「忘年会」に関する調査(20歳以上の男女対象) 

2017年11月15日
アサヒグループホールディングスは、全国の20歳以上の男女を対象に「忘年会」をテーマに調査を実施。

【調査結果サマリー】

・8割近くが「忘年会」の参加意向を持つ -株価高値とは裏腹に浮き足立つ様子なし
・6割以上は「複数の忘年会に参加」-12月のスケジュールが「忘年会一色」という声も
・忘年会の主流は「会社・部署」、互いを労い、仕事の悩みを同僚と語り合う
・「友人」「家族」とのプライベートな忘年会は、利害なくリラックスモードで
・若い世代は「会社」中心、定年後のシニア層は「サークル・趣味の仲間」
・今年の激戦日は早すぎず遅すぎない「15日(金)」、翌日休みの「週末」に人気集中!
・穴場は「4日(月)」「11日(月)」、余裕を持って予約するなら「月・火曜日」狙い
・参加費の目安は「5,000円」、役職や年齢に応じて「参加費に差を付ける」という声も
・第一条件は「個室」、他のお客さんを気にせずに仲間と盛り上がりたい
・支払いが安心&楽チンな「飲み放題」は必須! ただし、注文が遅いのは最悪

【調査結果】

8割近くが「忘年会」の参加意向を持つ -株価高値とは裏腹に浮き足立つ様子なし

まず、今年の忘年会の参加意向を見ていきましょう。「フラワーアレンジメント教室の忘年会。先生を交えて、みんなと楽しく語らいながら美味しいものを食べる」(女性60代、鹿児島県)など、「参加する」と回答した人は45.2%。さらに「まだ具体的には決まっていませんが、会社の忘年会は例年12月下旬ごろ」(男性50代、福岡県)など、「まだ決めていない」という声も34.6%を数え、全体の8割近くの人びとが「忘年会に参加意向を持つ」ことが明らかとなりました。自由回答の中には「職場のメンバーと泊りがけで温泉旅館へ」(男性40代、岩手県)、「山友だちと温泉付きで夜景を見ながらの忘年会! 楽しみ」(女性70代、大阪府)など、一年間の慰労を兼ね、「温泉旅行&忘年会」というリッチな忘年会を計画している人もいました。ちなみに過去に実施した同調査によると、「忘年会に参加意向がある」という声は2009年=80.9%、2010年=82.6%、2011年=82.5%、2012年=82.2%、2013年=82.9%、2014年=83.3%、2015年=79.5%、2016年=80.4%、2017年=79.8%と、例年8割台の数値を示していますが、今年は2015年に次いで7割台に留まりました。日経平均株価の高値が続き、日本経済に明るい兆しが見えるとはいえ、浮き足立つ様子はなく、一般国民には目立った影響が見られませんでした。

高い参加意向を示す一方で、「行かない」という声も20.2%を占めました。主な理由は「去年、職場の忘年会に参加して一つも楽しくなくて、早々に帰って家で飲んだ。今年は行かない」(女性40代、大分県)など、参加しても面白くないので行かないという声。「会費が高く、運転代行料金もかかる」(男性40代、栃木県)など、出費が嵩むので参加を控えるという声。さらに「飲むのが苦手で、飲んだ人と絡むのも嫌なので行かない」(女性30代、和歌山県)など、お酒の席が苦手という人もいました。また女性回答の中には「専業主婦で子どもが小さく、夜に出かけることができないので」(女性30代、北海道)など、夜の外出がしにくいので「誘われても行けない」という主婦層も少なくありませんでした。

