2018年卒学生の新卒採用に関する企業調査【10月1日状況】 

2017年11月01日
アイデムの人と仕事研究所は、2018年卒学生の新卒採用を行なう企業の新卒採用業務担当者766名を対象に調査を実施しました。

【調査結果】

≪採用活動の進捗≫
「現在行なっている」56.0%(前年比+8.4ポイント)
「既に終了している」18.7%(前年比-12.2ポイント)
「まだ何も行なっていない」25.3%(前年比+3.8ポイント)

≪保護者からの問い合わせ≫
「あり」55.8%
【内容】 1位「合否結果について」 2位「会場への同行・送迎」 3位「内定辞退の連絡」

≪保護者への取り組み≫
「あり」47.1%
【内容】
 1位「内定者の保護者向けに説明会・社内見学会を開催」
 2位「応募者の保護者向けに会社説明会を開催」
 3位「内定式・入社式への招待」

≪フィルター有無≫
「あり」46.5%  フィルターの内容は「学部」「学歴・学校名」

【調査結果の詳細(一部抜粋)】

≪採用活動の進捗≫
「現在行なっている」56.0%(前年比+8.4ポイント)
「既に終了している」18.7%(前年比-12.2ポイント)
「まだ何も行なっていない」25.3%(前年比+3.8ポイント)

企業に、2018年卒新卒採用活動の10月1日時点での状況を聞いた。準備や広報も含め「現在行なっている」企業が56.0%、「既に終了している」企業が18.7%、「まだ何も行なっていない」企業が25.3%となった。前年調査(「2017年卒新卒採用に関する企業調査 2016年10月1日状況」、以下同)と比較すると、「既に終了している」企業の割合は、前年の30.9%から18.7%へ12.2ポイント減少しており、前年よりも採用活動の進みが遅いことがうかがえる。
業種別に見ると、「金融業・保険業・不動産業」では「既に終了している」企業の割合が他業種と比べて高く、3割を超えている。
従業員規模別に見ると、規模が大きくなるほど「現在行なっている」企業の割合が高くなる傾向がある。反面、「まだ何も行なっていない」企業の割合は規模が小さくなるほど高く、「99人以下」の企業では40.6%に上った。従業員規模によって、採用活動の進捗に差が生じている。

≪保護者からの問い合わせ≫
「あり」55.8%
【内容】 1位「合否結果について」 2位「会場への同行・送迎」 3位「内定辞退の連絡」

「現在行なっている」「既に終了している」と回答した企業に、採用活動の中で、学生の保護者から直接問い合わせや接触があった事例があるかを聞いた。結果は、「あった」と回答した企業が55.8%と半数を超え、前年7月調査の53.0%から2.8ポイント増加していた。
また、学生の保護者から直接問い合わせや接触があった事例が「あった」と回答した企業に、その内容を聞いたところ、多いものから順に「合否結果への問い合わせ」28.8%、「説明会や選考会場への同行・送迎」27.0%、「内定辞退の連絡」26.3%、「入社後の処遇についての問い合わせ」25.4%となった。
業種別に見ると、「飲食店・宿泊業・サービス業」では「内定辞退の連絡」が46.8%で最多となり、その割合も他業種よりも大幅に高くなっている。
従業員規模別では、「3,000人以上」の企業では、「内定のお礼」が29.9%と他の規模の企業よりも高い。

≪保護者への取り組み≫
「あり」47.1%
【内容】
 1位「内定者の保護者向けに説明会・社内見学会を開催」
 2位「応募者の保護者向けに会社説明会を開催」
 3位「内定式・入社式への招待」

企業に、新卒採用活動の中で、応募者や内定者の保護者に向けた取り組みを行なっているか(予定含む)を聞いた。結果は、「行なっている」企業が47.1%と約半数を占め、その割合も前年から8.2ポイント増加していた。
応募者や内定者の保護者に向けた取り組みを「行なっている」と回答した企業に、その内容を聞いた。最も多かったのは、「内定者の保護者に向けて説明会や懇親会、社内見学会を実施する」で26.6%だった。次いで、「応募者の保護者向けに会社説明会を開催する」26.3%、 「内定者の保護者を内定式や入社式に招待する」25.5%となっている。
学生の保護者にも企業理解を深めてもらうことで、保護者の干渉による内定辞退や早期離職を防ごうとする姿勢が感じられる。

