ハンドメイド作品のギフト購入実態調査 

2017年04月19日
CtoC(個人間取引)ハンドメイドマーケットを運営するGMOペパボと、インターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチは、GMOリサーチが提携する日本のモニターを対象に「ハンドメイド作品のギフト購入実態調査」を共同で実施いたしました。

調査対象: インターネットを利用して、ハンドメイド作品をギフト目的で購入した経験のある20~69歳の女性 計500名

【調査背景】

 近年、国内のCtoCハンドメイドサイト(マーケット)の流通額は拡大を続けており、2016年は前年比2.6倍となる192億円に達しています(*1)。一方、矢野経済研究所によると国内のギフト市場規模は、2015年時点で前年比102.2%の9兆9,535億円に達しており、お歳暮・お中元などの儀礼的なフォーマルギフトが縮小傾向にある反面、時期や形式を問わず近しい間柄の人へ気軽に贈る「カジュアルギフト」の需要が同市場の拡大を牽引していると言われています(*2)。
 そこでGMOペパボとGMOリサーチは、既製品にはない魅力を持つハンドメイド作品が、贈る側の想いやこだわりが表れるギフトとしてどのようなニーズがあり、今後何がハンドメイドマーケットに求められるのかを探るべく、ギフト用ハンドメイド作品の購入経験者を対象にアンケート調査を実施いたしました。

(*1)出典:一般社団法人日本ホビー協会「ホビー白書 2016」
(*2)(株)矢野経済研究所「ギフト市場に関する調査(2016年)」(2016年10月14日発表)

※本調査では、手作りで製作された「アクセサリー」「ファッション」「インテリア家具」「食べ物」などをハンドメイドと定義しました。

【調査結果】

■ハンドメイド作品を誰に贈ったか(図1)
 ハンドメイド作品を誰に贈るために購入したのかを尋ねたところ、「(ママ友・趣味友以外の)友人」(27.6%)、「母親」(17.4%)、「子供」(13.4%)が上位に挙がり、近しい間柄の人にあげるギフトとして利用されていることがわかった。

■ギフトを贈る相手別の傾向(図2~4、自由回答)
 続いて、ギフト目的で購入したことのあるハンドメイド作品について、購入シーン(目的)・作品カテゴリ・購入理由を尋ね、さらに贈る相手で上位に挙がった「友人」「母親」別の傾向を比較した。

<購入シーン(目的)>
・シーズンイベントやお祝いごとといった購入シーン(目的)について尋ねたところ、全体では「誕生日」(全体:36.0%、母親:32.2%、友人:47.8%)、「ちょっとしたプレゼント」(全体:29.8%、母親:31.0%、友人:29.7%)という回答が上位に挙がった。
・母親向けのギフトでは、「母の日」(42.5%)という回答が最多となり、「母の日」がハンドメイド作品をプレゼントするきっかけとなっていることがうかがえる。
・友人向けでは「誕生日」(47.8%)という回答が最も多く、次いで、「ちょっとしたプレゼント」(29.7%)、「ちょっとしたお礼・お返し(内祝い以外)」(19.6%)という回答も約2~3割に上った。

<作品カテゴリ>
・ギフト向けに購入したハンドメイド作品のカテゴリは、「アクセサリー」(全体:39.6%、母親:46.0%、友人:47.8%)が突出する結果となった。
・その他特筆すべき点として、「バッグ・財布・アクセサリー」(全体:14.4%、母親:25.3%、友人:」10.9%)を贈った人は全体および友人向けでは10%強に留まったのに対し、母親向けでは25%超に上り、母親にハンドメイド作品を贈った人の、およそ4人に1人が普段使いのできるバッグや小物を選んでいることがわかった。
・また、「食べ物」(全体:11.0%、母親:10.3%、友人:8.7%)や、「インテリア&生活雑貨」(全体:10.0%、母親:12.6%、友人:12.3%)という回答も全体で1割を超え、多様なハンドメイドギフトからセレクトされていることがうかがえる。

<購入理由>
・購入した理由については、贈る相手を問わず「特別感がある」(全体:50.4%、母親:57.5%、友人:47.1%)という回答が最も多く、「他の人とかぶらない」(全体:43.8%、母親:48.3%、友人:40.6%)、「手作りのほうがぬくもりがあるから」(全体23.6%、母親:20.7%、友人:28.3%)と続いた。
・実際に、自由回答で質問した「ハンドメイド作品を贈った理由・エピソード」では「おしゃれな友人だったので、オンリーワンのプレゼントをしたかった」「世界に一つしかない手作りアクセサリーを選んだので、とても喜んでもらえた」といった回答も挙がっており、贈る相手への想いを込めて選ぶギフトだからこそ、特別感のあるハンドメイド作品が適していると考える人が多いことがうかがえる。


【総論】
 今回の調査により、ハンドメイド作品がギフト目的でどのようなニーズがあるのかが明らかになりました。
 贈る相手としては「友人」や「母親」という回答が多く、贈る相手によって贈るシーンが「誕生日」や「母の日」など特徴が表れる結果となりました。
 ハンドメイド作品を購入する理由としては「特別感」や「他の人とかぶらない」という回答が多く挙がり、贈る相手を想い選ぶギフトだからこそ、こだわりを持って特別感のあるハンドメイド作品を選んでいる人が多いと言えます。
 このように、贈るものにこだわりながらも手軽に購入できるハンドメイド作品は、「カジュアルギフト」の選択肢としても重要な位置づけにあり、今後、ギフト市場の成長を牽引する「カジュアルギフト」の拡大が、ハンドメイド市場の成長にも大きく影響していくと考えられます。そのためにも、シーズンイベントごとの特集はもちろん、友人への気軽なプレゼントやお礼にオススメの特集といった購入目的別の特集企画が、ハンドメイドマーケットに求められていくのではないでしょうか。


【調査概要】
・調査テーマ:ハンドメイド作品のギフト購入実態調査
・調査地域: 日本
・調査対象: インターネットを利用して、ハンドメイド作品をギフト目的で購入した経験のある20~69歳の女性 計500名
・調査期間: 2017年3月17日~23日
・調査方法: インターネット調査(クローズド調査)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[GMOリサーチ]
 マイページ TOP