親と中学生に聞く初めてのスマートフォン利用の実態調査 

2017年09月19日
MMD研究所は、マカフィーと共同で、2017年8月7日~8月23日に、スマートフォンを所有する中学1年生~3年生の親845人とスマートフォンを所有している中学生323人を対象に「親と中学生に聞く初めてのスマートフォン利用の実態調査」を実施致しました。
昨年7月にリリースした「中学生のスマートフォン利用実態調査」では、初めてスマートフォンを利用する年代として中学生の割合が高いことが明らかになりました。今回は昨年の深堀調査として再度中学生を子に持つ親と中学生に対して調査を行っております。

【調査結果サマリ:スマートフォンを所有する中学生の親】

■ 中学生のスマートフォンのフィルタリング利用率は48.5%
■ フィルタリングや機能制限設定「最初に設定を行ったきり特に何もしていない」が67.5%
■ 子どもに持たせるスマートフォンにあってほしい機能「アプリ内課金の禁止/制限(41.4%)」「位置情報確認(28.2%)」「スマートフォンでの子どもの利用状況確認(25.3%)」
■ フィルタリングや機能制限の設定方法への要望「子どもにスマートフォンを持たせる前に親が設定できる」が46.9%、「遠隔操作で都度設定を変更できる」は30.4%
■ フィルタリングや機能制限の設定、「親と子どもで確認しあいながら設定したら良い」が最も多く56.2%

【調査結果サマリ:スマートフォンを所有している中学生】

■ フィルタリングや機能制限の内容「親と話したことはなく、制限内容はわからない」が最も多く41.1%
■ 制限内容や親が確認している内容「自分に確認しながら設定してほしい」が最も多く47.1%
■ フィルタリングや機能制限がかかっているスマートフォン「特に気にならない」が最も多く37.9%、「制限があっても、良くない広告やサイトが表示されるのであまり意味がない」が29.8%
■ 「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでてきた」は61.3%で昨年の3割増
フィルタリング利用者は60.0%、フィルタリング未利用者は70.1%
■ スマートフォンを持っていて起こったこと、中学生の回答で最も多い「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでた(61.3%)」、親の把握率は5.4%

【親への調査結果】

■ 中学生のスマートフォンのフィルタリング利用率は48.5%

スマートフォンを所有する中学1年生~3年生の親(n=845)を対象に、子どものスマートフォンにフィルタリングサービスを利用しているかを聞いたところ、利用率は48.5%ということが明らかになった。「利用していない」と回答したのは34.9%で「わからない」と回答したのは16.6%であった。

また、iPhoneを利用する中学生の親(n=461)に、iPhone内の機能制限の設定を行っているかを聞いたところ、「設定している」と回答したのは41.0%、「設定していない」のは39.3%、「わからない」が19.7%であった。

■ フィルタリングや機能制限設定「最初に設定を行ったきり特に何もしていない」が67.5%

中学生の子どものスマートフォンにフィルタリングサービスもしくは機能制限を設定していると回答した親(n=464)を対象に、フィルタリングや機能制限の管理方法を聞いたところ「最初に設定を行ったきり特になにもしていない」が67.5%、「自分(配偶者)が保護者管理画面などを通して管理している」が18.8%、「保護者管理画面などでの管理はしていないが、ときおり設定を変更している」が13.8%となった。

■ 子どもに持たせるスマートフォンにあってほしい機能「アプリ内課金の禁止/制限(41.4%)」「位置情報確認(28.2%)」「スマートフォンでの子どもの利用状況確認(25.3%)」

スマートフォンを所有する中学1年生~3年生の親(n=845)を対象に、子どもに持たせるスマートフォンにあってほしい機能を聞いたところ、「アプリ内課金の禁止/制限」が41.4%で最も多く、次いで「位置情報確認」が28.2%、「スマートフォンで子どもの利用状況確認」が25.3%となった。

