花粉症/花粉アレルギー調査 Part1:全体編(15〜79歳男女対象) 

2017年05月01日
日本リサーチセンターは、自主調査として、「花粉症/花粉アレルギー調査」を企画・実施いたしました。この調査は、2003年3月に初めて実施し、その後、2010年以降毎年3月に実施している時系列調査です。

調査結果は、「Part1:全体編」(本篇)と「Part2:花粉症/花粉アレルギーの人の調査結果編」の2つに分けてご紹介します。

【調査結果の要約】

・2017年全体の結果では、「アレルギーは持っていない」と回答した人は48%であり、すなわち、半数以上がなんらかの「アレルギー」を持っている。
・「舌下免疫療法」を簡単に説明した後、この療法に関する認知を聞いたところ、2017年の全体結果では、内容まで認知している人は14%、名前だけの認知は22%で、合わせて36%の人が知っていた。
・この3か月くらいの間に、自分や家族が花粉対策のためにどのような行動をしたかを聞いたところ、「外に干した洗濯物をとり入れる前に、洗濯物の花粉を払うようになった」が22%でもっとも多い。次いで、「花粉がつくのを防ぐため、洗濯物を部屋干しするようになった」「ふとんを外に干すのをやめた」「窓を開けなくなった/換気の回数を減らした」「空気清浄機を利用するようになった」が15~18%で続く。

【調査結果】

Part1:全体編の主な結果は以下の通りです。

①アレルギーと花粉症
・2017年全体の結果では、「アレルギーは持っていない」と回答した人は48%であり、すなわち、半数以上がなんらかの「アレルギー」を持っている。
・アレルギーの種類では「花粉症/花粉アレルギー」が38%で最も多い。次いで、「ハウスダスト・ダニアレルギー」が14%、「金属アレルギー」が8%、「食物アレルギー」が6%で続く。
・性別で見ると、「アレルギーは持っていない」は女性の方が男性より少ない。女性では60%が何らかのアレルギー症状があると回答。
・年代別で見ると、「花粉症/花粉アレルギー」は、15~39才で44~51%と多く、40~60代も39~45%だが、70代では13%と大幅に減少する。
・「ハウスダスト・ダニアレルギー」は、全体では14%だが、30代の21%がピークで、年を追うごとに少なくなり、60~70代では5~8%となる。
・「金属アレルギー」は、全体では8%で、30代では13%と多いが、15~19才は3%と少ない。
・「アレルギーは持っていない」に注目すると70代の70%が最も多く、すなわち何らかの「アレルギー」を持っている人は30%しかいない。
・エリア・都市規模別で見ると、「花粉症/花粉アレルギー」は、関東で49%と多く、北海道・東北は27%と少ない。
・時系列で見ると、「花粉症/花粉アレルギー」は2017年が38%で前年の35%から3ポイント、2003年の25%との比較だと13ポイント増加している。

②「舌下免疫療法」 /認知、治療意向、推奨意向
・「舌下免疫療法」を簡単に説明した後、この療法に関する認知を聞いたところ、2017年の全体結果では、内容まで認知している人は14%、名前だけの認知は22%で、合わせて36%の人が知っていた。
・スギ花粉症やダニアレルギーの治療として、「舌下免疫療法」を受けてみたいと思うかを聞いたところ、「治療を受けたことがある/現在治療中である」は1%未満で昨年と変わらず、「受けたことはないが、受けてみたいと思う」は10%で昨年から5ポイント減少。また、「受けてみたいとは思わないが、興味・関心はある」は41%で、興味関心を持っている人まで合わせれば、約半数が意向または関心を持っている。
・スギ花粉症やダニアレルギーの治療として、「舌下免疫療法」を家族や友人に勧めたいと思うかを聞いたところ、「ぜひ勧めたいと思う」は4%、「まあ勧めたいと思う」と回答した人は31%で、昨年とあまり変化がない。

③最近3か月間に花粉対策でとった行動
・この3か月くらいの間に、自分や家族が花粉対策のためにどのような行動をしたかを聞いたところ、「外に干した洗濯物をとり入れる前に、洗濯物の花粉を払うようになった」が22%でもっとも多い。次いで、 「花粉がつくのを防ぐため、洗濯物を部屋干しするようになった」 「ふとんを外に干すのをやめた」「窓を開けなくなった/換気の回数を減らした」 「空気清浄機を利用するようになった」が15~18%で続く。
・「洗濯物を外に干さないようにするため、洗濯乾燥機を利用するようになった」「ふとん用クリーナースプレーを利用するようになった」「掃除機を使わないで掃除するようになった」という回答は、5%未満と総じて少ない。
・「上記のような花粉対策はしていない」は52%で、つまり、半数近くの世帯では、何らかの花粉対策を行っていると言える。

④最近3か月間で花粉対策で購入した商品
・この3か月くらいの間に、自分や家族が花粉対策用にどのような商品を購入したかを聞いたところ、「花粉症による鼻への負担がかかりにくい保湿ティッシュ・ローションティッシュ」が16%と最も多かった。
・「(花粉対策を意識して購入したものが)この中にはない」という回答は70%となっており、花粉対策を意識した商品を購入していない。

⑤マスクをつけることについて
・【恥ずかしい・格好悪い】と【不潔に感じる】という項目について、「そう思う」はいずれも4%と少なく、78~80%が「そう思わない」と回答。
・【呼吸しにくい】は、「そう思う」が54%で、「そう思わない」の20%を上回る。
・【花粉症予防に効果はない】は、「そう思わない」が52%で、「そう思う」の5%を上回るが、「どちらともいえない」も42%と多くなっている。
・時系列で見ると、【恥ずかしい・格好悪い】を「そう思う」と回答する人は、2011年では10%だったが、徐々に減少傾向が見られる。
・【マスクをすると安心・落ち着く】は、「そう思う」が18%で、昨年の21%からやや減少。


【調査概要】
・調査方法:NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ:毎月1回定期的に実施する乗り合い形式の全国調査)調査員による個別訪問留置調査
・調査対象:全国の15〜79歳男女個人
・有効回収数:1,200人(サンプル)
※エリア・都市規模と性年代構成は、日本の人口構成比に合致するよう割付実施
・サンプリング:毎月200地点を抽出、住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割り当て
・調査期間:2017年3月調査 2017/3/3~3/15

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[日本リサーチセンター]
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