≪フィルター有無≫
「あり」46.5%  フィルターの内容は「学部」「学歴・学校名」

企業に、2018年卒新卒採用活動において、学生の属性や特徴に対してフィルターを設けているかを聞いた。結果は、何かしらのフィルターが「ある」企業が46.5%と半数近くに上った。フィルターが「ある」と回答した企業にその内容を聞くと、回答が多かった順に「学部・専攻」43.8%、「学歴・学校名」37.6%、「性別」21.9%となった。 業種別に見ると、「飲食店・宿泊業・サービス業」では「学部・専攻」が58.3%と他の業種よりも高くなっている。また、「卸売業・商社・小売業」では、「所属ゼミ」「容姿」の回答割合が高いなど、業種によって設けるフィルターの違いが見られる。 従業員規模別に見ると、「3,000人以上」の企業では平均回答個数が他の規模の企業よりも多い。特に、「学歴・学校名」「体育会系/非体育会系」「所属ゼミ」の割合が高くなっている。

【調査結果の全体】

≪2018年卒 新卒採用活動状況≫
◆活動進捗
「現在行なっている」56.0%(前年比+8.4ポイント)
「既に終了している」18.7%(前年比-12.2ポイント)
「まだ何も行なっていない」25.3%(前年比+3.8ポイント)

◆応募状況
応募者が「いる」企業 86.4%
【応募者数】「1~49人」41.6%  「100~299人」13.5%

◆内定状況
内定者が「いる」企業 77.4%
【内定者数】平均32.2人(前年-1.1人)

◆内定辞退率
【内定辞退率】
「10%未満」47.8% 「10~20%未満」17.5%

【前年比】
「前年度よりも高い」16.2%  「前年度と同じくらい」69.1%  「前年度よりも低い」13.5%

◆内定充足率
「80%以上」43.0%

◆採用活動終了時期
「10月末頃まで」15.5% 「12月末頃まで」14.9%

◆かかった費用
【最も比重が大きいもの】
「就活ナビサイトの利用費」12.9%  「就活イベントの参加費」10.3%  「説明会やインターンシップ運営費」9.7%

【費用】
「100万円~300万円」19.8%  「1,000万円以上」16.3%  「50万円未満」16.0%

◆満足度
【応募者】
「数」に満足 51.4%  「質」に満足 48.3%

【内定者】
「数」に満足 47.5%  「質」に満足 53.2%

◆保護者からの問い合わせ
「あり」55.8%
1位「合否結果について」  2位「会場への同行・送迎」  3位「内定辞退の連絡」

◆保護者への取り組み
「あり」47.1%
1位「内定者の保護者向けに説明会・社内見学会を開催」
2位「応募者の保護者向けに会社説明会を開催」
3位「内定式・入社式への招待」

 ≪2018年卒 新卒採用活動の採用・選考手法≫
◆設けた応募窓口
1位「自社の採用ホームページ」56.7%  2位「大学のキャリアセンター」42.2%  3位「就活ナビサイト」40.6%

◆広報活動・応募窓口の工夫
「工夫・変更した」65.8%
1位「大学への訪問・求人を増加」30.0%  2位「合同企業説明会等のイベント参加の増加」26.4%

◆取り入れた選考方法
1位「個人面接」80.0%  2位「履歴書」70.4%  3位「筆記試験」33.3%

◆特別選考ルート・フィルターの有無
【特別選考ルート】
「あり」61.1% 対象学生は「ターゲット校」「ターゲット学部」の学生

【フィルター】
「あり」46.5% フィルターの内容は「学部」「学歴・学校名」

≪2018年卒 インターンシップ実施状況≫
◆実施状況
夏期/38.6% 秋期/32.5% 冬期/31.1%

◆実施の効果
1位「自社の認知が高まった」40.2%  2位「質の高い学生の応募につながった」35.7%

◆新卒採用選考への応募・内定状況
選考に応募した学生が“いる”92.7%(前年+16.7ポイント)
内定を出した学生の割合は「10%未満」60.6%

≪2019年卒 新卒採用活動の予定≫
◆採用予定
「行なう予定」69.2%

◆スケジュール
「学校訪問など接点づくり」 2017年10月末時点で45.7%の企業が開始
「会社説明会開始」 広報解禁の2018年2月以前に56.4%の企業が開始
「応募受付開始」 広報解禁の2018年2月以前に47.7%の企業が開始
「面接選考開始」 選考解禁の2018年5月以前に69.0%の企業が開始
「内定出し始め」 選考解禁の2018年5月以前に55.1%の企業が開始


【調査概要】
調査対象:2018年卒新卒採用を行なう企業の新卒採用業務担当者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年10月1日~4日
有効回答:766名

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