「陸上競技シューズ市場」に関する調査 

2017年08月28日
国内の市場規模と消費者購買情報が分かるスポーツアパレル・シューズ市場情報サービス『Japan Sports Tracker ※1』を提供するエヌピーディー・ジャパンが、「陸上競技シューズ市場」に関する市場分析を8月28日に発表します。

2016年リオデジャネイロオリンピックで陸上競技・男子4×100mリレー銀メダルにつづき、2017年ロンドン世界陸上で同種目銅メダル獲得で、日本中が陸上競技に注目しました。

本分析では、スポーツ使用目的※2で購入したスポーツシューズの使用目的を分析、陸上競技での使用目的の購入が全体の11%をしめランキング4位であることがわかりました。

【調査結果】

「陸上競技に使用」が11%

『Japan Sports Tracker※1』では、スポーツに使われている、またはスポーツ用に販売されているアパレルとシューズの消費者購入動向を継続して毎月調査をしています。

最新のデータで直近1年(2016年7月~2017年6月計 金額ベース)のスポーツシューズ市場をみてみると、スポーツ使用に購入したスポーツシューズの使用目的をみると(図表1)、トラック競技・フィールド競技の市場シェアは11%で、ランニング、ウォーキング、エクササイズに続く4位でした。トラック競技・フィールド競技の市場規模は370億円、成長率は前年比で5%でした。シェアはテニスやゴルフの2倍以上、サッカーよりも更に上位です。

24歳以下が6割

着用者の年代をみると、トラック競技・フィールド競技使用では24歳以下が全年代のうちの57%を占めています(図表2)。

全ての使用目的を合わせた合計では、24歳以下が全年代のうちの37%であることから、トラック競技・フィールド競技は若い年代に偏っています。使用目的1位のランニングでは、24歳以下は全ランニング使用者の18%、45歳以上が31%と比較的年齢が高くなっています。

平均購入価格はランニング使用目的の1割安

平均購入価格をみると、トラック競技・フィールド競技使用は6,385円でした。全ての使用目的を合わせた合計では、6,321円で、トラック競技・フィールド競技とほぼ同額です。使用目的1位のランニングでは7,140円で、トラック競技・フィールド競技はこれより11%低くなっています(図表3)。この価格差は、購入者の年代差が一因と考えられます(他のスポーツ使用目的の平均価格は特典データ)

週3回以上の熱心なユーザーが約半数

使用頻度をみると、トラック競技・フィールド競技使用では週3回以上の使用が47%でした(図表4)。全ての使用目的を合わせた合計では38%なので、トラック競技・フィールド競技使用の方が10ポイント高くなっています。週3回以上使用の比率が1番高かったのはウォーキングの55%でした。

世界トップレベルでも活躍した日本の陸上選手達ですが、多くの若者が日々熱心に練習に励んでいることが背景にあるでしょう。トップアスリートの活躍により、陸上競技市場が更に大きくなることが期待されます。


*1   Japan Sports Tracker
スポーツアパレル・シューズ市場における全国の消費者購買行動を時系列で把握できる日本で唯一の消費者パネルデータベースです。市場のトレンドやビジネスチャンスを特定し売上を伸ばすために必要な、製品トレンドと消費者動向について包括的な情報が得られます。カテゴリー、ブランド、アイテムレベルで自社製品、競合他社製品のパフォーマンスを分析できます。

「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エヌピーディー・ジャパン]
 マイページ TOP