IoT型センサーシステム数を予測(2017年) 

2017年07月18日
矢野経済研究所は、国内でのIoT型センサーシステム市場の調査を実施した。

<IoT型センサーシステムとは>
本調査におけるIoT型センサーシステムとは、クラウドタイプのセンサーネットワークシステムを指す。本システムには、親機(中継器)と子機(センサーノード)で構成される後付けタイプのセンサーネットワークシステムに加え、組込みタイプ(生産設備や重機・建機、自販機、車両などに予めセンサーが組み込まれたタイプ)のセンサーシステムも対象とする。通信回線は、無線(ワイヤレス)だけでなく、有線も利用されている。但し、センサーとデータロガーだけで構成されスタンドアロンで利用されている装置や、スマートフォン等のスマートデバイス、RFID(Radio Frequency Identification)システムは含まない。

【調査結果サマリー】

◆ 2016年度のIoT型センサーシステム市場は109.6 万システムで前年度比6.7%増加
 2016年度の国内IoT型センサーシステム市場規模は、エンドユーザー設置数量ベースで前年度比6.7%増の109.6万システムとなった。2016年度は、M2Mを通信回線に利用したセンサーシステムの導入が好調であった。さらにMVNOの事業拡大によるアプリケーション(利用用途)の多様化も拡大要因である。

◆ 2016年度のIoT型センサーシステムの設置数を分野別に見ると、セキュリティ関連や自動車関連、エネルギー関連の3分野で98.6%を占める
 2016年度の国内IoT型センサーシステム市場規模(エンドユーザー設置数量ベース)を分野別に見ると、セキュリティ関連が46.0%、自動車関連は36.5%、エネルギー関連が16.1%と、3分野で98.6%を占める。

◆ IoT型センサーシステムの将来的に成長が期待できる分野は工場・製造関連
 工場・製造関連分野では、既に生産設備・機器やユーティリティ設備などへのセンサー設置が標準化している。その一方で、センサーで取得したデータの活用は日報への記載など限定的である。近年、工場現場にIoTを導入してデータ収集・蓄積・分析といった一連の流れをシステム化する取り組みが進んでおり、特にエネルギー監視、保全・メンテナンス、品質管理といった業務でのIoT型センサーシステムの活用が見込まれる。


【調査概要】
調査期間:2017年3月~6月
調査対象:IT事業者/SIer、通信事業者(キャリア)、デバイスメーカー、公的研究機関、ユーザ企業など
調査方法:当社専門研究員による直接面談調査、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査を併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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