単身赴任に関する実態調査(30歳~59歳までの単身赴任経験のある男性/ない男性対象) 

2017年05月18日
フジッコは、30歳~59歳までの単身赴任経験のある男性/ない男性それぞれ250名を対象に「単身赴任に関する実態調査」を行いましたので、調査結果を発表致します。

調査では単身赴任について「寂しい」と思う男性が7割近くいる一方で、残りの3割については「嬉しい」と思っているということや、嬉しい理由としては「羽を伸ばして遊べるから」等の、妻としては耳を塞ぎたくなるような結果が出ました。また、寂しい理由としては「子どもに会えないから」という人が6割もいるという結果が明らかとなりました。また、単身赴任で苦労することを聞いたところ、最多は「日々の食事」という結果に。更に、単身赴任中に最も恋しくなることに関しては、妻の「手料理」だという結果も明らかになりました。食事に関して深掘りしてみると、自炊している人が4割程度しかいないということ、その理由が「面倒」「時間がかかる」「ゴミの処理が大変」といった声が。こうして自炊を避けているからか、栄養価を考慮した食事が単身赴任中はとれていないと思っている人が多いという結果も明らかになりました。

【調査結果概要】

・単身赴任「嬉しい」が3割近くも!理由は「羽を伸ばして遊べるから」が最多
・自由すぎるものから、深い家族愛まで!「単身赴任中嬉しかったエピソード」
・妻<子ども!世の夫が単身赴任が寂しいと思う理由
・「子どもに顔を忘れられた」「出産に立ち会えなかった」などなど…寂しすぎる単身赴任エピソード
・単身赴任中に苦労することは半数以上が「食事」と回答
・単身赴任中に最も恋しいこと、圧倒的最多は妻の「手料理」
・単身赴任中の食事は「外食」よりも「自炊」や「買って食べる」派が多いという結果に
・6割近い人が単身赴任中、健康的な食生活を送れないと感じる

【単身赴任に関する実態調査結果詳細】

■単身赴任「嬉しい」が3割近くも!理由は「羽を伸ばして遊べるから」が最多

まず、単身赴任に関して、寂しいと感じるか、嬉しいと思うかを率直に質問しました。結果、71.4%が「寂しい」と回答している一方で、28.6%と意外に多い人が、「嬉しい」と回答しました。

住む環境や、愛する家族と離れるなど、「寂しい」と思っている人ばかりが多いかと思いきや、何故「嬉しい」と思っている人がこうもいるのでしょうか。理由を聞いてみたところ、最多は「羽を伸ばして遊べるから」で43.4%という結果に。家庭があると、やはり遊んでばかりもいられないからでしょうか、羽を伸ばして遊ぶきっかけが欲しい、と思っている男性は多いようです。

3番目には「帰宅時間を制限されないから」、5番目には「趣味に没頭できるから」が入っていたことまで含めて考えると、「自分の時間をもう一度持ちたい」と考えている男性が少なくないようです。一方で、「家族で生活することに飽きてきていたから」という人はごく少数という結果も。決して「家族といたくない」わけではなく、あくまで「自分の時間がほしい」と考えているということが見て取れます。

■自由すぎるものから、深い家族愛が感じられるものまで!「単身赴任中嬉しかったエピソード」
また、実際に単身赴任を経験した方に、単身赴任中に嬉しかったエピソードを聞いてみたところ、リアルな「単身赴任事情」が見えてきました。

<自分の時間が使える>
・気を使わないことがよい 友人などを家に呼んでお酒を飲める
・朝まで飲みに行って帰る時間を気にしなくてよかった
・ゲームやり放題

<旅行が大好き?>
・京都観光ができた
・旅行気分が味わえた

<仕事・スキルアップにストイック>
・赴任先の業績がアップしたこと 従業員の一体感が出てきたこと
・海外に赴任して英語が少し喋れるようになったことと仕事に対する価値観が変わったこと

<離れていても切れることのない家族愛>
・長男が中学受験に合格したこと
・単身赴任中の浜名湖に新婚の妻が来てくれた事。20年前ですか。
・月に1度、家に帰れる日がうれしい

中々に羽根を伸ばしている人から、家族との交流を心待ちにしている人まで、様々な人がいるという実態が見えてきました。

■妻<子ども!世の夫が単身赴任が寂しいと思う理由

続いて、単身赴任が寂しいと思う理由についても質問しました。圧倒的最多は、約6割の人が回答した「子どもに会えないから」。2番目に入った「妻に会えないから」とは、3倍近い差がつく結果となっており、世の女性としては少々、耳が痛く寂しい結果が出ました。他の選択肢にはあまり票が入っておらず、兎にも角にも家族と離れたくない、という人が大半のようです。

