「残業時間が恋愛・結婚に与える影響」に関する調査(1ヶ月の平均残業時間が41時間以上の男女対象) 

2017年04月20日
パートナーエージェントは、1ヶ月の平均残業時間が41時間以上の男女220人に対し「残業時間が恋愛・結婚に与える影響」に関するアンケート調査を実施いたしました。

<調査背景>
 日本人の労働環境、特に残業時間については、ここのところ重大な社会問題となっています。昨年秋に発足した働き方改革実現会議、今年の2月よりスタートしたプレミアムフライデーなど、改善のための政策にも注目が集まっています。
 長時間労働は、企業の生産性や社員の健康といった面だけでなく、働く人たちのプライベートにも大きな影響を与えています。中には、残業が原因で恋愛や結婚生活がうまくいかなくなった人たちもいるかもしれません。
 今回は、長時間労働が恋愛や結婚生活にどのくらい影響を与えているのか調査してみました。

<調査結果サマリ>

・長時間残業は恋愛の支障に。15.5%は「交際を諦めて仕事に集中」、「転職した」も9.2%
・結婚生活にも影響を与える長時間残業。半数が「相手に我慢してもらった」
・プレミアムフライデーの導入企業は2割弱、働き方改革には3割弱が期待

<調査結果>

■長時間残業は恋愛の支障に。15.5%は「交際を諦めて仕事に集中」、「転職した」も9.2%

Q.あなたは残業が長いことが原因で、交際相手とうまくいかなくなった経験がありますか?(n=220)※必須回答・複数回答可

 1ヶ月の平均残業時間数が41時間を超える公務員・会社員を対象に、長時間残業によって交際に支障をきたした経験があるかどうかを聞いてみました。

 「うまくいかなくなった経験はない」という回答者は25.0%にとどまりました。「一緒に過ごす時間が明らかに減ったことがある」が38.2%、「相手に迷惑をかけた・我慢をさせたことがある」が37.7%など、交際相手とうまくいかなくなった経験がどれか1つでもあるという回答者(「交際経験がない」「答えたくない」除く)は72.1% を占めました。

Q.あなたは残業が長いことが原因で交際相手とうまくいかなくなったときに、どう対応しましたか?(n=142)※必須回答

 交際相手とうまくいかなくなった経験がある回答者に、どう対応したかについても聞いてみました。
 「相手に我慢してもらった」が最も多く48.6%、「残業を減らす努力をした」の31.7%に続き、「交際を諦めて仕事に集中した」と回答した人が15.5%いました。

■結婚生活にも影響を与える長時間残業。半数が「相手に我慢してもらった」

Q.あなたは残業が長いことが原因で、結婚相手とうまくいかなくなった経験がありますか?(n=220)※必須回答

 続いて、今度は結婚生活について先程と同じ質問をしてみました。

 こちらも「うまくいかなくなった経験はない」は21.8%と決して高くありません。「相手に迷惑をかけた・我慢をさせたことがある」(30.9%)がトップになり、「一緒に過ごす時間が明らかに減ったことがある」(29.5%)が続きます。また、「けんかになったことがある」も1割以上いました。
 結婚相手とうまくいかなくなった経験がある回答者(「結婚経験がない」「答えたくない」除く)は69.8% となりました。

Q.あなたは残業が長いことが原因で結婚相手とうまくいかなくなったときに、どう対応しましたか?(n=111)※必須回答

 結婚相手とうまくいかなくなったときの対応としては、交際相手の場合と同じく、こちらもやはり「相手に我慢してもらった」が最も多い49.5%でした。実に半数の人が、相手に我慢してもらうことで不和を乗り越えようとしていることが分かります。
 さらに「特に何もしなかった(保留にした)」(13.5%)、「諦めて仕事に集中した」(12.6%)が共に1割を超えました。

■プレミアムフライデーの導入企業は2割弱、働き方改革には3割弱が期待

Q.あなたの現在の勤務先ではプレミアムフライデーは導入されていますか?(n=220)※ 必須回答

 今年の2月より始まったプレミアムフライデー。メディアで話題となったため、耳にした人も多いのではないでしょうか。話題になっているプレミアムフライデー、実際の実施率はどうなのでしょうか。勤務先で導入されているか聞いてみました。

 「導入されていて自分も利用した」(5.5%)、「導入されているが自分は利用していない」(6.4%)、「導入されているが仕事が終わらず利用できない」(6.4%)と導入されている会社は18.3%となりました。

Q.あなたは現在政府が進めている「働き方改革」がワーク・ライフ・バランスの改善に役立つと思いますか?(n=220)※必須回答

 今回の調査結果から、残業時間が40時間を超えてくると、恋愛や結婚生活に支障があると感じる人が多いことが分かりました。こうした状況は今後、改善されていくと期待されているのでしょうか。

 最後に、残業時間が41時間以上の回答者に向けて、政府が進めている「働き方改革」への期待を尋ねてみました。
 「日本で働き方を改革することはまだ難しいと思う」(14.1%)、「効果はあまり期待できない」(32.7%)と、あまり期待を持てないという回答が46.8%を占めた一方で、「とても期待している」(10.0%)、「改善のための意識づけにはなると思う」(17.7%)と期待を込める回答者が3割近くいることも分かりました。

 残業が原因で交際や結婚生活に支障をきたすことは、決してささいな問題ではありません。また長時間残業で婚期が遅れたり、出産の機会を逃すこともありえます。
 働き方改革もプレミアムフライデーもまだまだ始まったばかり。それでも、3割弱の人が何らかの効果を期待していると回答していました。日本の労働環境が改善され、パートナーとの交際や結婚生活を幸せに送れる人が少しでも多くなってほしいものです。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:スクリーニング調査で「1ヶ月の平均残業時間が41時間以上」と回答した男女 220名
集計期間:2017年3月27~28日

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