髪と頭皮のケアに関する意識調査(雑誌「CanCam」「AneCan.TV」「Oggi」「Domani」「美的」の各読者対象) 

2017年04月17日
小学館が運営する、女性インサイト研究所は、髪と頭皮のケアに関する意識調査を行いました。

年齢とともに肌のシワやシミが気になってくると、スキンケアを替えて対処するのが多くの女性の行動パターンです。今回は、同じように加齢の影響を受けている髪と頭皮のケアに関する意識について調査しました。

調査対象:雑誌「CanCam」「AneCan.TV」「Oggi」「Domani」「美的」の各読者。(n=440)

【回答者について】

“きれい”に対する意識が高い人が多いのが女性誌の読者の特徴です。今回のアンケートに協力していただいたのは、大学生~20代前半のOLさん向け「CanCam」、30歳前後の働く女性に支持されている「Oggi」、Webメディア「AneCan.TV」、35歳からの女性向けの「Domani」、コスメ好きに圧倒的に支持されている美容雑誌「美的」の読者です。

・回答者の年齢構成
回答者440名中、30歳以下が206名、30歳以上の合計が234名と、若年層とマチュア層のほぼ半数ずつから回答を得ることができました。

<調査結果>

【年齢が上がるほどスキンケアにお金と手間をかけるようになる】
まずはスキンケアに関して聞いてみました。
アイテム数が増えるということは、スキンケアステップが増え、時間をかけてケアしているということ。やはり年齢が上がるほど、ていねいに、手抜きなくお手入れをしていることがうかがえます。また、アイテム数が多いということは、それだけ気になっている部分や悩みが多いともいえそうです。

年代別でもっとも差が出たのは美容液の価格。20代の美容液予算は5,000円までが多数派なのに対し、30・40代では10,000円以上が主流に。パワーを信頼できる化粧品には投資を惜しまないようです。各アイテムの値段は悩みの深刻度を反映しているといえそうです。

【その割には年齢を重ねても頭皮ケアにはそれほどお金をかけてない】
シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア商品は、スキンケアほどには「年齢に応じて買い換え」をしない人が多いもの。お気に入りをリピート買いしている人も多いヘアケア商品に関するセレクトの実態を調べました。

スキンケアでは年代別に予算配分が分かれたのに対し、インバスヘアケアは全年代で予算1,000円がトップとなり倹約ぶりが浮き彫りに。選ぶ理由には、頭皮より髪に対するアプローチを重視する傾向がみられました。
また、アウトバスヘアケアの主流はヘアオイルと洗い流さないトリートメントでした。とはいえ「頭皮の健康」を重視する人が40%いるのも事実。頭皮ケアが大切なことはわかりつつも、頭皮用エッセンスなどを取り入れるまでには至っていないということがわかりました。

【でも!加齢による髪と頭皮の変化は実感していて、対策もしている】
シャンプーやトリートメントは、年齢を重ねてもなかなか高機能製品に替えることまではしないのが実情。では、自分の髪に変化を感じていないということでしょうか。ホンネを深掘りしてみました。

すると、30・40代では明らかな髪質や頭皮の変化を実感している人が大多数。20代でも変化を感じるという声が半数を超えました。髪や頭皮を気にかける意識が高まっているともいえそうです。
また、具体的な対策として頭皮マッサージやサロンでのヘッドスパを日常的に取り入れている人が多いことがわかりました。頭皮用美容液などで本格的なケアを始めている人はまだ少数ですが、食生活の改善やシャンプーなどを替える人も含め一定数いることから、美への意識が高い人にとっては自宅でのケアも当たり前になりつつあるようです。

※薄毛対策の頭皮エッセンスやオイルを使う42人(17.4%)の内訳
20代……………9人/206人(3.8%)
30代……………14人/147人(8.8%)
40代……………19人/87人(21.8%)

【そして、結局スキンケア意識の高い人は、髪と頭皮のお手入れにも手間とお金をかけている】
シャンプーやコンディショナーにお金をかけるほど余裕はない…と言いつつ、肌悩みに対する美容液だけは高価な物を使う、という人は実は少数!?ホンモノの意識高い系の人々は使うアイテムに一貫性がありました。
高価な美容液以上にハードルが高い「アイクリーム」という“プラスαアイテム”にお金をかける人は、ホンモノ志向の美容意識をもつ人。シャンプーもいいものを積極的に取り入れる姿勢がうかがえます。

<スキンケア意識の高い人とシャンプーの値段の関係>
・10,000円以上の美容液を使っている人 84人/440人
・3,000円以上のシャンプーを使ってる人 69人/440人

3,000円以上のシャンプーを使ってる人たちでアイクリームを使ってる人は、39人/69人で、なんと46%。全体平均の29.5%より大幅に高い確率でした。
ちなみに、スキンケアで使っているアイテムの個数は以下のとおりでした。

5個以上………9人
5個……………15人
4個……………11人
3個……………13人
2個……………6人
1個……………0人


【まとめ】
肌の曲がり角は25歳、髪の曲がり角は35歳と言われますが、毎日鏡で状態を確認できる肌と違い、その見えにくさからケア意識を保ちにくいのが頭皮。とはいえ、以前とは違う髪の変化に敏感な美意識の高い人の間では、頭皮ケアの重要性はすでに浸透していて、高額のシャンプーやヘッドスパ、マッサージなどを習慣的に取り入れる人も多いようです。「1日1回、毎日続けられるシャンプーに気を遣うことが、結果につながる最短距離※」(浜中先生)というお話にもあるように、今後は女性たちの間でスキンケア同様の地道なお手入れの必要性が当たり前になり、広がっていくことは間違いなさそうです。


【調査概要】
調査対象:雑誌「CanCam」「AneCan.TV」「Oggi」「Domani」「美的」の各読者。(n=440)
調査期間:2017年2月20日~3月10日
調査方法:アンケート

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[女性インサイト研究所]
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