市民のプライド・ランキング(政令指定都市と東京都区部の21団体の住民対象) 

2017年06月14日
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、政令指定都市と東京都区部の21団体の住民を対象にアンケート調査を行い、自分が暮らしているまちに対して感じている愛着や誇り、お勧め度合い、イメージなどを数値化し、順位付けを行った独自調査結果「市民のプライド・ランキング」を取りまとめました。

<調査趣旨>

 地方創生を契機として、住民の転出抑制、外部市町村からの転入や交流の促進が自治体行政の最重要テーマのひとつとなりました。各自治体では、そのまちに魅力を感じてもらえること、すなわち住民はもちろん外部の多くの人から支持されるブランド形成に向けた取り組みを推進しています。
 本調査では、住民が自分たちの暮らしているまちに対する思いを数値化し、自治体間で比較した結果をランキングにしました。まちに対する愛着や誇り、働く、子育てする、デートする等、生活の様々な場面におけるまちのお勧め度合い、にぎわい、美しさ等、そのまちの魅力を表すキーワードに対する共感度合い等をランキングしています。
 調査結果につきましては、自治体のブランド形成のための参考材料として、まちの魅力やポジションの把握に活用いただければと思います。また、同様な調査を他の自治体でも実施し、比較分析すれば、そのまちの魅力やポジションの把握に活用いただけます。

<ランキング結果の要旨>

 福岡市は、愛着・誇り・お勧め度合いなど、さまざまな質問項目で1位となっており、市民のプライドが最も高い都市といえることが明らかとなりました。次いで市民のプライドが高かったのは札幌市であり、多くの質問項目で2位となりました。

・「現在お住まいの都市に愛着や誇りを感じますか。」という設問に対して、福岡市が「愛着」と「誇り」でともにトップ。
・「現在お住まいの都市について、友人・知人に勧められますか。」という設問に対して、「全般的によいまちであること」や「住むこと」、「働くこと」、「子育てすること」、「多様性があること」など、10項目中9項目で福岡市が第1位。
・福岡市が唯一第1位とならなかった「買い物・遊びなどで訪れること」で第1位となったのは札幌市。同市は、残り9項目中8項目で第2位。福岡市と札幌市で上位を独占する結果となった。

 愛着・誇り・お勧め度合いの質問項目は、自分が暮らしている都市に対する絶対評価として回答いただいたものですが、質問項目に対して無意識に近隣の都市との比較を行ってしまう結果、相対的な評価が反映されていると考えられます。
 福岡市と札幌市については、それぞれ九州と北海道において圧倒的なポジションにあり、ほかの都市の魅力の影響を受けにくいことが、非常に高い評価につながったと考えられます。逆に、それ以外のいくつかの都市では、近隣都市を魅力と感じる気持ちが、愛着・誇り・お勧め度合いに対する低い評価に繋がっている可能性があります。
 また、今回の調査結果では、都市に対する特定のイメージが住民に共有されていることが改めて認識されました。

・イメージの共感度合いとして、「ハイセンス」、「国際的」、「美しい」、「おしゃれ」、「ロマンチック」で神戸市が第1位。
・「カオス(混沌としている)」や「エネルギッシュ」で大阪市が第1位。
・「保守的」、「ゆったりした」で静岡市が第1位となった。「落ち着きある」や「地味」もトップ3に入り、大都市とはやや異なるイメージを形成している。


<調査概要>
対象都市:政令指定都市(20市)及び東京都区部の計21団体
 ※札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、東京都区部、横浜市、川崎市、相模原市、新潟市、静岡市、浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、岡山市、広島市、北九州市、福岡市、熊本市
調査対象:各都市200サンプル
 ※男女別・年齢10歳階級別(20代~60代)の10カテゴリで各20サンプル
調査方法:マクロミルのネットリサーチシステムを活用
調査期間:2017年2月24日~2月28日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[三菱UFJリサーチ&コンサルティング]
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