■ フィルタリングや機能制限の設定方法への要望「子どもにスマートフォンを持たせる前に親が設定できる」が46.9%、「遠隔操作で都度設定を変更できる」は30.4%

子どものスマートフォンに何らかの制限機能や確認機能があった方がいいと回答した親(n=730)を対象に、制限や確認機能の望ましい設定方法を聞いたところ、「子どもにスマートフォンを持たせる前にパソコンで親が設定(28.4%)」「子どもにスマートフォンを持たせる前にスマートフォンで親が設定(18.5%)」を合算した「事前に親が設定したい」と思う親が46.9%であった。「都度親のスマートフォンで遠隔で設定を変更できる(16.7%)」と「都度、親のパソコンで遠隔で設定を変更できる(13.7%)」を合算した「遠隔操作で都度設定を変更したい」と思う親は30.4%であった。

■ フィルタリングや機能制限の設定、「親と子どもで確認しあいながら設定したら良い」が最も多く56.2%

子どものスマートフォンに何らかの制限機能や確認機能があった方がいいと回答した親(n=730)を対象に、フィルタリングや機能制限の内容を設定する際の理想的な状況を聞いた設問では、「親と子どもで内容を確認しあいながら設定したら良いと思う」が最も多く56.2%であった。これはほぼ同様の質問をした中学生の回答割合と似ており、親子で話し合いながら設定内容を決めていきたいと考えている親子が多くいることが想定できる結果となった。

【中学生への調査結果】

■ フィルタリングや機能制限の内容「親と話したことはなく、制限内容はわからない」が最も多く41.1%

スマートフォンを所有する中学生(n=323)を対象に、フィルタリングサービスを利用しているかどうかについて聞いたところ、「利用している」「たぶん利用している」を合算した割合が35.6%となった。また、iPhoneを利用する中学生(n=128)に対して、機能制限の設定の有無を聞いたところ、「設定している」「たぶん設定している」を合算した割合が35.2%となった。
フィルタリングもしくは機能制限をスマートフォンに設定している、と答えた中学生(n=124)を対象に、制限されている内容に関して親と話し合っているかについて聞いたところ、「親と話したことはなく、制限内容を知らない」が最も多く41.1%となった。その次に多かったのが「親と話したことがないが、制限内容を知っている」が26.6%で、制限内容に関しては親とあまり話し合っていない状況が明らかとなった。

■ 制限内容や親が確認している内容「自分に確認しながら設定してほしい」が最も多く47.1%

スマートフォンを所有する中学生(n=323)を対象に、制限する内容や親が確認しうる内容について、自分が知る必要があるかどうかについて聞いたところ、「制限内容を親と一緒に確認しながらの設定がいい」という回答が最も多く47.1%であった。

■ フィルタリングや機能制限がかかっているスマートフォン「特に気にならない」が最も多く37.9%、「制限があっても、良くない広告やサイトが表示されるのであまり意味がない」が29.8%

フィルタリングもしくは機能制限をスマートフォンに設定している中学生(n=124)を対象に、フィルタリングや機能制限がかかっているスマートフォンを利用している気持ちを聞いたところ、「制限があっても、特に気にならない」が37.9%で最も多く、次いで「制限があっても、良くない広告やサイトが表示されるのであまり意味がない」が29.8%であった。

■ 「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでてきた」は61.3%で昨年の3割増
フィルタリング利用者は60.0%、フィルタリング未利用者は70.1%

スマートフォンを所有する中学生(n=323)を対象に、スマートフォンを使っていて起こったことを聞いたところ、「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでていた」が最も多く61.3%で、これは2016年の調査の結果と比較すると、約3割増えていることがわかった。

また、この調査結果をフィルタリング利用者/未利用者で比較したところ、最も割合の高い「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでていた」という回答は、フィルタリング利用者で60.0%、フィルタリング未利用者で70.1%という結果になった。

■ スマートフォンを持っていて起こったこと、中学生の回答で最も多い「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでた(61.3%)」、親の把握率は5.4%

スマートフォンを所有する中学生(n=323)を対象に聞いたスマートフォンを利用していて起こったことの上位項目と、親が把握している子どものスマートフォンに起こったことを比べると、子どもの回答で最も多い、「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでていた(中学生の回答61.3%)」の親の把握率は5.4%。また「ワンクリック詐欺画面がでてきて、お金を請求された(中学生の回答12.7%)」の親の把握率は2.7%でその割合に隔たりがあることがわかった。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[MMD研究所]
 マイページ TOP