プレミアムビール消費者飲用動向調査(プレミアムビールを月2、3回以上自宅で飲用している20~59歳の男女対象) 

2017年05月18日
サントリービールは、プレミアムビール消費者飲用動向調査を実施しました。
2005年から実施している消費者対象の飲用動向調査です。本年もプレミアムビールの飲用動向、ギフトとしての意識など、多岐にわたる項目で調査を実施しました。

《調査結果の概要》

(1)プレミアムビールの飲用動向/意識
-1年前と比較した自宅でのプレミアムビール飲用回数は5割以上が増加
 飛行機や新幹線など、移動時に楽しむ人も増加
-プレミアムビールの自宅飲用のきっかけは、6割以上が飲食店での飲用
-約8割が味・製法・素材などのさらなる多様化に期待
-5割以上がエールビールの飲用経験ありと回答
 エールビールに求めるのは“香り”“フルーティ” 
-“父の日やお盆休みにはプレミアムビール”が約7割まで増加
 正月や年末・大晦日と同程度の水準に
-金曜日などの「休前日」や「休日」にプレミアムビールを最も飲用すると約9割が回答

(2)プレミアムフライデーにおける飲用動向/意向
-プレミアムフライデーは、ちょっと豊かな体験をする日
 約6割が実際にプレミアムビールを飲用
 8割以上がプレミアムビールを飲用したいと回答

(3)プレミアムビールに対するこだわり/志向
-約7割が、プレミアムビールはグラスに注いでから飲むと回答
 プレミアムビールに求めるのは「コク」「香り」など
-プレミアムビールを飲む時に求める気分は、5割以上が「自分へのご褒美になりそう」
-プレミアムビールに対して重視することは「品質の高さ」と「醸造家の情熱とこだわり」

(4)ギフトとしての意向/動向
-中元・歳暮に贈りたい・贈られたいギフト、今年も1位はプレミアムビール
 手土産など“カジュアルギフト”としても5割以上がプレミアムビールを利用していると回答

参考資料
(1)日本のプレミアムビール市場について
(2)「ザ・プレミアム・モルツ」の販売動向

※1 「ザ・プレミアム・モルツ」「ヱビス」「アサヒスーパードライ ドライプレミアム」など、国内大手メーカーが製造販売する定番ビールよりも店頭での実勢価格が高い国産ビール

【調査結果】

(1)プレミアムビールの飲用動向/意識
1-1)拡がるプレミアムビールの飲用シーン
1年前と比較した自宅でのプレミアムビール飲用回数は5割以上が増加
飛行機や新幹線など、移動時に楽しむ人も増加
 1年前と比較した自宅でのプレミアムビール飲用回数の変化について質問したところ、5割以上(52.3%)が「増えた」と回答しました。(図1)
 また、自宅でのプレミアムビール飲用回数が増えた人の中で、自宅外での飲用機会も増えたと回答した356人に、飛行機や新幹線など移動時におけるプレミアムビールの飲用機会の変化を質問したところ、74.2%が「増えた」と回答しました。
 ご家庭ではもちろんのこと、移動時など自宅外でプレミアムビールを楽しむシーンの拡がりがうかがえます。

1-2)自宅での飲用契機
プレミアムビールの自宅飲用のきっかけは、6割以上が飲食店での飲用
 飲食店でプレミアムビールを飲んだことが、自宅でのプレミアムビールを飲むきっかけとなったか質問したところ、6割以上(61.0%)が自宅で飲用するきっかけとなったと回答しました。(図2)
 飲食店で提供されるおいしいプレミアムビールの飲用経験が、ご家庭での飲用を促しているようです。

1-3)味や製法などの多様化が期待されるプレミアムビール
約8割が味・製法・素材などのさらなる多様化に期待
 今後さらに、さまざまな味・特徴を持ったプレミアムビール、新しい製法・素材を使ったプレミアムビールが発売されることを期待するか質問したところ、約8割(79.4%)が「期待している」と回答し、昨年の調査より7.2%増加しました。(図3)
 飲用シーンの拡大とともに、プレミアムビールのさらなる多様化を求める声が高まっているようです。

1-4)増加するエールビール飲用
5割以上がエールビールの飲用経験ありと回答
エールビールに求めるのは“香り”“フルーティ”
 エールビールを飲んだことがあるか質問したところ、5割以上(54.8%)が「飲んだことがある」と回答しました。(図4)また、エールビール飲用経験者に味の評価について質問したところ、7割以上(76.5%)が「おいしい」と回答しました。
 エールビールに求める中味のイメージについて質問したところ、「香りの良い」(39.7%)、「フルーティな」「コクがある」(30.5%)が上位回答となりました。(表1)
 エールビールは日本でも浸透し始めており、香りの良さやフルーティさが求められていることがうかがえます。

1-5)「ハレの日」のプレミアムビール飲用動向
“父の日やお盆休みにはプレミアムビール”が約7割まで増加
正月や年末・大晦日と同程度の水準に
 プレミアムビールを飲用するイメージに合う催事を質問したところ、「正月」が71.2%、「年末・大晦日」が70.4%、「父の日」が67.3%、「お盆休み」が67.0%となりました。2010年と比較し、「父の日」は10.6%、「お盆休み」は8.8%と、いずれも約1割増加しています。(図5)
 父の日やお盆休みは、プレミアムビールを飲用する催事として年末年始並みにイメージが定着しているようです。

