日本在住外国人の入浴に関する実態・意識調査 

2017年09月25日
花王は、湯船入浴文化が定着している日本に来日した外国人の入浴スタイルがどのように変化しているかを調査しました。

 その結果、来日前はシャワー派が半数以上だったのが、来日後は8割の方が湯船派となっている実態が分かりました。また、来日前より湯船入浴が好きになり、時間も長くなっていることも分かりました。
 一方、お風呂文化の根付いた日本人は“忙しくてもお風呂で疲れをとりたい”という根本的なニーズは相変わらず高いものの、仕事や家事、育児などの忙しさもあり、どうしても“短め入浴“になりがちであり、湯船入浴時間が年々減少傾向にあることも分かりました。

【調査結果】

日本人は9割が湯船入浴派であり、湯船文化が定着。
一方、日本在住外国人は、来日前はシャワー派が半数以上だったのが、来日後は8割が湯船派に変化。

 日本在住外国人の実態を把握する上で、まず日本人の実態について確認しました。日本人は週1回以上湯船入浴する人が、9割以上を占めており、週7日湯船入浴する人も65%と、ここ数年変化していません。シャワー派は、少しは増えているものの、湯船入浴文化が根強く定着していることが伺えます。

一方で、今回行った、日本在住外国人の調査において、来日する以前の母国での入浴スタイルを尋ねたところ、51.9%が「シャワーのみ浴びる」との回答でしたが、来日してからは、18.5%に減少。「湯船のみ浸かる(シャワーは浴びない)」と「シャワーも浴びて湯船にも浸かる」を合わせた、湯船派は81.5%に増加しており、来日をきっかけに、日本の湯船入浴文化に触れることで、外国人が湯船に浸かるようになっている実態が伺えます。

来日で入浴意識も激変。
9割近くの外国人が湯船入浴を「好きになった」「頻度が増えた」

また、来日後、入浴について具体的にどのような変化があったのかを尋ねました。
母国にいた頃よりも湯船に浸かるのが好きになったかの問いに対し「そう思う」(27.3%)と「ややそう思う」(59.1%)で、9割近くが好きになったと回答。さらに、母国にいた頃よりも湯船に浸かる頻度が増えたかの問いに対しても「そう思う」(45.5%)、「ややそう思う」(40.9%)で9割近くが湯船に浸かる頻度が増えたと回答しました。では、実際に湯船に浸かる時間が長くなったかという質問に対しては「そう思う」(29.5%)、「ややそう思う」(36.4%)で約66%が「長くなった」と回答。このように来日後、入浴スタイルが日本式にシフトしているとともに、入浴に対する意識も変化していることがわかりました。

<母国にいた頃よりも、湯船に浸かるのが好きになった>
そう思う 計86.4%

<母国にいた頃よりも、湯船に浸かる頻度が増えた>
そう思う 計86.4%

<母国にいた頃よりも、湯船に浸かる時間が長くなった>
そう思う 計65.9%

2017年8-9月調査 日本在住外国人N=54

その一方、日本人は…
湯船の入浴時間は年々減少傾向。“短め入浴”が顕著に!

花王では、2005年から2017年にかけて、日本人の1日あたりの湯船入浴時間を調査(N=600)してきました。調査開始時の2005年は平均11.5分であった湯船入浴時間も、年を追うごとに減少傾向となり、2017年では9.7分と、2005年と比べ約16%短くなっています。

(毎年1月調査 12-69才女性 N=600)

その反面、2017年3月の別の調査では「湯船に入る入浴は好きだ」(89.5%)という回答や、「ゆっくり入浴をしたいけれど、忙しくてじっくり湯船に入れていないと思う」という回答が
4割近く(39.6%)見受けられました。

(2017年3月調査 20-79才女性 N=1449)

これらの結果から、ゆっくりと湯船に浸かる入浴が好きではあるものの、仕事や家事、育児などの忙しさもあり、 “短め入浴“にならざるを得ない姿が浮かび上がってきます。


【調査概要】
調査名および目的:日本在住外国人の入浴に関する実態・意識調査
調査方法 :Webアンケート
実施時期 :2017年8月30日~9月15日
調査対象 :日本在住の外国人(英語圏を中心とする9カ国の男女)
有効回答数:54名

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[PRTIMES]
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