「更年期世代女性の体調変化と心理状態」調査(40~50代女性対象) 

2017年03月24日
「ホルモンケア推進プロジェクト」は、更年期で体調に変化が生じる女性が多いにも関わらず、対策を講じている割合が少ないことに着目し、更年期にさしかかってくる40~50代・女性333名を対象に、「更年期世代女性の体調変化と心理状態」調査(2017年3月インターネット調査)を実施いたしました。

その結果、周囲から「がむしゃらだ」と言われる女性が約7割も存在し、がむしゃらだと言われない女性に比べて、体調変化を感じている割合が高く、ストレスも高いことが明らかになりました。
この現象について、トレンド・世代評論家の牛窪恵氏は、40~50代、特にバブル経験者(46~54歳)は「がむしゃら世代」であると解説し、男女機会均等法の中で、女性の精神的自立を切り開いてきた強さゆえに、体調不良さえも「自分に負けたくない」と我慢してしまう傾向が高いと分析しています。
「がむしゃら世代」の対策として、産婦人科医の吉野一枝氏は、近年の女性たちのライフスタイルの変化により、女性ホルモン起因の疾患リスクが高まっている一方で、女性は我慢しがちである。女性たちが健やかに生きていくためには、自身の健康状態を良く知った上で、適切な対処法をしていくのが重要です。

【調査結果】

40~50代女性は頑張りすぎ!?他人から「がむしゃらだ」と言われた経験は67.3%。
その中で「もっと頑張らないといけない」と思っている女性は60%にのぼる。
40~50代女性333名を対象に「他人から『がむしゃらだ』と言われた経験」について聞いたところ、「よく言われる」「たまに言われる」をあわせて全体の67.3%に。〔グラフ①〕約7割近い女性たちが言われた経験があることがわかりました。今回の調査レポートでは、この「がむしゃら女性」たちに注目したいと思います。

がむしゃら世代女性の特徴としては以下が挙げられます。
・「やりたいこと」と「やるべきこと」のうち、「やるべきことを優先する」(がむしゃら女性:71.0% 非がむしゃら女性:47.7%)
・「自分自身に対して厳しいほうだ」(がむしゃら女性:67.9% 非がむしゃ女性:26.6%)
・「自分を褒めることが苦手なほうだ」(がむしゃら女性:77.7% 非がむしゃら女性:69.8%)
責任感が強く、自身に対して厳しい傾向がうかがえます。がむしゃら女性は、その責任感の強さやストイックさから、約7割が周囲に助けを求めたり、弱音を吐いたりするのも苦手と回答しました。そして、がむしゃら女性たちは現状に満足せず、半数以上が「今以上頑張らなくてはいけない」(60.3%)と思っていることも明らかになりました。〔グラフ②〕このように、自分に対して厳しく、弱音を吐かず、「もっと頑張らねば」と思ってしまうのが、がむしゃら女性の特徴といえます。なので、体調の変化に対してもストレスに感じながらも、誰にも相談せず自身で抱え込み、我慢していることが推測されます。

ここ5年で、身体や体調の変化を感じている40~50代女性は、77.6%
がむしゃら女性の方が、体調不良の自覚率が高い。
ここ5年での身体や体調の変化について聞いたところ、「体調変化を非常に感じている」と回答したがむしゃら女性は全体の54.0%。それに対し、がむしゃらだと言われた経験がない女性(=非がむしゃら女性)は39.4%で、がむしゃら女性のほうが1.3倍多い結果に。具体的な体調変化についても、がむしゃら女性のほうが、非がむしゃら女性と比較し、自身の体調変化を実感し、またその体調変化に対してストレスを抱いていることがわかりました。〔グラフ③〕

がむしゃら女性は、「体調不良を我慢してやりすごす」が41.5%
病院に行くは26.8%、薬局に行くが18.8%と低い結果。
このように自身の不調に対して、ストレスを感じていながらも、約4割のがむしゃら女性たちが「我慢してやりすごす」(41.5%)ことがわかりました。〔グラフ④〕
自分自身に対して、厳しい傾向のあるがむしゃら女性たちは、約3人に1人程度しか「病院へ行く」(26.8%)ことを選択しないのが現状のようです。
がむしゃら女性たちは、現状に満足せず「もっと頑張らなくては」と思いがちなため、自身の不調を二の次にしてしまっていることが推測されます。


【調査概要】
「更年期世代女性の体調変化と心理状態」調査
調査対象:40~50代女性 333名 (40代:166名、50代:167名)
調査期間:2017年3月9日~10日
調査方法:インターネットアンケート

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[ホルモンケア推進プロジェクト]
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