■「子どもに顔を忘れられた」「出産に立ち会えなかった」などなど…寂しすぎる単身赴任エピソード
単身赴任中に最も寂しかったことに関しても、具体的なエピソードを聞いてみました。

<生々しすぎる意見>
・部屋で一人でいるとき家族のことを思い出して とても寂しくなって、ふと帰りたいとつぶやいた時かな

<かわいい子どもとも離れ離れ>
・子供が電話で、早く会いたいといったとき
・子供の入学式に参加できなかったこと

<時の経過は残酷>
・子供が、父親を知らないおじさん扱いしたこと
・子供が小さい頃顔を忘れられた

<一生に一度の機会が…>
・出産に立ち会えなかった また、生後9カ月まで月一程度しか会えなかった

<身の回りが大変>
・食事が買い弁で家庭料理が食べられない、また作れない
・風邪がつらい

<環境も時には障害に>
・上越に単身赴任をしていたが、そこの冬は雪で閉ざされているので寒いやら暗いやらで心が折れそうになる

基本的には「家族関連」「生活関連」に集約されました。物理的に距離が空いてしまい、場合によっては長年、離れ離れになってしまう単身赴任中は、様々な部分で人に寂しさを与えてしまうということがありありと伝わってくる結果となりました。

■単身赴任中に苦労することは半数以上が「食事」と回答

続いて、単身赴任中に苦労したこと/苦労しそうなことを質問したところ、最多は「日々の食事」。実に半数を超える人が、食事の準備は大変だと感じているようです。一日複数回、何かしら準備して、食べて、片付けて…と考えると、やはり手間がかかると感じる人が多いという結果が出ました。2番目には「洗濯」、3番目には「掃除」と続き、4番目には「病気の際の養生」が入りました。もし風邪をひいても、付きっきりで看病してくれる妻がいない、というのはやはり堪えるようです。

■単身赴任中、妻による家事で最も恋しいと思ったこと、圧倒的最多は妻の「手料理」

今度は単身赴任中、妻による家事で最も恋しいと思ったこと/恋しくなると思うことを質問しました。結果、最多は「手料理」で54.8%。離れ離れの日々の中で、一人でご飯を食べている時に、妻のことを思い出す…そんな思いをしている男性が多いようです。「病気の際の看病」のようなピンチや、「掃除」「洗濯」のような日常的なことよりも遥かに、「手料理」が恋しいと思っている人が多いという意外な結果が明らかになりました。

■単身赴任中の食事は「外食」よりも「自炊」や「買って食べる」派が多いという結果に

単身赴任中、多くの人が苦戦しているということがわかった「食事」に関してですが、どのように済ませている人/済ませようと思っている人が多いのでしょうか。最多は「自炊」で37.2%。毎日用意しなければならないという環境に身を置くと、なんとか自炊をやってみよう、と考える人も多いようです。2番目に多かったのが「スーパーで買う」で28.0%。ある程度栄養価もとれて、値段が手頃な点が評価されている様子です。手軽さが売りのコンビニに関しては、18.0%で3番目となりました。一方で、外食で済ませるという人に関しては9.6%と少なく、自炊をする、もしくは買ってきて食べる、というのが主流なようです。
自炊をしている人は4割弱という結果が出ましたが、残りの6割ほどの人は、何故自炊しないのでしょうか。自由回答形式で質問しました。

<自炊しない理由>
・片づけが面倒だから
・食材をうまく使い切ることができなさそう
・煩わしい
・帰りが遅く自炊する時間がない
・料理が苦手で嫌いで、出来合いのものを買ったほうが手間がかからず美味しいので
・時間とゴミ問題
・ひとり分を作っても、食材を余らせてしまい、結局経済的でない
・料理が下手。手間と時間がかかる。片付けが面倒。
・時間がかかり、美味しくない

様々な回答が寄せられましたが、集約すると「手間がかかる」「美味しくない」「時間がとれない」「ゴミの処理が面倒」「結局経済的にならない」などの理由が多く見られました。

■6割近い人が単身赴任中、健康的な食生活を送れないと感じる

様々な理由で自炊を敬遠している人が多いという結果が明らかになりましたが、外食や買って食べる食事で、健康に気を使うことはできているのでしょうか。質問したところ、およそ6割近くの人が、健康的に不安を抱えているということが明らかになりました。


【調査概要】
調査期間:2017年4月11日(火)~2017年4月14日(金)
対象人数:500人
対象年齢:30~59歳・単身赴任中あるいは経験のある方250名、ない方250名
調査方法:インターネット調査

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