就職活動に関する調査 

2017年06月15日
テクノプロ・コンストラクションは、2017年5月19日~5月24日の6日間、全国の学生(大学生、短大生、専門学校生)を対象に、「就職活動に関する調査」をインターネットリサーチにより実施し、2,000名の有効サンプルを集計しました。 (調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

<調査結果>

【学生の仕事観】
学生の約6割が“残業や休日出勤は極力しない働き方”を「したい」と回答
“将来、管理職として働くことに意欲的な学生” 男子学生では30%、女子学生では18%
“出社しない働き方(テレワーク)”をしたい学生は3人に1人
“正社員として働きながら副業もする働き方” 学生の3割が「したいと思う」と回答

【就活に対する意識】
“新卒で生涯働き続けられる会社・団体に就職したい”学生の4人に3人が同意
学生の8割が“新卒を逃すと、就職は不利になる”と考え、“就職留年”に肯定的な学生が4割
「2018年卒・新卒採用は売り手市場」学生の62%が予想、採用担当者調査より10ポイント以上下回る結果に

【就職先選びと選考について】
学生が就職先を選ぶ際に重視するポイント 1位「安定性」2位「勤務地」3位「業種」
採用担当者が重視すべきポイント2位の「将来性」は学生が重視するポイントでは6位に
採用担当者は要注意!“選考日程や合否などの連絡が遅い企業”に対する志望意欲が減退する学生は約8割
「ブラック企業の噂」で半数の学生が選考を辞退すると回答、「オワハラの噂」では4割が辞退と回答
学生が考える選考時に評価されると思うポイント 1位「学歴」2位「取得資格」3位「学校で学んだ専門分野」
選考担当者が評価するのは「人柄」「空気を読む力」、学生の考えと選考担当者評価ポイントに大きなギャップ
就活の悩みを相談したい相手 1位「親」2位「友人」3位「先生・教員」
就活の悩みを「恋人」に相談したい女子学生は4人に1人

【理想の面接官・ラスボス的な面接官のイメージの有名人】
学生がイメージする理想の面接官とは?
男性芸能人の1位は「櫻井翔さん」、2位「明石家さんまさん」3位「堺雅人さん」と「西島秀俊さん」
女性芸能人では「天海祐希さん」がダントツ、2位には日テレアナの「水卜麻美さん」、3位「石原さとみさん」
男性スポーツ選手では「イチローさん」が、女性スポーツ選手では「吉田沙保里さん」がダントツ
最終面接で出てきたら手強そうなラスボス的な面接官のイメージの有名人
男性有名人 1位「坂上忍さん」2位「梅沢富美男さん」3位「香川照之さん」
女性有名人 1位「和田アキ子さん」2位「天海祐希さん」3位「泉ピン子さん」
こんな受付嬢がいたら入社したくなる!
“看板受付嬢”のイメージに合う有名人 1位「有村架純さん」2位「石原さとみさん」3位「新垣結衣さん」

[調査結果]

【学生の仕事観】
◆学生の約6割が“残業や休日出勤は極力しない働き方”を「したい」と回答
◆“将来、管理職として働くことに意欲的な学生” 男子学生では30%、女子学生では18%

全国の学生(大学生、短大生、専門学校生)2,000名(全回答者)に、仕事観について聞きました。

全回答者(2,000名)に、“残業や休日出勤”“管理職として働くこと”“柔軟な働き方”に関する内容を提示し、したいと思うかどうかを聞いたところ、残業や休日出勤に関する内容では、【残業や休日出勤を敬遠しない働き方(早期の成長や高収入や独立を目指して)】は、「したいと思う」が14.0%、「進んでしたいとは思わないが、してもいいと思う」が61.7%、「全くしたいと思わない」が24.4%となりました。一方、【残業や休日出勤は極力しない働き方】は、「したいと思う」が58.4%、「進んでしたいとは思わないが、してもいいと思う」が35.5%、「全くしたいと思わない」は6.2%となりました。早く成長することや高収入を目指して無理をするより、残業や休日出勤は極力しない働き方をしたいと考える学生が多いようです。

