学生服に関する意識調査 第二弾(子供を持つ母親と高校生の子供対象) 

2017年04月10日
トンボは、高校生の子供を持つ母親1,000名を対象に、親世代・子供世代の制服に関する意識の違いを探る「学生服に関する意識調査」を実施いたしました。

第一弾として、前回は「親と子が選ぶ”制服が似合う有名人” ”制服を着てみてほしい有名人”」の調査結果をリリースしましたが、意外にも親世代・子供世代に大きなイメージの差が見られず、広瀬すずさんがダントツの1位となるなど、テレビやCM、映画などの影響の強さと、それらを一緒に楽しむ「仲良し親子」の存在が見受けられる結果となりました。

第二弾となる今回は、親世代と子供世代の「制服に関する意識」をより深く紐解くべく、「着用している制服のタイプ」や「制服に対するイメージ」「制服の満足度」「制服が及ぼす影響」など、さまざまな角度から、制服に関する親世代、子供世代の意識を調査結果としてまとめました。

【調査結果ダイジェスト】

■制服は時代をうつす鏡?セーラー服が減少傾向。
考察① “制服モデルチェンジブーム”により、ブレザータイプが主流に。

■「セーラー服派」の親世代、「ブレザー派」の子供世代
考察② “制服モデルチェンジブーム”の影響で、ブレザーが昔より可愛くなっている?

■「制服=清楚」イメージの親世代、「制服=カワイイ!」イメージの子供世代
考察③ 親世代は松田聖子、子供世代はAKB48。時代のアイドルがイメージに影響!?

■「制服にふさわしいデザイン」は、意外にも親子とも共通。
考察④ 親世代も時代の主流を意識。制服はトラディショナルなものが好き。

■進化する制服文化。満足度も、進路への影響も、子供世代の方が高い。
考察⑤ 自由度、機能性、個性化が進む制服。特に私立女子校での満足度が高い。
考察⑥ 制服もファッションの一部!?女子高生の3割は進路にも影響。

【調査結果】

1 制服は時代をうつす鏡?セーラー服が減少傾向。

母親世代、子供世代ともに「ブレザー」が主流。セーラー服は減少傾向。

着用している(していた)制服の種類を親子で比較すると、「ブレザー」が、母親世代(65.5%)子供世代(64.2%)となり両世代とも「ブレザー」の着用割合が最も高い結果となりました。 その中でも、子供世代の公立高校女子では「ブレザー」が80.2%と、母親世代を比較してみても、ブレザーの比率が大きく増加(14.7%増)し、「セーラー服」が減少(14.6%減少)するなど、時代の変化を感じさせる結果となりました。また、男子では、公立高校での「学ラン」着用が半数近くに上りましたが、私立高校では「ブレザー」着用が6割を超える結果となりました。

2 セーラー服派の親世代、ブレザー派の子供世代

「親世代と子供(女子)世代で、着用している制服タイプ別の満足度を比べてみると、親世代では「ブレザー服」よりも「セーラー服」への満足度が高く、「気に入っていた(15.6 %)」「まぁ気に入っていた(43.5%)」を合計すると6割近くにのぼりました。一方で、子供世代では、「セーラー服」の満足度が、55%であったのに対し、「ブレザー服」への満足度は7割を超えており、親世代は「ブレザー服よりセーラー服の制服に満足」し、子供世代は「セーラ服より、ブレザー服に満足」している事がわかりました。

3 時代のアイドルが影響!?制服に対するイメージは、親子で違う。

「清楚」なイメージの親世代。「カワイイ!」イメージの子供世代。

親世代が選んだ制服に対するイメージでは、「清楚」が2位を大きく切り離して1位に。次いで2位に「朝の準備が楽」3位に「青春」がランクインしました。子供世代が選んだ制服に対するイメージでは、「可愛い」が1位に。僅差で2位に「統一感」3位に「朝の準備が楽」がランクイン。
各世代で「清楚」「可愛い」と、制服イメージが分かれる結果となりました。
一方で、「朝の準備が楽」は、親子ともに3位内にランクインしており、「制服」の利便性に対するイメージが両世代共通である事が分かりました。また、親世代では「知的」「日本の文化」、子供世代では「伝統」など、それぞれの世代で文化的イメージが見受けられました。

子供世代(高校生)が選んだ制服に対するイメージ
1位 可愛い 203
2位 統一感 198
3位 朝の準備が楽 192
4位 シンプル 184
5位 キリッとする 172
6位 清楚 171
7位 オシャレ 164
8位 伝統 137
9位 青春 126
10位 若々しい 117

親世代(母親)が選んだ制服に対するイメージ
1位 清楚 271
2位 朝の準備が楽 202
3位 青春 186
4位 統一感 184
5位 可愛い 168
6位 シンプル 159
7位 若々しい 140
8位 知的 123
9位 日本の文化 120
10位 オシャレ 108

4「制服にふさわしい」と思うデザインは、親子共通。

10種類の中から、最もふさわしいと思う制服を、両世代(各1,000名)が選んで投票した結果、意外にも親世代・子供世代ともにBEST3が同じ制服となりました。BEST4以下でも違いは見られず、「制服に対するイメージ」では両世代で違いがあるものの、「ふさわしいと思う制服」では同じ制服を選んでおり、トラディショナルなものを選ぶ際には親世代・子供世代ともに違いがないことがわかりました。

5 進化する制服文化。満足度も、進路への影響も子供世代が高い。

①子供世代の制服に対する”お気に入り度”は、親世代に比べて高い。
「着用している(していた)制服を気に入っていたか」を比較すると、親世代では「気に入っていた」は9.3%、「まぁ気に入っていた」(32.5%)を合計すると41.8%でした。子供世代では、「気に入っている」は19.3%、「まぁ気に入っている」(44.2%)を合計すると63.5%という結果となり、子供世代の方が制服に満足している結果となりました。

②子供世代の中でも、特に、私立女子高校は、制服への満足度が高い。
学校種類別でみると、私立高校(女子)は「気に入っている(計)」の割合は75.7%と全体平均の63.5%よりも12.2ポイントも高い結果となりました。

③女子高生の3割近くが、高校進学の際、制服が進路に影響!?
高校進学時における制服の影響について、親(母親)世代は「影響した」が3.3%、「少し影響した」(9.7%)を合計すると13.0%。子供世代(男子)では6.4%と、進路への大きな影響は見られませんでしたが、子供世代(女子)では28.7%と、母親世代の2倍以上の影響が見られました。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査時期:2017年1月30日(月)~2月2⽇(木)
調査対象者:高校生の子供を持つ⺟親
有効回収数:1,000サンプル(子供を持つ⺟親1,000人と高校生の子供1,000人)

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[トンボ]
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