国内の市場規模と消費者購買情報が分かるスポーツアパレル・シューズ市場情報サービス『Japan Sports Tracker*1』を提供するエヌピーディー・ジャパンが、好調な伸びを続けている「スポーツシューズ市場」の分析を紹介します。

NPDグループのトラッキング市場調査によると、直近1年(2016年3月~2017年2月)のスポーツシューズ市場の成長率は11.7%と非常に好調で、市場規模は5110億円、平均価格は3.5%上昇しました。好調の原因について分析しました。

【調査結果】

カジュアル・スニーカーの成長は全成長の40%をしめる

好調の原因は、ライフスタイル(カジュアル・スニーカー)カテゴリーの成長にあります。ライフスタイルカテゴリーの市場規模は1600億円で、スポーツシューズ市場の31.3%のシェアを占める最大カテゴリーです(図表1)。ライフスタイルカテゴリー市場は直近1年(2016年3月~2017年2月)で210億円増加拡大し、これはスポーツシューズ市場の540億円拡大に対し約40%も貢献しています。以下、このカジュアル・スニーカーについて着用者、販売チャネル、価格帯、を見てみます。

カジュアル・スニーカー成長のけん引セグメントは男性

カジュアル・スニーカー着用者(12歳以下は除く)のうち58.3%が男性で、成長率は25.9%(2016年3月~2016年2月)と男性が市場成長のけん引役だったことがわかります(図表2)。

カジュアル・スニーカー成長はオンライン購入がけん引

カジュアル・スニーカーの販売チャネルをみると最大シェアは靴・スニーカー専門店ですが、一番伸びたのはシェア2位のオンラインストアでシェアが2.5ポイント成長しました(図表3)。

高価格帯のカジュアル・スニーカーが成長

カジュアル・スニーカーの価格帯を3つ(5,000円未満、5,000-7,000円未満、7,000円以上)に分けてみると、7,000円以上の価格帯が31.8%の成長率で、シェアは5.2ポイントアップでした。シェアが下がったのは5,000円未満の価格帯で6.7ポイントのシェアダウンでした(図表4)。

スポーツシューズ市場で最も大きなカテゴリーであるライフスタイル(カジュアル・スニーカー)カテゴリー成長の鍵は男性、オンライン、7,000円以上の価格帯、です。

カジュアル・スニーカーにしぼってみると男女共にオンライン購入のシェアは伸びていますが、男性の方がオンライン購入の傾向が強く(特典データ)、オンライン購入の平均価格も同様に男女共に上がっていますが、男性の方がより上昇しています。


*1   Japan Sports Tracker
スポーツアパレル・シューズ市場における全国の消費者購買行動を時系列で把握できる日本で唯一の消費者パネルデータベースです。市場のトレンドやビジネスチャンスを特定し売上を伸ばすために必要な、製品トレンドと消費者動向について包括的な情報が得られます。カテゴリー、ブランド、アイテムレベルで自社製品、競合他社製品のパフォーマンスを分析できます。

「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エヌピーディー・ジャパン]
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