また、将来、管理職として働くことに関する内容についてみると、【(将来)管理職として働く】は、「したいと思う」が22.6%、「進んでしたいとは思わないが、してもいいと思う」が56.8%、「全くしたいと思わない」が20.7%となりました。将来、管理職として働きたい学生は5人に1人の割合となりましたが、管理職になりたいと思わない学生も同程度の割合でいるようです。
男女別にみると、男子学生では、(将来)管理職として働きたいと思う学生(「したいと思う」)が30.0%、働きたいと思わない学生(「全くしたいと思わない」)が15.4%となり、将来管理職として働きたいと思っている学生のほうが多くなりましたが、女子学生では、(将来)管理職として働きたいと思う学生は18.3%、働きたいと思わない学生が23.7%で否定的な学生のほうが多くなりました。

◆“出社しない働き方(テレワーク)”をしたい学生は3人に1人
◆“正社員として働きながら副業もする働き方” 学生の3割が「したいと思う」と回答

続いて、テレワークや副業などの柔軟な働き方に関する内容では、【在宅勤務など、出社しない働き方(テレワーク)】は、「したいと思う」が32.6%、「進んでしたいとは思わないが、してもいいと思う」が51.8%、「全くしたいと思わない」が15.7%となり、【正社員として働きながら、副業もする働き方】は、「したいと思う」が30.2%、「進んでしたいとは思わないが、してもいいと思う」が49.7%、「全くしたいと思わない」が20.1%となりました。柔軟な働き方をしたいと考える学生は少なくないようです。

【就活に対する意識】
◆“新卒で生涯働き続けられる会社・団体に就職したい”学生の4人に3人が同意
◆学生の8割が“新卒を逃すと、就職は不利になる”と考え、“就職留年”に肯定的な学生が4割

次に、全回答者(2,000名)に、就職活動に対する意識を聞いたところ、【新卒で生涯働き続けられる会社・団体に就職したい】では、「非常にそう思う」が33.6%、「ややそう思う」が41.1%で、合計した『そう思う(計)』は74.7%になりました。転職によるキャリアアップは考えず、最初の就職でずっと働けるような会社に出会いたいと考えている学生が多いようです。

また、【新卒を逃すと、就職は不利になる】では、「非常にそう思う」が40.9%、「ややそう思う」が40.3%で、『そう思う(計)』は81.2%となり、【内定が出なかったら、就職留年もありだと思う】では、「非常にそう思う」が9.8%、「ややそう思う」が29.6%で、『そう思う(計)』は39.4%になりました。新卒という立場は就職を有利にし、それを逃してしまうと就職で不利な立場になってしまうと考える学生が大多数のようで、中には、内定が出なかった場合、就職留年をしてもいいと考えている学生も少なくないことがわかりました。
男女別にみると、内定が出なかった場合、就職留年をしてもいいと考えているのは男子学生のほうで、男子学生では45.3%、女子学生では35.9%でした。

◆「2018年卒・新卒採用は売り手市場」学生の62%が予想、採用担当者調査より10ポイント以上下回る結果に

そして、2018年卒業予定の学生(640名)に、2018年卒・新卒採用は売り手市場(学生側が有利)になりそうか聞いたところ、「非常にそう思う」が17.5%、「ややそう思う」が44.4%となり、合計した『そう思う(計)』は61.9%と、売り手市場を予想する学生が6割以上と多数派であることがわかりました。
しかし、同じ時期に行った『新卒採用に関する調査2017』(※)における採用担当者の予想と比較をすると、2018年卒・新卒採用が売り手市場になると予想した採用担当者は72.7%(「非常にそう思う」28.8%と「ややそう思う」43.9%の合計)となっており、学生(61.9%)のほうが10.8ポイント低くなっています。実際に就職活動をしていると、世間で言われているほど売り手市場を実感できないのかもしれません。

【就職先選びと選考について】
◆学生が就職先を選ぶ際に重視するポイント 1位「安定性」2位「勤務地」3位「業種」
◆採用担当者が重視すべきポイント2位の「将来性」は学生が重視するポイントでは6位に

全回答者(2,000名)に、就職先を選ぶ際に重視したいポイントを聞いたところ、「安定性(業績や規模など)」が最も多く61.4%、次いで、「勤務地」が51.1%、「業種」が48.3%、「職種(担当する仕事内容)」が44.1%、「ワーク・ライフ・バランス(残業が多いか、休暇が取りやすいかなど)」が39.9%で続きました。安定した会社・団体で働きたいと考える学生が多いようです。
男女別にみると、「勤務地」(男性41.6%、女性56.7%)や「ワーク・ライフ・バランス」(男性32.3%、女性44.4%)、「社風・企業文化」(男性21.9%、女性33.3%)では、男子学生より女子学生のほうが高くなりました。

