あるいは市民農場を借りて等、程度は問わず家族で野菜を育てること」と定義します。

① 日本人の約半数が「家庭菜園」の経験者!
 スクリーニング調査の結果、約17.5%が「現在、家庭菜園を実施」していて、「現在は作っていないが過去に作ったことがある」(30.9%)と合わせると48.4%と、約半数が「家庭菜園の経験がある」といえることがわかりました。

② 実施場所 1位は「庭・畑」! 2位は首都圏での実施率が高い「ベランダ・屋上」
 家庭菜園実施者の野菜づくりの場所は「自宅の庭や畑」(74.5%)が圧倒的に多く、次いで「自宅のベランダや屋上」(14.2%)となりました。

③ 家庭菜園を実施していない人も、約4割が意欲的!
 現在、家庭菜園を行っていない人のうち、9.3%が「今年はやってみよう(再開しよう)」と思っており、「今年かどうかはわからないがやってみよう(再開しよう)」と回答した29.0%と合わせると、約4割がスタートする意向を持っており、家庭菜園の今後の広がりを予感させる結果となりました。

④ 年代・性別で異なる「始めたい理由」。1位は「自分で食べる野菜を作るのが面白そう」!
 「家庭菜園を始めてみたい(再開したい)」理由の1位は、全年代・性別で回答が多かった「自分で食べる野菜を自分で作るのが面白そうだから」(58.5%)でした。2位の「趣味のひとつとして野菜づくりは適していると思ったから」(36.2%)では60代男性の値が高く出ました。3位「家計節約のためには(少しでも)自分で野菜を作るのが良いと思ったから」(34.8%)では20~30代女性の値が高く、また、30代女性は「子どもの教育のためにも良いと思ったから」(39.6%)も高い値が出たことから、20~30代の女性は家計や家族のために家庭菜園に取り組む意識が高いことがわかりました。50~60代女性は「安全・安心のためには(少しでも)手作りの野菜が良いと思ったから」の値が高く、食の安全への関心の高さが窺えるなど、性・年代で理由が異なる結果となりました。

2. 本調査

本調査
・調査対象:20~69歳の男女で、スクリーニング調査で「家庭菜園を現在、実施している」と回答した中から右記の割付で抽出した300名
・調査手法: インターネット調査
・調査日程: 2017年2月14日(火)~2月18日(土)

① 家庭菜園を始めた理由は「面白そう」「実施できる環境があったから」が多数
 家庭菜園を実際に始めた理由は、1位「自分で食べる野菜を自分で作るのが面白そうだったから」(53.3%)、2位「野菜づくりができるような空いている庭や環境があったから」(48%)、3位「趣味のひとつとして野菜づくりは適していると思ったから」(36.3%)となりました。

② 約7割が3年以上続けている!家庭菜園は長期間継続する傾向
 家庭菜園の継続年数で最も多いのは「10年以上」(33.3%)で、特に50~60代からの回答が多くみられました。30~40代が多い傾向にあった「3~5年未満」(19.7%)、「5~10年未満」(16.3%)と合わせると69.3%が3年以上家庭菜園を続けており、長期間にわたり継続する傾向にあるといえます。

③ 最も育てられているのは「ミニ・中玉トマト」! 一番挑戦してみたい野菜は「枝豆」!
 現在、最も多くの人が育てている野菜は、「ミニ・中玉トマト」(55%)という結果に。「今後挑戦してみたい野菜ランキング」でも5位(12%)に入っており、高い人気が窺えます。同じく、キュウリ(3位-5位)、ジャガイモ(8位-5位)、ネギ(2位-8位)、しそ(大葉)(7位-10位)はどちらのランキングでも上位に入っており、安定した人気があるようです。

④ 育てる野菜の決め手は?「育てやすさ」・「手間がかからない」の次に「好きな野菜」
 実際に育てる野菜はどのように決めるのかを聞いたところ、1位「育てやすい品種を選ぶ」(57%)、2位「あまり手間のかからないものを選ぶ」(50.3%)と続き、好みよりも育てやすさを優先させる傾向にあるようです。

⑤ 家庭菜園のやりがい、約6割が「育てる喜びを知ることができた」
 長期間継続して取り組む傾向が見られる家庭菜園。「やっていてよかったと思うこと」を尋ねたところ、57.3%が「育てる喜びを知ることができた」と回答しました。2位には「季節や自然に関心が深まった」(36.3%)が続き、野菜を育てることで自然に触れ、育てる喜びにやりがいを感じる人が多いようです。

⑥ 家庭菜園、86%の高い満足度!
 家庭菜園の満足度では、「とても満足している」(22%)、「やや満足している」(64%)で、合わせると86%となり、満足度が高いことがわかりました。

⑦ 一番の困りごとは「虫」。育て方の悩みも多い。
 家庭菜園において困ったことでは、「虫がつく」(63.7%)ことが多く挙げられました。また、2位以降に「うまく育たない」(56%)、「思ったほど収穫できない」(35.3%)が続き、約5人にひとりが「わからないことが多い」(21%)と回答されています。手探りで家庭菜園を開始して、試行錯誤しながら野菜づくりをされている様子が見て取れます。

⑧ 「虫に食害を受け、収穫できなかった」が最も多い失敗経験。野菜づくりでは初期の失敗が多い。
 家庭菜園に取り組んできた中で失敗してしまったことでも、「虫に食害を受け、収穫できなかった」(35.7%)と、虫対策に頭を悩ませる人が多いようです。2位以降には「種まき、植え付けの時期を間違えた」(26.0%)をはじめ、土づくりや場所選びなど、野菜づくりを始める最初の段階での失敗が多く挙げられました。また、5位には「水をやりすぎて失敗した」(19%)が入り、適した季節や土づくりを始めとした環境づくり、また、水やりの頻度など、育てる野菜によって異なる生育方法を知り、実践する重要性がわかりました。

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