平成28年度下半期消費者動向調査:おやつの消費動向 

2017年03月21日
日本政策金融公庫(略称:日本公庫)農林水産事業が平成 29 年1月に実施した「平成 28 年度下半期消費者動向調査」の中で、おやつの消費動向について調査したところ、主に食べるおやつは「チョコレート・チョコレート菓子(65.8%)」が最多回答となりました。これを年代別でみると 20代、30代よりも 40代、50代の中年層において人気があることが分かりました。

おやつを食べる頻度については、女性において「ほぼ毎日食べる」が 51.2%と突出した結果となりました。また、おやつに求めるものは何かという点に関しては「おいしい(86.9%)」が最多回答で、「安い(44.4%)」、「食べやすい(40.6%)」が続く一方で、「低カロリー(13.8%)」、「安全(17.9%)」は 10%台に留まりました。

<調査結果のポイント>

○ 主に食べるおやつ、「チョコレート」が最多回答(資料:図1、2)
主に食べるおやつの種類を聞いたところ(複数回答可)、「チョコレート・チョコレート菓子(65.8%)」が最も高く、次いで「スナック菓子(56.1%)」、「せんべい(53.4%)」、「果物(45.9%)」となりました。
年代別に見てみると、20~50 代は「チョコレート・チョコレート菓子」、「スナック菓子」が1位と2位を占め、次いで「せんべい」、「アイスクリーム・シャーベット」が3位と4位を占めています。一方、「果物」は 70 代では7割を超えたものの、世代が若くなるほど低下し、20 代では3割強となりました。
また、おやつに求めるものを聞いたところ(複数回答可)、「おいしい(86.9%)」が最も高く、「安い(44.4%)」、「食べやすい(40.6%)」、「安全(17.9%)」、「楽しい(16.1%)」、「低カロリー(13.8%)」となりました。

○ 半数を超える女性が「ほぼ毎日」おやつを食べる(資料:図3)
おやつを食べる頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」が 39.4%、「週に2~3回」が33.6%、「月に数回」が 12.9%、「ほとんどおやつは食べない」が 14.2%という結果となりました。男女別に見てみると、女性は「ほぼ毎日」が 51.2%、「ほとんどおやつは食べない」が 9.4%となった一方、男性は「ほぼ毎日」が 27.6%、「ほとんどおやつは食べない」が 19.0%となっており、女性に比べ、男性はおやつを食べる頻度が低い傾向となりました。
一方で、約2割いる「ほとんどおやつを食べない」男性が関心を持つような商品開発をすることにより、新たな需要開拓の余地があるとも言えそうです。

○ 夕食後のおやつが3割超(資料:図4)
おやつを食べる時間帯を聞いたところ(複数回答可)、「15 時頃(63.3%)」が最も高く、次いで「夕食後(33.9%)」、「昼食後(17.7%)」となりました。夕食後におやつを食べるという人が3割を超え、3時のおやつに加えて、夕食後のおやつがある程度定着していることがうかがえます。

○ おやつの価格は 300 円がひとつの目安(資料:図5)
購入するおやつの価格帯(1回に食べるおやつ1人分当たり)を聞いたところ、「100円以内(27.7%)」、「101 円~200 円以内(43.6%)」、「201 円~300 円以内(20.6%)」となり、9割以上の人が 300 円以内と考えており、300 円がおやつを購入する価格帯のひとつの目安と言えそうです。

○ 手作りおやつは少数派、3人中2人は「手作りはほとんどしない」(資料:図6、7、8)
手作りのおやつを用意する頻度を聞いたところ、「手作りはほとんどしない(66.0%)」が最も高く、「たまに手作り(27.0%)」、「半分くらいは手作り(3.8%)」、「だいたいは手作り(2.6%)」、「いつも手作り(0.6%)」という結果となりました。
おやつを手作りする理由を聞いたところ、「作ることが楽しいから(53.7%)」、「おいしいから(46.3%)」、「安心だから(41.3%)」、「喜ばれるから(11.6%)」となりました。一方、手作りをしない理由については、「面倒だから(66.4%)」、「時間がかかるから(39.9%)」、「既製品のほうがおいしいから(34.4%)」、「作り方がわからない・作り慣れていないから(20.3%)」という結果となりました。


【調査概要】
調査時期: 平成 29 年 1 月 1 日~1 月 15 日
調査方法: インターネットによるアンケート調査
調査対象: 全国の 20 歳代~70 歳代の男女 2,000 人(男女各 1,000 人)

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[日本政策金融公庫]
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