自転車購入時の購入基準についての調査(中高生の自転車通学をする子どもを持つ主婦対象) 

2017年03月14日
自転車の安全利用促進委員会では2017年2月20日~22日に中高生の自転車通学をする子どもを持つ主婦500名を対象として、自転車購入時の購入基準について調査いたしました。

調査の結果、自転車の購入基準として子ども用の自転車・母親自身の自転車ともに「安全性」を重視しているものの、「デザイン」や「価格」も重要な基準として挙げていることがわかりました。その一方で「タイヤのパンク」や「さびやすさ」などのハード(製品)面を後悔した点として挙げ、後悔した原因としても「デザインを重視したから」「価格を重視したから」と回答していることから、自転車の製品欠陥による事故などを想定した購入ができていないことが結果から伺えました。
しかし、当委員会が2016年1月に自転車通学をする子どもを持つ主婦500名を対象に実施した中高生の自転車の購入基準の調査では、「デザイン」を購入基準とする回答が突出していましたが、今回の調査では「デザイン」と「安全性」の両方を重視しており、主婦も4人に1人が、「BAAマーク(自転車安全基準に適合した自転車に貼付される)」を注目している点に挙げたことから、購入基準として安全性の視点に変化が見られる結果となりました。

【調査トピックス】

安全な自転車に乗ってほしいものの、「価格」も譲れないのが主婦の本音。
主婦が選ぶ子どもの自転車の基準は「安全性(83.0%)」&「価格(74.4%)」
子ども自身は「安全性(69.2%)」&「デザイン(67.8%)」を基準にしている。

●購入基準は安全性だけでなく、コストパフォーマンスもデザインも譲れない。
●主婦自身の自転車選びは「価格(71.4%)」が1位、「安全性(60.6%)」と10%もの差が。
●子どもの意識に変化!デザインが最優先だった自転車選びに加え、「安全性」も判断基準に。

購入で重視していた「デザイン&価格」が購入後の後悔の引き金に。
子ども用自転車 後悔した理由1位「デザインを重視したから(31.4%)」
母親用自転車 後悔した理由1位「値段(安さ)を重視したから(41.0%)」

●子どもの3人に1人が購入時に最も重視していた「デザイン」を重視したために後悔している。
●主婦は「値段(安さ)」を重視したために後悔した人が圧倒的に多く、4割強を占めた。

【調査結果】

安全な自転車に乗ってほしいものの、「価格」も譲れないのが主婦の本音。
主婦が選ぶ子どもの自転車の基準は「安全性(83.0%)」&「価格(74.4%)」
子ども自身は「安全性(69.2%)」&「デザイン(67.8%)」を基準にしている。

●購入基準は安全性だけでなく、コストパフォーマンスもデザインも譲れない。
●主婦自身の自転車選びは「価格(71.4%)」が1位、「安全性(60.6%)」と10%もの差が。
●子どもの意識に変化!デザインが最優先だった自転車選びに加え、「安全性」も判断基準に。

自転車は免許も必要なく誰でも乗ることができ、子どもの行動範囲を広げる便利な乗り物ですが、自転車事故の多くは中高生による事故であり、その多くは使用機会が増える4月~5月に起こっています。そこで、新生活スタートを前に、子どもと母親はどのような基準を持って自転車を購入しているのかについて調査いたしました。
その結果、自転車を購入する基準は子ども・主婦共に「安全性(子ども69.2%/主婦83.0%)」が最も多い回答となりました。しかし、子どもの場合は「デザイン(67.8%)」、主婦の場合は「価格(74.4%)」も高い割合を占めていることから、「安全性」だけではない+αを自転車に求めていることが伺えます。

子ども用の自転車選びは、8割以上の主婦が「安全性」を重視していましたが、自身の自転車選びでは「価格(71.4%)」を第一に優先しており、「安全性(60.6%)」には10%もの差が空いていました。主婦は自転車の使用頻度が高いため、自転車自体の安全性に特に注意する必要があります。また、自身が使用する自転車だからと言って「安全性」への関心が低くなっていては、自転車マナーやメンテナンスの心がけの意識が低下し、子ども自身の安全意識へと影響すると懸念されます。

子ども用自転車 後悔した理由1位「デザインを重視したから(31.4%)」
母親用自転車 後悔した理由1位「値段(安さ)を重視したから(41.0%)」

●子どもの3人に1人が購入時に最も重視していた「デザイン」を重視したために後悔している。
●主婦は「値段」を重視したために後悔した人が圧倒的に多く、4割強を占めた。
購入した自転車の気になる点や後悔した点についても調査しました。子ども・主婦共に「さびやすい(子ども12.3%/主婦15.3%)」・「すぐにタイヤがパンクする/空気が抜ける(子ども11.1%/主婦7.1%)」を挙げており、製品不良を感じていることが分かりました。

また、上記のグラフのような後悔がどのようなことが原因だと考えられるかという調査では、「デザインを重視したから(31.4%)」や「値段(安さ)を重視したから(41.0%)」が最も多く、子どもが重視していた「デザイン」や主婦が最も重視していた「価格」に起因していることが分かりました。近年、自転車自体の破損やメンテナンス不足によって事故に遭う事例も増えてきています。もし、自分の自転車の破損によって転倒した場合、自分の身が危険に晒されるのはもちろんのこと、事故を起こす側にもなりかねません。購入する際は製品の品質も合わせて重視することで、上記のような後悔や事故も未然に防ぐことができるのではないでしょうか。


【調査概要】
中高生の自転車通学をする子どもを持つ主婦へのアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
回答数 :合計500名
調査時期:2017年2月20日(月)~2月22日(水)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[自転車の安全利用促進委員会]
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