夏のレジャーに関する意識調査 

2017年07月10日
プラネットは、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第65号として、夏のレジャーに関する意識調査の結果をご紹介します。

【調査概要】
調査機関:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「夏のレジャー」。
期間:2017年5月24日~6月9日、DIMSDRIVEモニター3,813人が回答。

【調査結果】

■夏のレジャーは海、山、プールより「花火大会」「お祭り」「バーベキュー」

 夏はアクティブなレジャーの機会が増える季節。今回は、夏のレジャーについてアンケートを行い、誰と行くかや夏のレジャーの目的、持参するものなどについてまとめました。
 最初に、最近3年間に国内でどんな「夏のレジャー」に行ったかを調べました。1位は「花火大会」27.6%、2位「お祭り」21.3%、3位「バーベキュー」16.5%という結果になりました。夏のレジャーと言えば「海水浴」や「プール」が思い浮かびますが、それぞれ8位(10.7%)と6位(11.4%)。「遊園地、テーマパーク」(14.4%で4位)や「ビアガーデン」(11.5%で5位)など、都市型のレジャーのほうが好まれている傾向がうかがえました。
 男女差に注目すると、「花火大会」「遊園地、テーマパーク」では特に女性の数値が男性を大きく上回り、女性に人気であることがわかります。
 1位の「花火大会」、2位の「お祭り」について、県別のトップ10を調べてみました。「花火大会」では、10位までに「福井県」(1位)、「石川県」(4位)、「富山県」(8位)と北陸エリアが3県。長岡市の花火大会で有名な「新潟県」も6位に入り、日本海側での“花火大会人気”がうかがえます。
 また、「お祭り」については、「ねぶた」で知られる「青森県」がトップ。「宮城県」(3位)、「山形県」(4位)、「岩手県」(7位)と、東北から4県が10位までに入りました。祭りが盛んという東北のイメージを裏切らない結果と言えそうです。

■“経営哲学”に通じる?夏のレジャーを楽しんでいる職業は「役員・経営者」

 職業別に結果を見てみると、上位項目のほとんどで、「会社役員・経営者」の数値が最も高くなっていました。中でも、「花火大会」「お祭り」「バーベキュー」では、30%を超えています。他の職業に比べ、時間的・経済的な余裕がある、また、アクティブなライフスタイルを指向する傾向があるとも考えられます。レジャーの場が新たな出会いにつながることもあり、人脈を広げるチャンスととらえている人もいるかもしれません。
 そのほかの項目では、「遊園地、テーマパーク」が最も高かったのが「専業主婦(主夫)」19.7%。「ビアガーデン」が「会社役員・経営者」に次いで高かったのが「公務員」17.8%でした。規則正しい毎日を送る公務員にとって、“仕事帰りのビール”が癒しになっているのかもしれません。

■夏のレジャーの目的…男性は“自然に触れたい”、女性は“非日常を味わいたい”

 最近3年間に夏のレジャーに行ったと答えた人に、夏のレジャーに行く目的や期待することは何かを聞きました。1位は「自然に触れられる」41.9%、2位「ストレス解消」41.6%、3位「リラックスできる」36.1%の順でした。男女差に注目すると、上位3項目では、男性の数値が女性を上回り、特に「自然に触れられる」では、男女差が4.6%ありました。男性のほうが女性に比べ、アウトドア志向があると考えられそうです。さらに、女性との差が最も大きかった項目は11位「健康のため」で、差は6.3%。男性は、体を動かしたり屋外の活動をすることで、ふだんの不摂生やストレスを解消したいのかもしれません。
 一方、4位から9位までは女性の数値が男性を上回りました。男女差が最も大きかったのが「気分が上がる・発散できる」(男女差10.6%)、次いで「日常を忘れられる」(同8.1%)でした。初めの調査の結果(表1)で、「花火大会」が特に女性に人気でしたが、「花火大会」はまさに「気分が上がる」イベント。同じような繰り返しの毎日に「日常を忘れられる」ような変化を加え、“気分を盛り上げたい”という女性の心理ががうかがえます。

