訪日外国人旅行者向け 関西統一交通パス「KANSAI ONE PASS」のデータ分析 

2017年04月18日
近畿運輸局、関西経済連合会(関経連)および関西観光本部(観光本部)は、このたび訪日外国人旅行者(以下、訪日客)向け関西統一交通パス「KANSAI ONE PASS」の利用実績等のデータ分析結果を取りまとめました。

今回の分析は、「KANSAI ONE PASS」の乗降履歴データ※1を用い、ICカードならではの特性を生かして訪日客のリアルな動態を分析した全国でも先進的な試みで、関西の交通事業者、関西エアポート(株)にもご協力をいただき、利用者アンケート※2、専用WEB サイトのアクセスデータ※3からも多角的に分析しました。

※1:平成28年4 月~12月利用分の42,130サンプル
※2:平成28年4 月~7月利用者の 600サンプル
※3:平成28年4 月~平成29 年2月利用分の約21万ユーザー、約200万ページビュー

【トピックス】

①「KANSAI ONE PASS」は非常に好評 【p.11】
・利用者の約9割が「大変満足」「満足」と回答。同じく約9割が「共通パスの利便性」 を評価している。
 <「KANSAI ONE PASS」の利用状況>【p.2~3】
 平均利用回数:32.5 回、平均利用日数:5.5 日、平均利用額:5,090 円、平均チャージ回数:2.9 回。

②関西における広域周遊観光を誘発 【p.6~8】
・52%の利用者が「KANSAI ONE PASS」により訪問観光地数が増えたと回答し、平均で訪問地が 2.9 箇所増加。
・関西2府4県内で3府県以上を訪問した利用者は約40%。(府県間移動では「大阪-京都」間が最多)
・府県別の滞在時間は大阪府が約63 時間で最大、奈良県が約5時間で最小。
・神戸市や奈良市を訪れた利用者の多くがその日大阪府で最終降車しており、同府内で宿泊したと推測される。
・現時点では、特定の地域、スポット(大阪の難波、USJ、京都の伏見稲荷等)に訪日客が依然として集中する現象も見られるが、今後、他の地域に関する情報提供を強化することで、周遊拡大のポテンシャルはあるものと考えられる。(例:本年3月から「食」に関する観光情報を専用WEBサイトに追加掲載)

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[関西経済連合会]
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