ここで、『新卒採用に関する調査2017』(※)で採用担当者に聞いた“ミスマッチのない就職をするために、就職先を選ぶ際に重視すべきと思うポイント”の結果と比較すると、採用担当者が重視すべきと思うポイントで1位と2位だった「職種」と「将来生」は学生では4位と6位でした。また、「ワーク・ライフ・バランス」は採用担当者では8位でしたが、学生では5位となり、採用担当者ではトップ10外だった「福利厚生」や「初任給の額」が学生でトップ10に入っていました。採用担当者がミスマッチを防ぐために重視すべきたと思うポイントと学生が重視したいと思うポイントにはギャップが生じているようです。

◆採用担当者は要注意!
“選考日程や合否などの連絡が遅い企業”に対する志望意欲が減退する学生は約8割
◆「ブラック企業の噂」で半数の学生が選考を辞退すると回答、「オワハラの噂」では4割が辞退と回答

次に、全回答者(2,000名)に、選考活動中の企業・団体の不手際や就職活動中の噂が、就活生の志望意欲にどの程度影響するのかを探るための質問も行いました。

まず、選考活動中の企業・団体の不手際についてみると、【説明会や選考の時間が守られない(予定時間に始まらない・終わらない)】と【連絡が遅い(選考日程の案内や合否の通知など)】では「絶対に就職しない」はそれぞれ9.2%、9.1%と1割未満でしたが、「就職したくない気持ちになる」が69.6%、69.7%で、合計した『志望意欲が減退する』はどちらも78.8%となりました。複数の企業に応募し、選考をいくつも抱える学生が多く、説明会や面接の時間が大幅に遅れた場合や、選考案内・合否連絡がなかなか来ないようなケースでは他の応募との調整がスムーズにいかなくなるためか、志望意欲が下がってしまうという学生は多いようです。

次に、就職活動中に耳にした噂や報道についてみると、【ブラック企業であるという“噂”を聞いた】では「絶対に就職しない」が49.0%と半数が強い拒否感を示し、【オワハラがあるという“噂”を聞いた】では「絶対に就職しない」が40.0%と4割が強い拒否感を示しました。また、【悪い報道がされた(不祥事やSNSでの炎上など)】でも「絶対に就職しない」が41.1%と4割を超えました。ブラック企業という噂やブラック企業であることを匂わせるような噂、企業・団体の不祥事などの報道を耳にした場合、選考辞退を考える学生は少なくないようです。

◆学生が考える選考時に評価されると思うポイント
1位「学歴」2位「取得資格」3位「学校で学んだ専門分野」
◆選考担当者が評価するのは「人柄」「空気を読む力」、学生の考えと選考担当者評価ポイントに大きなギャップ

続いて、全回答者(2,000名)に、就職活動の選考時に評価されると思うポイントを聞いたところ、「学歴」が50.4%と最も多く、次いで、「取得資格」が46.1%、「学校で学んだ専門分野(研究内容など)」が42.8%、「語学力(TOEIC、TOEFLの成績など)」が37.5%、「空気を読む力(表情やしぐさなどから、相手の思惑を読み取る力)」が36.9%で続きました。学力や資格が評価されると考える学生が多いようです。

それでは、これらの学生が考える選考時に評価されると思うポイントは、選考担当者が就活生を選考する際に評価するポイントとどのくらい一致しているのでしょうか。『新卒採用に関する調査2017』(※)の中で選考担当者に聞いた“就活生を選考する際の評価ポイント”と見比べると、選考担当者が評価するポイントで1位と2位になった「人柄の良さ」や「空気を読む力」、「成長意欲の高さ・将来性」は、学生が選考時に評価されると思うポイントではそれぞれ6位、5位、9位と学生の結果のほうが下位となり、学生が評価されると思うポイントで1位と2位になった「学歴」や「取得資格」は、選考担当者が評価するポイントではそれぞれトップ10外、7位となっていました。学生が考える評価されると思うポイントと選考担当者が評価するポイントにはギャップが発生しているようです。

◆就活の悩みを相談したい相手 1位「親」2位「友人」3位「先生・教員」
◆就活の悩みを「恋人」に相談したい女子学生は4人に1人

全回答者(2,000名)に、就職活動で悩みを抱えたときに相談したいと思う相手を聞いたところ、「親」が最も多く68.1%、次いで、「友人」が58.2%、「先生・教員」が41.0%、「学校の相談窓口(就職課やキャリアセンターなど)」が27.2%、「先輩(OB・OG)」が26.0%で続き、「恋人」は19.9%と5人に1人の割合でした。
男女別にみると、「親」(男性59.4%、女性73.2%)や「友人」(男性50.1%、女性62.9%)に相談するという人の割合は男子学生より女子学生のほうが高く、また、「恋人」(男性13.6%、女性23.5%)に相談するという人の割合も女子学生のほうが高くなりました。