■夏のレジャーは誰と行きたい?…女性は「家族」志向、30代男性は「1人で」も

 今度は、夏のレジャーに誰と行くかを尋ねました。1位は「家族そろって」で45.7%。特に女性で数値が高く、48.5%と5割近くに達していました。さらに、性年代別(トップ3)の結果を見ると、男女の傾向の違いがより明確に見えてきました。
 まず、男女ともに、30代から50代までは「家族そろって」が1位。それが60代・70代以上になると、「夫婦」が1位に変わります。年齢の上昇とともに、子どもが成長し夫婦で出かけることが増えていくからと考えられます。2位の項目でも、男女ともに、年代の変化につれて、レジャーに行く相手が「友人(男女混合)」から「夫婦」、「夫婦」から「家族そろって」に変化していました。男女で違いが表れてくるのは3位の項目です。男性の50代・60代・70代以上では、3位は「友人(男女混合)」ですが、女性の40代・50代・60代では「子ども」がランクイン。男性では、いずれの年代でも3位以内に「子ども」は入っていません。レジャーに行く目的を尋ねた前の調査(表2)でも、9位「子どもの夏休みを充実したものにする」の項目は、男性に比べ女性で高くなっていたことと、同様の傾向と言えそうです。女性にとって、夏のレジャーは「夫婦」「子ども」を含め、「家族」で出かけるもの。これに対して、男性は、「家族」「夫婦」に次いで、「友人(男女混合)」で楽しみたい人が多いことがわかり、指向の違いがうかがえます。女性の70代以上で、3位に男女混合ではなく「同性の友人」が入っていることも、男性とは対照的です。
 興味深いのが、男性の30代で、3位に「1人で」が入っていること。最近は、“一人バーベキュー”“一人登山”を楽しむ人もいるようですが、若い層の男性に“一人レジャー”を好む傾向が表れていました。

■夏のレジャーに持参するもの…「日焼け止め」「除菌ティシュ」は女性の必携品

 夏のレジャーに行って困ったこと、苦労したことを聞いてみました(表4)。すると、1位「日焼けをしてしまった」41.2%、2位「交通渋滞」31.9%、3位「虫が多かった、刺された」31.8%という結果に。「日焼けをしてしまった」では、特に女性の数値が52.3%と高く、男性との差は18.1%もありました。女性が夏の「日焼け」にいかに苦労しているかがわかります。
 併せて、夏のレジャーに持参したものを聞くと、女性では「日焼け止め」が70.8%で堂々の1位(表5)。男性では35.5%と4位で、関心の違いのほどがわかります。女性が「花火大会」を好きなのも、夜のイベントで、日焼けの心配がないことが理由の一つにあるのかもしれません。そのほか、男女で違いが目立ったアイテムが「除菌ティシュ」。男性では24.5%で9位なのに対して、女性では45.9%で4位と、5位も高くなっています。夏のレジャーでは手を洗うことができない場面も多く、また子ども連れのケースも多いことを考えると、女性には「除菌ティシュ」が必携である状況が想像できます。

■“持っていけばよかった”…夏のレジャーにおススメのアイテムとは?

 夏のレジャーに持参するおススメのもの、または持っていかなくて困ったものを自由回答で聞きました。レジャーの種類に関わらず、多かったのがやはり「日焼け止め」と「虫よけ」グッズでした。夏のレジャーで苦労したことを聞いた調査(表4)で、1位が「日焼けをしてしまった」、3位が「虫が多かった、刺された」だったこととも一致しています。一方、夏のレジャーに持参するものを聞いた調査(表5)で「虫よけ、蚊取り線香」は6位と、上位には入っていませんでした。苦労した人が多いのに、持参した順位がそれほど高くないということは、持っていかずに困った人が多いのでは…と考えると、まさに想像どおりのようで、【花火大会】で「虫よけスプレーを忘れ、虫に刺されて花火どころではなく大変でした」のように、「虫よけ」対策を忘れて困ったという回答は多数寄せられました。
 「日焼け」に関しては、【海水浴】で「日焼け止めは必須です」と、そのものズバリの回答以外に、【テーマパーク】で「ストール」、【海水浴】で「パーカー」など、肌の露出を避ける対策アイテムも目立ちました。ほかにも、【花火大会】に「絆創膏」、【海水浴】に「水を入れたペットボトル」、【野外フェス】に「着替え」など、それぞれのシチュエーションに合った回答が。いずれも出かける前には予想しにくく、言われてみれば納得のアイテム。出かける際には参考になりそうです。