1-6)普段のプレミアムビール飲用動向
金曜日などの「休前日」や「休日」にプレミアムビールを最も飲用すると約9割が回答
 プレミアムビールを最も飲用する日について質問したところ、金曜日などの「休前日」は53.4%、「休日」は34.9%、「平日」は11.7%となりました。(図6)
 いつもよりゆったりと過ごせる休前日や休日に、プレミアムビールを飲用しているようです。

(2)プレミアムフライデーにおける飲用動向/意向
プレミアムフライデーは、ちょっと豊かな体験をする日
約6割が実際にプレミアムビールを飲用
8割以上がプレミアムビールを飲用したいと回答
 2017年2月からスタートしたプレミアムフライデーを知っているか質問したところ、9割以上(92.1%)が「知っている」と回答しました。(図7)
 また、プレミアムフライデーに「飲んだお酒」として約6割(58.6%)の人が、「飲みたいお酒」として8割以上(80.6%)の人が、「プレミアムビール」と回答しました。(表2)
 プレミアムフライデー導入により“月末金曜をちょっと豊かに”過ごしたいという意識が芽生え、プレミアムビールの新たな需要が喚起されているようです。

(3)プレミアムビールに対するこだわり/志向
3-1)プレミアムビールの飲み方・求める中味特徴
約7割が、プレミアムビールはグラスに注いでから飲むと回答
プレミアムビールに求めるのは「コク」「香り」など
 自宅でのビール類の飲み方について質問したところ、プレミアムビールは、約7割(67.8%)が「グラスに注いでから飲む」と回答し、他のビール類よりもグラスでの飲用が多いことがわかりました。(図8)

 また、プレミアムビールに求める中味のイメージを質問したところ、「コクがある」(59.1%)、「香りの良い」(49.6%)が上位回答となりました。プレミアムビールには、「コク」や「香り」を求めていることがわかります。(図9)

3-2)プレミアムビールを飲みたいとき
プレミアムビールを飲む時に求める気分は、5割以上が「自分へのご褒美になりそう」
 自宅でプレミアムビールを飲む時に求める気分を質問したところ、「自分へのご褒美になりそう」(54.1%)、「味を楽しめそう」(51.1%)、「ゆっくりくつろげそう」(44.1%)が上位回答となりました。(図10)
 同様の内容をプレミアムビール以外のビール類でも質問したところ、定番ビールは「食事に合いそう」(35.1%)、発泡酒/新ジャンルは「気軽に飲めそう」(39.0%)が最も多い回答となりました。
 プレミアムビールは特に、「自分へのご褒美」など特別なときに飲用したいという志向がみられます。

3-3)プレミアムビールの重視点
プレミアムビールに対して重視することは「品質の高さ」と「醸造家の情熱とこだわり」
 ビール類に対して「品質の高さ」を重視しているか質問したところ、プレミアムビールは5割以上(53.1%)が「とても重視している」と回答しました。(図11)
 定番ビールや発泡酒/新ジャンルと比べ、プレミアムビールは品質の高さが重視されています。

 また、上記の質問でプレミアムビールに対して品質の高さを「とても重視している」と回答した531人に、プレミアムビールに必要なこだわりポイントについて質問したところ、「醸造家(つくり手)の情熱とこだわり」(21.1%)、「製法」(19.6%)「麦芽」(16.4%)が上位回答となりました。(表3)
 素材や製法はもちろんのこと、つくり手の想いやこだわりを含めて評価しているようです。

(4)ギフトとしての意向/動向
中元・歳暮に贈りたい・贈られたいギフト、今年も1位はプレミアムビール
手土産など“カジュアルギフト”としても5割以上がプレミアムビールを利用していると回答

中元・歳暮ギフトとして贈りたいもの・贈られたいものについて質問したところ、どちらも約8割が「プレミアムビール」と回答しました。(表4)昨年に引き続き、大差をつけて1位となり、プレミアムビールが“ギフトの定番”となっています。

 ギフトでプレミアムビールを選ぶ際に重視するポイントについて質問したところ、「高級感がある」(62.3%)が最も多く、次いで「品質がよい」(46.5%)、「こだわりがある」(32.4%)と回答しました。
 また、プレミアムビールを手土産として持って行っているか質問したところ、5割以上(54.4%)が「持って行っている」と回答しました。(図12)
 さらに、3割以上(32.0%)が今後手土産としてプレミアムビールを持って行く機会が「増える」と回答しており、中元・歳暮の“フォーマルギフト”だけでなく、手土産など“カジュアルギフト”としてもプレミアムビールが選ばれる機会が増えそうです。


〈調査概要〉
調査委託先:(株)マクロミル
調査対象:プレミアムビールを月2、3回以上自宅で飲用している20~59歳の男女1,000人(男性628名 女性372名)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年4月5日~4月9日

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