不動産投資動向に関する意識調査(20代〜50代の不動産投資の経験があると回答した男女対象) 

2017年05月25日
GA technologies [ジーエーテクノロジーズ]は、20代〜 50代の男女456名を対象に、不動産投資動向に関する意識調査を実施いたしました。

調査の結果、この1 〜2 年以内に不動産投資を始めた20代の若い投資家が増えており、彼らの約4 割は” 副業感覚” で不動産投資を始めていることが明らかになりました。また、20代投資家の約半数(48.3%) が「1ヶ月以内」に契約まで至るというスピーディーな意思決定の様子が浮かび上がりました。
不動産会社選びについては「実績重視」の声が42.1% と多い一方で、約半数近く(45.0%) の投資経験者が不満を持っており、不満の内容の1 位は「営業がしつこい」(31.4%)、続いて2 位が「返信が遅い」(15.6%) と続きました。これによりプッシュ型の営業スタイルや、現状のコミュニケーションスタイルに不満を持つユーザーが多いことが分かりました。

<主な調査結果>

・不動産投資経験者の3 割(30.9%) は年収400万円未満、半数(48.4%) は500万円未満(図1、図2)
・20 代不動産投資家の2/3 以上(68.3%) がこの1〜2年内に不動産投資を始めている(図3)
・20 代の不動産投資経験者の4 割以上(41.7%) が” 副業感覚” で始めている(図4)
・20 代の若い世代の投資家は48.3% が1 ヶ月以内に契約とスピーディーな意思決定を行っている(図5)
・不動産投資会社を知ったきっかけでは、20 代の1 位は「セミナー」(37.5%)。主なコミュニケーション手段は「対面(45.0%)」「メール(19.7%)」「電話(16.0%)」と続いた(図6、図7)
・不動産投資経験者の約半数(45.2%) が不動産会社への不満を持ち、不満の内容の1 位は「営業がしつこい」(31.4%)、続いて2 位が「返信が遅い」(15.6%) (図8)
・不動産選びのポイントは、「実績重視」が4 割以上でトップ。2 位が「コミュニケーションのスピード」(20.4%)(図9)

【調査結果】

1. 不動産オーナーの属性1:年収
今時の不動産投資経験者の約3 割は年収400万円未満、全体の約半数(48.4%) が500 万円未満

まず、不動産投資経験者の年収について質問したところ、全体の30.9% が年収400 万円未満、また48.4% が500 万円未満と約半数に及ぶことが分かりました。また20 代では、40.0% が年収400 万円未満、65.8% が500 万円未満でした。

2. 不動産オーナーの属性2:職業
不動産投資経験者の半数(53.6%) が会社員

不動産投資経験者の職業を尋ねたところ、53.6% が「会社員」と回答しました。続いて多かったのが「専業主婦( 主夫)」の14.7% となりました。

3. 不動産投資を始めた時期
20 代不動産投資家の2/3 以上(68.3%) がこの1−2 年内に不動産投資を始めている

不動産投資を始めた時期(一番初めの投資物件)について質問したところ、1位が「10 年以上前」(23.0%) となりました。20 代では、44.1% がこの1 年以内に不動産投資を始めており、更に68.3% と2/3 以上がこの2 年以内に不動産投資を始めたことが分かりました。一方、50 代では、半数以上(52.7%) が「10 年以上前」と回答していました。

4.不動産投資を始めた理由
20 代の不動産投資経験者の約4 割が“ 副業感覚” で投資を始めている

次に不動産投資を始めた理由について質問してみると、1 位が「副業として」(27.6%)、2 位が「老後の不安のため」(21.7%)、3 位が「貯蓄の代わり」(19.7%) となりました。更に、20 代の若者では1 位が「副業として」(41.7%)、2 位が「貯蓄の代わり」(20.0%)、3 位が「老後の不安のため」(11.7%) との回答が集まりました。
具体的には、「就職先に不安を感じ保険としてお金を稼ぐ手段がほしかったから。(20 代/ 女性)」「将来的に独立起業を検討しており、その資金を貯えるために不動産投資を考えた(20 代/ 男性)」との声が上がりました。その他に「東京オリンピックをきっかけに。(20 代/ 男性)」、「名古屋のリニアモーター開通をきっかけに。(30 代/ 女性)」「羽田空港の国際化のため。(50 代/ 男性)」など、特定都市での文化事業やインフラの整備などが、不動産投資のきっかけになっていることも分かりました。

5. 不動産業者への初めてのコンタクトから契約までの期間
50 代の不動産投資家は32.7% が半年以上かかるのに対し、20 代の若い世代の投資家は約半数(48.3%) が1 ヶ月以内に契約。

