人事評価の悩み・課題に関するインターネット調査(会社経営者、人事担当者、従業員男女対象) 

2017年06月13日
あしたのチームは、人事評価の悩み・課題に関するインターネット調査を実施。その結果、会社の制度・待遇に対する従業員の不満や評価者の悩みや課題が明らかになりました。

従業員300名未満の会社で、人事に関わることがある会社経営者もしくは、人事に関わることがある人事担当者もしくは、人事評価を受ける立場の従業員男女20歳~69歳を対象に実施。

【調査トピックス】

≪会社の制度と待遇≫
■従業員の2人に1人が自分の評価が低いと思っている
■会社の制度や待遇についての不満は「給料や報酬」を抑え、「評価または評価制度のわかりやすさ」が第1位
自分の給料や報酬を決めるための評価制度の仕組みに対して不満を抱いている従業員が多いのかもしれない。

≪評価者の悩みと課題≫
■人事評価と給与の連動について、従業員の8割以上が「連動していない」・「わからない」と回答
■人事評価を行う際の悩みは「評価と報酬の関連性が持てていない」が42.0%でトップ
次いで「評価者による甘辛の評価が出てしまう」、「人事評価の尺度が定められていないため、評価しづらい」の順に。
■約7割が「人事評価制度」・「人材の教育や育成」が課題と回答

≪部下の評価≫
■評価者の約3割が「部下に正当な評価ができていない」と回答
■部下を正当に評価するために必要だと思うことは「上司としてのキャリア」と「評価する基準値」が85.6%でトップ
部下を正当に評価するためには、上司としてのキャリアや評価スキルのほか、
評価基準の設定も非常に重要であるのではないか。

【調査結果詳細】

1.会社の制度と待遇
① 自身の評価について
 現在の会社で、ご自身の評価についてお答えください。(単一回答)n=400 ※従業員n=400

 従業員に対し、自分の評価についてお聞きしました。「評価が低いと思う」と「まあ低いと思う」を合計した結果をみると、50.6%と2人に1人が自分の評価が低いと思っていることがわかりました。

② 会社の制度・待遇に対する従業員の不満について
 会社の制度や待遇について、不満だと思うものをお答えください。(複数回答)n=400 ※従業員n=400

 従業員に対し、会社の制度や待遇について不満だと思うものをお聞きしたところ、第1位が「評価または評価制度のわかりやすさ」75.5%、第2位が「給料や報酬」71.0%、第3位が「人事評価」67.3%の順となっています。
「給料や報酬」よりも「評価または評価制度のわかりやすさ」の回答が上回っている結果から、自分の給料や報酬を決めるための評価制度の仕組みに対して不満を抱いている従業員が多いのかもしれません。

2.評価者の悩みと課題
① 人事評価と給与の連動について
 あなたの会社では、人事評価と給与は連動していますか。(単一回答)n=400 ※従業員n=400​

 従業員に対し、人事評価と給与は連動しているかをお聞きしたところ、8割以上が「連動していない」・「わからない」と回答しました。

② 評価者の悩みについて
 人事評価を行う際、具体的にどのような点で悩むことがありますか。(複数回答)n=519 ※会社経営者n=224、評価者n=295

 人事評価を行う際に悩んだり困ったりすることが「ある」と回答した会社経営者と評価者に対し、具体的にどのような点で悩むことがあるかお聞きしました。最も回答が多いのは「評価と報酬の関連性が持てていない」が42.0%でトップという結果となりました。次いで「評価者による甘辛の評価が出てしまう」32.9%、「人事評価の尺度が定められていないため、評価しづらい」31.0%の順となっています。
 前問の人事評価と給与の連動について、従業員が「連動していない」・「わからない」という回答が8割を超える結果となったのは「評価に甘辛が生じていること」も原因の一つなのでしょうか。

③ 人事評価制度の仕組みの理解について
 あなたの会社では、人事評価制度の仕組みを従業員は理解していると思いますか。(単一回答)n=218 ※会社経営者n=218
 あなたは、会社の人事評価制度の仕組みについて理解していますか。(単一回答)n=82 ※従業員n=82

 人事評価制度を導入している会社経営者に対し、人事評価制度の仕組みを従業員は理解していると思うかをお聞きしました。「理解していると思う」と「少し理解していると思う」を合計した結果をみると、約8割が「理解していると思う」と回答しました。一方、人事評価制度を導入している会社の従業員に対し、人事評価制度の仕組みについて理解しているかをお聞きしました。「あまり理解していない」と「理解していない」を合計した結果をみると、約半数が「理解していない」と回答しました。
 会社経営者が思っているほど、従業員は人事評価制度の仕組みを理解していないことが明らかになりました。

④ 評価者の課題について
 現在の人事業務の中で、課題として感じていることをお答えください。(複数回答)n=236 ※評価者n=236
 会社での人事採用に関わっている評価者に対し、現在の人事業務の中で、課題として感じていることをお聞きしました。「人材の採用のしづらさ(中途)」75.4%と「人材の採用のしづらさ(新卒)」70.8%がトップ2となっています。その他、「人事評価制度」と「人材の教育や育成」が共に約7割の方が回答する結果となりました。

3.部下の評価
① 部下の評価について
 あなたは、上司として部下に正当な評価ができていますか。(単一回答)n=800 ※会社経営者n=400、評価者n=400

 会社経営者・評価者に対し、上司として部下に正当な評価ができているかをお聞きしました。「できている」と「どちらかといえばできている」を合計した結果をみると、全体では約8割が「できている」と回答しました。「どちらかといえばできていない」と「できていない」を合計した結果を役職別でみると、評価者の約3割が部下に正当な評価ができていないと自覚していることが判明しました。

② 正当な評価に必要なことについて
 部下を正当に評価するために必要だと思うことをお答えください。(複数回答)n=1200

 部下を正当に評価するために必要だと思うことをお聞きしたところ、全体で最も多い回答が「上司としてのキャリア」と「評価する基準値」85.6%、次いで「自分自身の評価スキル」83.4%という結果となりました。また役職別でみると、評価者と従業員で最も多い回答は「評価する基準値」となりました。
 部下を正当に評価するためには、上司としてのキャリアや評価スキルの他、評価基準の設定も非常に重要であるのではないでしょうか。


【調査概要】
・調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
・アイリサーチ登録モニターのうち、従業員300名未満の会社で、人事に関わることがある会社経営者もしくは、人事に関わることがある人事担当者もしくは、人事評価を受ける立場の従業員男女20歳~69歳を対象に実施
・有効回答数:1200人(会社経営者:400名、人事担当者:400名、従業員:400名)
・調査実施日:2017年3月10日(金)~2017年3月14日(火)

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