6割以上は「複数の忘年会に参加」-12月のスケジュールが「忘年会一色」という声も

では今シーズン、何回くらい忘年会に参加する予定があるのでしょうか。参加意向を持つ人に具体的な参加回数を聞いてみたところ、「2回以上」と回答した人は65.6%。さらに「3回以上」という声も28.9%を数え、複数の忘年会に参加する人がとても多いことが明らかとなりました。自由回答の中には「保育所ママ友の3家族で鍋パーティ。それから妹家族と忘年会」(女性40代、兵庫県)、「社内の忘年会、家族の忘年会、大学時代の友人との忘年会。特に大学時代の友人との忘年会が楽しみ」(男性60代、石川県)など、仕事や家族、サークル、友人等々、コミュニティ毎に忘年会を催すという声が目立ちました。また自由回答の中には「12月は毎週金曜日が忘年会、今から楽しみ」(男性40代、千葉県)など、12月のスケジュールが忘年会一色という人もいました。

忘年会の主流は「会社・部署」、互いを労い、仕事の悩みを同僚と語り合う

忘年会のメンバーは?
1 会社・部署 47.4%
2 友人・知人 36.8%
3 家族・親族 30.4%
4 サークル・クラブ・趣味の仲間 19.8%
5 夫婦 12.5%
MA(複数回答)/n=1598人

コミュニティ毎に忘年会に数回参加する人が目立ちましたが、具体的にどんなコミュニティやメンバーで開催しているのでしょうか。最も回答が多かったのは「会社・部署」(47.4%)でした。「職場の人たちと毎年恒例の忘年会を居酒屋で開催予定。日頃の仕事の悩みなどを話しやすい雰囲気なので、参加するつもり」(女性30代、愛知県)など、仕事の愚痴や悩み等、職場の同僚とじっくり語り合うという声。さらに「会社の部署では毎年恒例の忘年会が開催される。新入社員の一発芸の披露もある」(女性20代、東京都)、「会社の部門忘年会では、電車貸切を検討中」(男性50代、京都府)など、趣向を凝らした出し物や企画を楽しみにする声も寄せられました。同じく6位にも「仕事関連のお客さん(お得意さん)」(9.6%)が挙げられ、「仕事」に関連する忘年会が主流となっていました。

職場の忘年会を好意的に受け止める人が多かった一方で、自由回答の中には「職場の忘年会はあまり気が進まないけれど、仕事の一環と割り切って参加する」(女性40代、岐阜県)、「勤め先の忘年会となると、ほぼ全員、半強制的に参加となる」(男性40代、千葉県)など、仕事の延長で楽しめないという人も少なくありませんでした。

「友人」「家族」とのプライベートな忘年会は、利害なくリラックスモードで

次に2位は「友人・知人(学生時代)」(36.8%)。「学生時代の部活仲間とスキーをしながら、毎年お世話になっている民宿で忘年会」(男性20代、神奈川県)、「高校時代の友達と、毎年女子会みたいに盛り上がっている」(女性30代、愛知県)など、気の置けない学生時代の友人との忘年会は、なんの気負いもてらいもないという声。さらに「社会人バスケットボールサークルの仲間との忘年会」(女性40代、静岡県)など、4位にも「サークル・クラブ・趣味の仲間」(19.8%)が続きました。仕事の延長線上にある「職場の忘年会」は利害が絡むことも少なくありませんが、学生時代の友人や趣味の仲間との「プライベートの忘年会」では、そういったしがらみが一切なく、とてもリラックスして楽しんでいる人が多いようです。

「職場」「友人・仲間」に続き、3位には「家族・親族」(30.4%)がランクイン。「家族で恒例のすき焼き忘年会」(女性40代、岡山県)など、年末恒例の「家族イベント」の一環という声。さらに「お互いに大変なので、ピークが落ち着いてから『今年もよく頑張りましたね会」を夫婦で行う」(女性50代、沖縄県)など、同じく5位にも「夫婦」(12.5%)が続きました。「職場や友人の忘年会=発散」「家族・夫婦との身内の忘年会=癒し、労い」と、メンバーによって忘年会に求める内容を使い分けている人もいました。