【理想の面接官・ラスボス的な面接官のイメージの有名人】
◆学生がイメージする理想の面接官とは?
男性芸能人の1位は「櫻井翔さん」、2位「明石家さんまさん」3位「堺雅人さん」と「西島秀俊さん」
女性芸能人では「天海祐希さん」がダントツ、2位には日テレアナの「水卜麻美さん」、3位「石原さとみさん」
男性スポーツ選手では「イチローさん」が、女性スポーツ選手では「吉田沙保里さん」がダントツ

最後に、全回答者(2,000名)に、理想の面接官、ラスボス的な面接官のイメージにあてはまる有名人などを聞きました。
まず、“理想の面接官”のイメージに最も近い芸能人は誰か聞いたところ、男性芸能人の1位は「櫻井翔さん」、2位は「明石家さんまさん」、3位は「堺雅人さん」と「西島秀俊さん」、5位は「内村光良さん」となりました。
一方、女性芸能人では「天海祐希さん」がダントツ、次いで2位は日本テレビアナウンサーの「水卜麻美さん」、3位は「石原さとみさん」、4位「綾瀬はるかさん」、5位「新垣結衣さん」となりました。
次に、全回答者(2,000名)に、“理想の面接官”のイメージに最も近いスポーツ選手は誰か聞いたところ、男性スポーツ選手では「イチローさん」がダントツ、2位は「錦織圭さん」、3位は「羽生結弦さん」、4位は「長友佑都さん」、5位は「内村航平さん」となりました。
女性スポーツ選手についてみると、「吉田沙保里さん」がダントツ、次いで2位は「福原愛さん」、3位は「高梨沙羅さん」、4位は「石川佳純さん」、5位は「伊達公子さん」となりました。
「錦織圭さん」「羽生結弦さん」「内村航平さん」や「福原愛さん」「高梨沙羅さん」「石川佳純さん」は、『新卒採用に関する調査2017』(※)の中で採用担当者に聞いた“理想の新人”でも上位5位に入っており、社会人からは理想の新人、学生からは理想の面接官のイメージが持たれていることがわかりました。

◆最終面接で出てきたら手強そうなラスボス的な面接官のイメージの有名人
男性有名人 1位「坂上忍さん」2位「梅沢富美男さん」3位「香川照之さん」
女性有名人 1位「和田アキ子さん」2位「天海祐希さん」3位「泉ピン子さん」
◆こんな受付嬢がいたら入社したくなる!
“看板受付嬢”のイメージに合う有名人 1位「有村架純さん」2位「石原さとみさん」3位「新垣結衣さん」

また、全回答者(2,000名)に、最終面接で出てきたら手強そうなラスボス的な面接官のイメージの有名人を聞いたところ、男性有名人では、1位「坂上忍さん」、2位「梅沢富美男さん」、3位「香川照之さん」、4位「ビートたけしさん」、5位「竹内力さん」となり、女性有名人では、1位「和田アキ子さん」、2位「天海祐希さん」、3位「泉ピン子さん」、4位「小林幸子さん」、5位「菜々緒さん」となりました。女性有名人で2位にランクインした「天海祐希さん」は理想の面接官のイメージの芸能人では1位になっていましたが、取調官役としてドラマに出演しているためか、手怖そうなラスボス的な面接官のイメージを持つ学生も少なくないようです。

そして、全回答者(2,000名)に、こんな受付嬢がいたら思わず入社したくなる“看板受付嬢”のイメージに合う有名人を聞いたところ、1位は「有村架純さん」、1票差で2位は「石原さとみさん」となり、3位は「新垣結衣さん」、4位「佐々木希さん」、5位「北川景子さん」となりました。


[調査概要]
調査タイトル:学生2,000名に聞いた「就職活動に関する調査」
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする学生(大学生、短大生、専門学校生)
調査期間:2017年5月19日~5月24日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:2,000サンプル(有効回答から無作為抽出)(内訳)男性741サンプル/女性1,259サンプル
調査実施機関:ネットエイジア株式会社

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