2017年9月度 一般用医薬品(OTC)カテゴリーランキング 

2017年10月26日
アンテリオは、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2017年9月度一般用医薬品カテゴリーランキング」を発表しました。

【調査結果のポイント】

・9月のOTC関連薬市場は、前年同月比101.9%となり2か月連続で前年プラス。
・前年と比較して気温が低い地域が多かったことが要因で、最も販売金額を伸ばしたカテゴリーは「総合感冒薬」。
その一方で、主に虫さされ治療の皮膚用薬は販売不振。
・秋の花粉のシーズンで「鼻炎治療剤」や「目薬(アレルギー用)」も好調。

【調査結果】

1.好調な伸び!「一般医薬品(OTC)市場の販売金額推移」

9月のOTC関連薬市場は、前年同月比101.9%となり2カ月連続で前年プラスとなっています。また、過去5年の9月の販売金額の平均を100とした「5年指数」は100.7で、比較的好調な結果です。

2.風邪や花粉症などの体調不良が増加?「好調だったカテゴリー、トップ5(金額前年同月差)」

9月度に前年同月と比較して最も販売金額を伸ばしたカテゴリーは「総合感冒薬」で、5.2億円増加しました。これは気温が低い地域が多かったこと、それにより風邪などの体調不良を感じる人が増えたことなどが要因と考えられます。また、秋の花粉の影響もあり、「鼻炎治療剤」が大幅に伸長、「目薬(アレルギー用)」も好調でした。
「漢方薬」は12カ月連続で前年を上回っており、特に今月は、風邪の治療に用いられることが多い「葛根湯」が伸びに大きく貢献しました。
漢方薬市場が好調な背景としては、医学部での漢方医学教育の推進により医療機関での処方が増えていることが推測され、消費者にとって購入しやすいカテゴリーになってきていると考えられます。

3.若者はドリンク剤より「おしゃれな」エナジードリンク?「不調だったカテゴリー、ワースト5」

一方、前年同月と比較して売り上げが不調だったカテゴリーは「ミニドリンク剤」(100ミリリットル未満)という結果になりました。「ドリンク剤」(100ミリリットル)と合わせて不調が続いている要因として、主要顧客である団塊世代の定年退職による需要の減少や、若年層がより「おしゃれさ」があるエナジードリンクを選んでいることなどが考えられます。
また、主に虫さされ治療の皮膚用薬の販売不振は、前年と比較して気温が低い地域が多く、虫が不活発になったこと、肌を露出する機会が減ったことなどが影響していると思われます。


◆SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始
対象業態:スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア、ドラッグストア
エリア:全国
調査店舗数:3,211店舗
データ収集方法:POSデータのオンライン収集
対象カテゴリー:医薬品、医薬部外品(対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ)
調査項目:各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など

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[アンテリオ]
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