保護者不在時の自宅における子供の屋内熱中症に関する意識調査(熱中症を発症したことのある子供を持つ働く母親対象) 

2017年07月31日
KDDIは、熱中症(注1)を発症したことのある子供を持つ働く母親を対象に、「保護者不在時の自宅における子供の屋内熱中症に関する意識調査」を実施しました。
子供だけでの留守番や行動が増える夏休みは、熱中症の発症件数の多い時期でもあります。近年、熱中症による事件・事故が多数報じられている中、自宅内での熱中症の実態調査結果をまとめましたのでお知らせします。

〈おもな調査結果〉

【1】・「屋内熱中症」の認知度は9割超で、どの年代も高い認知度である。
   ・「屋内熱中症」について、「気温・湿度が高いとかかりやすい」(75.3%)、「めまいや吐き気がする」(67.2%)など、「原因」や「症状」についての認知度は高いが、「家の中でも台所やお風呂場などは熱中症にかかりやすい」(30.7%)といった、「発生場所」についての認知度は低い結果となった。

【2】・約4割の母親が、子供が屋内熱中症に「かかったことがある」経験あり。
   ・子供の屋内熱中症の発生場所は、自宅内(「寝室」「バスルーム」「リビング」)が上位を占める結果となった。

【3】自宅外勤務時(外出時を含む)に、7割を超える母親が子供の「屋内熱中症」を心配している。さらにそのことが、仕事に「とても影響する」「影響する」との回答は8割を超える結果となり、働く母親にとって子供の体調や安否が業務に影響を与えることが明らかとなった。

【4】保護者不在時における「子供の屋内熱中症」以外の心配事については、「不審者が現れないか」(58.3%)が約6割でトップ。さらに、98%の母親が何らかの心配事を抱えていることがわかった。

【5】スマートフォンを活用した自宅内の様子確認サービスの利用希望について、7割を超える母親が自宅内での子供の様子確認サービスを「利用したい」と回答。ペットの様子確認サービスの利用希望は約6割であった。

〈調査結果の背景〉

女性の社会進出が進むに伴い、児童のいる世帯における仕事を持つ母はH24年度からH28年度の5年間で63.7%から67.2%(注2)、共働き世帯はH24年度からH28年度の5年間で1,136万世帯から1,227万世帯(注3)へと増えてきています。
子供だけで過ごす時間が増える夏休みですが、猛暑の予報もあり熱中症への注意も欠かせません。熱中症というと炎天下での発生を想像しがちですが、実際は屋内での発生も多く、6歳~15歳の小中学生における熱中症による救急搬送人員のうち、自宅や学校・児童施設などでの発生率は45%を超えており(注4)、見えない危険からいかに子供を守るかの細かい目配りも必要です。
このような状況の中、子供だけで過ごす時間が増える夏休み期間に向けて、保護者不在時の自宅内における子供の屋内熱中症への意識などの実態を浮き彫りにするため、調査結果をまとめました。

【調査結果】

(1) 屋内熱中症について
  「屋内熱中症」の認知度は9割超。
  症状についての認知度は高く、発生場所についての認知度は低い。

屋内熱中症という言葉について、「知っている」(95.7%)という回答が9割を超え、屋内熱中症への関心の高さが伺える結果となった。
また、屋内熱中症について知っていることについては、「気温・湿度が高いとかかりやすい」(75.3%)という回答が最も高く、「めまいや吐き気がする」(67.2%)「頭痛を伴う」(63.1%)という症状に関する回答が続いた。
一方、「家の中でも台所やお風呂場などは、熱中症にかかりやすい」(30.7%)といった具体的な発生場所や内容についての認知は、3〜4割程度であることが判明した。

(2) 屋内熱中症の経験について
  約4割の母親が、子供が屋内熱中症に「かかったことがある」経験あり。
  発生場所は、「寝室」(21.0%)、発生時間帯は「13時〜15時」(33.1%)が多い。

子供の屋内熱中症については、「かかったことがある」(41.3%)という回答が約4割を超えた。
また、「かかったことがある」という回答者の発生場所については、「寝室」(21.0%)という回答が最も多く、「バスルーム」(19.4%)「直射日光の差し込むリビング」(17.7%)という回答が続くなど、上位3つは自宅内が占める結果となった。
発生時間帯は「13時~15時」(33.1%)が一番多かった。

(3) 「子供の屋内熱中症」への関心と仕事への影響について
  外出時、7割超の母親が子供の「屋内熱中症」を心配。
  「仕事に影響する」8割超。

自宅外勤務時(外出時を含む)の「子供の屋内熱中症」について、「心配している」(72.7%)という回答が7割を超える結果となり、関心の高さが伺える。
「心配している」と回答した人のうち、そのことが仕事に影響するかを尋ねたところ、「とても影響する」(42.7%)「影響する」(39.9%)という回答を合わせると、8割を超える結果となり、働く母親にとって、子供の体調や安否が業務に影響を与えることが明らかとなった。

(4) 子供の留守番時、屋内熱中症以外の心配事について
  「不審者が現れないか」が約6割でトップ。
  98%の母親が、何らかの心配事を抱えている。

保護者不在時における「子供の屋内熱中症」以外の心配事については、98%の母親が何らかの心配事を抱えていることがわかった。
「不審者が現れないか」(58.3%)という回答が約6割でトップ、「子供の学習状況」(56.3%)も5割超えで続いた。とくに小学校1・2年生の低学年児童の母親は、「不審者が現れないか」「ガス・電気などの消し忘れがないか」を心配していることがわかった。
また、「ペットが屋内熱中症にかかっていないか」(42.0%)という回答は4割を超え、子供以外にペットの熱中症を心配するなど、その心配事は多岐にわたることが伺える。

(5) 自宅内の様子がわかるサービス利用のニーズについて
  スマホで自宅内の確認、「子供に利用したい」7割超。
  「ペットに利用したい」は6割超。

勤務中など外出時に自宅内の様子がスマートフォンで確認できるサービス利用ニーズについて、「子供に利用したい」(71.7%)という回答は7割超、「ペットに利用したい」(60.3%)という回答は6割超という高い結果となった。
また、子供の学年別結果から、低年齢児童の母親において「子供に利用したい」という回答が多い傾向がわかった。


(注1)熱中症とは、高温多湿な環境に私たちの身体が対応できないことで生じるめまいや体のだるさ、吐き気などのさまざまな症状の総称です。
(注2)平成24年度・平成28年度 国民生活基礎調査(厚生労働省)
(注3)専業主婦世帯と共働き世帯(1980年~2016年)(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)
(注4)発生場所別の熱中症による救急搬送人員(平成27年6月~9月)(東京消防庁)


【調査概要】
調査方法:ウェブにより実施。
調査期間:2017年7月7日~7月11日
調査対象:熱中症(注1)を発症したことのある小学生から高校生の児童と同居する自宅外で就業している母親
有効サンプル数:300名

回答者プロフィール
年齢:25歳~67歳
地域:全国
働き方:主に家の外で働く、もしくは在宅ワークと半々で働く

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