不動産投資業者へのファーストコンタクトから契約までの期間に関するアンケートでは、1 位が「半年以上」(20.6%) と回答しました。一方、20 代の48.3% が「1ヶ月以内」に契約を決めていると非常にスピーディーな投資の意思決定を行っていることが明らかになりました。また、50 代では、32.7% が「半年以上」と最も多い回答となりました。

6. 不動産会社( サービス) を知ったきっかけ
不動産会社( サービス) を知ったきっかけ、20 代の1 位は「セミナー」(37.5%)

不動産投資業者/ サービスを知ったきっかけは、1 位が「知人の紹介」(25.9%)、2 位が「セミナー」(24.1%)、3 位が「インターネット検索」(13.8%) となりました。20 代では、「セミナー」が37.5% と一番多い結果となりました。

7.  不動産会社とのメインとなるコミュニケーション方法
不動産会社とのコミュニケーション方法は、「対面」が45.0% で1 位。

不動産会社とのコミュニケーション方法は、1 位「対面」(45.0%)、2 位「メール」(19.7%)、3 位「電話」(16.0%) と続きました。

8. 不動産会社への不満
不動産投資経験者の約半数(45.2%) が不動産会社への不満あり。
不満の内容の1 位は「営業がしつこい」(31.4%)、続いて2 位が「返信が遅い」(15.6%)。

不動産投資経験における不動産会社への満足度を尋ねたところ、約45.2% がなんらかの不満があると回答しました。更に、不満の内容について尋ねたところ、不満の内容の1 位は「営業がしつこい」(31.4%)、2 位が「返信が遅い」(15.6%)、3 位が「電話だと不便」(11.2%) と続きました。プッシュ型の営業スタイルや、コミュニケーション内容に不満持つユーザーが多いことが明らかになりました。「営業のしつこさ」に対する極端な例では、「担当営業に深夜に家までこられた」との声も上がりました。

9.不動産会社選びのポイント
不動産選びのポイントは、「実績重視」が4 割以上(42.1%) でトップ
2 位が「コミュニケーションのスピード」(20.4%)

不動産会社選びで重視するポイントとしては、「実績」が42.1% と最も多く、続いて「返信の早さ、コミュニケーションのスピード感」が20.4% となりました。20 代では、1 位が「実績」(41.7%)、2 位が「返信の早さ、コミュニケーションのスピード感」(30.0%) となりました。

​<フリーアンサー集:「不動産投資を始めたきっかけなど、不動産投資にまつわるエピソード」>
【副業】「収入の足しになる」「副業で少しでも収入を増やしたかったから」「副業として」「不労所得が欲しい」
【老後不安】「老後資金の足しになればとの思い」「厚生年金の期間が短いので年金が少ないと思ったから」「 老後の不安があったので。資金面の充実をしたかった」
【低金利対策】「預貯金の金利の低下」「他に比べて金利が良さそうだから」
【将来、働き方】「将来に希望を持つため」「就職先がいいところが見つかるか不安を感じ保険としてお金を稼ぐ手段がほしかったから」「将来的に独立起業を検討しており、その資金を貯えるため」
「転職するから」「自由に生きたいから」
【投資の手段】「分散投資の選択肢として」「株式投資を初めたので、分散投資をするためです」
【都市インフラ】「羽田の国際化で不動産が上がっている地域だから」「名古屋のリニア開通をきっかけに」
【オリンピック】「東京オリンピックにむけての希望」「東京オリンピックが行われ土地が値上がりするから」
【相続、親の影響】「父母の持つ家などの不動産を管理するようになったから」「相続」「親からのすすめ」

◆ 考察
本調査の結果から、ここ1 〜2 年以内に“ 副業感覚” で不動産投資を始める20 代の若者が増えているという実態が分かりました。また、平成生まれの彼らは、「実績」などを重視した堅実なリサーチを行う一方で、スピーディーな意思決定を行うという彼らの独特の投資スタイルが明らかになりました。その背景には、終身雇用から転職や起業が当たり前になった働き方の変化や、低金利時代や老後への対策から、主体的に資産運用を行う姿勢がうかがえました。同時に、東京オリンピックの開催やリニア開通など文化事業や都市インフラの整備などが、具体的なきっかけになっている例も見受けられました。

また、現代の不動産投資家は「セミナー」への参加や、「インターネット検索」などに主体性を持って投資活動を行う一方で、従来型のプッシュ型の不動産営業には不満を持っていることがわかりました。他にも、不動産サービスの担当者とのやり取りの面では、「対面」や「メール」「電話」などが主流を占める中で「返信や、スピードの速さ」「アポイントの取り易さ」などを求める声もあり、サービス担当者とのよりスムーズなやり取りが求められる結果となりました。


【調査概要】
対象条件:20代〜50代の不動産投資の経験があると回答した男女
実施期間:2017 年4 月12 日〜4 月21 日
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効サンプル:456 サンプル ( 年代別サンプル数:各年代男女50 数サンプルずつ)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[PRTIMES]
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