■“一生の出会い“にも…!? 夏のレジャーはふだんとは違う姿を発見できる場

《夏レジャーにまつわるエピソード》
【ふだんと違う意外な姿に…?】
●友達みんなでバーベキューをしたとき、テキパキと作業をこなす男性がいました。いつもはあまり気になる人ではないくらい物静かな人でしたが、その姿を見てかっこいいと感じました。(女性・50代)
● キャンプのとき男性陣が意外と使えないことにガッカリ。自分は子どもの頃からよくキャンプしていて慣れているが、テント張りやバーベキューの火おこしなど全然できてなくて、見ていてイライラした。(女性・50代)

【家族と触れ合い、絆が深まる】
●家族でキャンプに行くと、家ではごろごろしている主人が大活躍します。子どもたちの間でお父さんの株が大きく上がります。また息子の反抗期の頃キャンプの後で父子の会話が復活したのは助かりました。(女性・50代)
●子どもと一緒に車中泊の旅に行きました。初めて2人で旅をして親子交流ができました。(男性・60代)
●沖縄に行ったとき、ふだんできないマリンスポーツ、見たこともないきれいな魚と海で触れ合うことができ、大喜びしてくれた子どもの笑顔が忘れられません。(女性・40代)

【夏の日の思い出のひとコマ】
●キャンプファイヤー後に空を見ていたら、流星群の流れる夜で、幻想的だった。(男性・50代)
●親戚一同で花火を見にいった際、親戚の子どもが迷子になり、花火見物どころではなかった。結局、5時間かかって見つかった。当時は34万人の人出だった。(男性・40代)
●25歳の頃の夏、夜のキャンプファイヤーと青春ソングの合唱は、75歳の今でも忘れられない楽しかった思い出です。(男性・70代以上)

【“一生の出会い”がありました】
●花火大会のとき場所取りをがんばってくれた彼と結婚しました。忍耐力と気配りにほれました。(女性・50代)
●キャンプで見そめた女子に振られて、その相談に乗ってもらった女子が、今の女房。もう40何年も前のこと。どういういきさつかは忘れてしまいました。(男性・60代)

【思わぬ危険や災害、トラブルも…】
●海水浴に家族で行ったときに、クラゲが多くて子どもが刺されて大変だった。(女性・60代)
●墓地で肝だめしをしたとき一緒にいた友達が足を踏み外し、墓にぶつかり歯を折った。(女性・50代)
●浜辺にテントを立てていたら、満潮になって浸水してきました。(男性・60代)
●花火大会の帰りに渋滞に巻き込まれ、家に到着したのが翌朝だった。(男性・50代)
●夏の旅行で、帰る日に台風になり延泊したことが2回ある。(男性・40代)

 最後に、夏のレジャーにまつわるエピソードを聞きました。数々の回答から見えてきたのは、夏のレジャーは楽しく思い出深いというだけでなく、ふだんとは違うシチュエーションの中、同行者の意外な姿を発見し、互いの絆が深まる機会にもなるということ。一生の縁を得たという人もいて印象的でした。一方で、自然が相手だったり、夜のイベントが多かったりすることから、災害やトラブルのエピソードも多数。天候や人混み、水辺の環境変化には十分注意しながら、夏の体験を楽しんでほしいものです。

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