病院薬剤部DI担当者の情報収集と 課題に関する実態調査 

2017年09月19日
ネクスウェイは、病院内で必要とする医薬品に関する情報収集業務を担う病院薬剤部ドラッグインフォメーション担当者(以下DI担当者)を対象に、「病院薬剤部の情報収集と課題に関する実態調査」を実施しました。

高齢化により複数の医療機関を受診する患者が増加すると同時に、慢性疾患等の治療のため継続的に服薬する患者も増え、これに伴い入院の際の持参薬に関する医療過誤も発生していることから、持参薬確認の必要性が高くなっています。一方で、医師の多忙化やMR(医薬情報担当者)に対する苦情などを理由に、病院がMRの訪問規制を強化しており(出典:公益財団法人MR認定センター「MR活動意識調査報告書」)、MRが医師などに直接情報を提供する機会が減少しています。 こうした流れを受け、入退院、転院、在宅医療の実施などにより患者の療養環境が変化しても、安全で安心な薬物療法を継続して受けられるよう、病院薬剤部と薬局薬剤師の情報連携がこれまで以上に求められています。また製薬企業から医療従事者に対する適切な医薬品情報の連携において病院薬剤部が重要な役割を担っています。

調査の結果、多くのDI担当者が病院採用外の医薬品についても情報を必要とし、かつ情報収集に関して課題を感じているということがわかりました。また情報収集において7割のDI担当者が「製薬企業によって情報提供に差がある」ことに対し課題を感じていることがわかりました。

【主なファインディングス】

・入院時の持参薬確認の必要性が高くなっている中、入院先で採用外の医薬品情報も必要とされている。

・MRの訪問規制が強化され、医療従事者への対面での医薬品情報の提供の機会が減少している中、郵送など非対面での製薬会社からの情報提供であっても、有益な成功であれば医師へ情報連携されている。

・病院のDI業務を行う上で、「製薬会社によって情報提供の差がある」「認識していない情報がある」という課題を感じており、病院薬剤部の多様な情報ニーズは、現状の環境では十分に満たされていない。

◆採用外の製薬企業からの情報提供
病院内採用外の医薬品情報であっても必要としているDI担当者は76%に及んだ。

◆製薬企業から届いた情報の医師への連携
郵送で届いた製薬会社からの情報が有益なものであると感じた場合、医師へ情報連携すると回答したDI担当者は81%に及んだ。

◆DI業務における課題
病院でのDI業務に関する課題については、最も高いのは「製薬企業によって情報提供の差がある」、次いで「認識していない情報がある」、「リアルタイムで情報収集ができていない」と続く。


【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ(ネグジット総研MMPR)
調査対象:病院勤務で DI 業務を担当している(もしくは過去に病院勤務で DI 業務を経験したことがある)薬剤師
回答数:200 名
調査期間:2017 年 8 月 18 日~8 月 25 日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ネクスウェイ]
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