若い世代は「会社」中心、定年後のシニア層は「サークル・趣味の仲間」

年代別ではいかがでしょうか。20~50代では「会社・部署」(20代=66.7%)、「友人・知人(学生時代)」(20代=45.2%)との忘年会開催が圧倒的でしたが、60代を境に「会社・部署」(60代=32.0%)という声は急減。さらに70代以上では13.1%まで落ち込み、定年退職を迎える60代を機に会社関連の忘年会が大幅に減少していることが判ります。自由回答の中には「会社勤務時代の友人たちと退職後の現況報告を兼ねて忘年会を計画している」(男性60代、新潟県)、「昔勤めていた先輩たちとワイワイガヤガヤ。現在56歳ですが、そこへ行くといまだに若造扱い」(男性50代、大阪府)など、会社退社後も友人関係として交友を温めているという人も少なくありませんでした。

定年退職と同時に「会社・部署」の忘年会が減少する一方、「サークル・クラブ・趣味の仲間」(60代=24.4%、70代以上=45.8%)という声が一気に急増しています。「社交ダンスのサークルのメンバーと家で」(男性60代、三重県)、「陶芸サークルの仲間と居酒屋で」(女性60代、北海道)など、定年退職後の第二の人生として、サークル活動や趣味の世界に没頭するシニア世代も目立ち、新しいコミュニティで第2の人生を謳歌している様子が明らかとなりました。そのほか、「家族・親族」(60代=33.5%、70代以上=34.6%)、「夫婦」(70代以上=15.9%)という声も微増傾向。ようやく手に入れた自由な時間を「サークル活動・趣味」や「家族・夫婦」に費やすシニア層がとても多いことがうかがえます。

今年の激戦日は早すぎず遅すぎない「15日(金)」、翌日休みの「週末」に人気集中!

もし幹事なら、忘年会の日はいつ?
1 12月15日(金) 29.3%
2 12月8日(金) 22.6%
3 12月22日(金) 20.9%
4 12月16日(土) 18.4%
5 12月9日(土) 16.8%
6 11月下旬ごろ 11.8%
7 12月2日(土) 9.2%
8 12月23日(祝・土) 8.5%
9 12月1日(金) 7.9%
10 12月29日(金) 7.0%
MA(複数回答)/n=1546人

忘年会が殺到する12月を控え、「そろそろお店の予約を始めよう」と考えている人もきっと多いことでしょう。もし、皆さんが忘年会の幹事を任せられたなら、今年の忘年会をいつ頃に設定したいと考えているでしょうか。メンバーが集まりやすい日取りを聞いてみたところ、最も回答が多かったのは「12月15日(金)」(29.3%)でした。「金曜日がいいのですが、12/22だとクリスマスイベントと重なって集客が悪くなりそうですし、12/29は年末でダメ。そう考えると12/15が望ましい」(女性30代、東京都)など、早すぎず遅すぎず、時期的にちょうど良いのが「15日」の真ん中という声。さらに「12/8、これより遅いと他(の忘年会)とバッティングしたり、年内の仕事がたて込んだりするので」(女性50代、東京都)など、2位に「12月8日(金)」(22.6%)、3位にも「12月22日(金)」(20.9%)が続き、12月の「第2・第3・第4金曜日」に人気が集中。翌日に仕事がなく、遅くまでワイワイガヤガヤ盛り上がれる「週末」狙いの人がとても多いことがうかがえます。

「金曜日」以外で多かったのは、「参加者が遠方の人もいるので、平日は集まれないし、次の日ゆっくりできるように土曜日を選ぶ」(女性40代、神奈川県)など、4位に「12月16日(土)」(18.4%)。5位に「12月9日(土)」(16.8%)、7位に「12月2日(土)」(9.2%)、8位にも「12月23日(祝・土)」(8.5%)が続き、「土曜日」にも高い支持が寄せられました。「土曜日開催」の利点としては「仕事をしている人も来られるので」(女性50代、福岡県)など、翌日休みで、仕事を持つ人も参加しやすいという声。さらに「気分的に土曜日が落ち着く」(男性60代、滋賀県)など、忙しない平日よりも精神的に余裕があるという声も多く、友人やサークル、家族など、プライベートの忘年会は「土曜日開催」を希望する声が目立ちました。また自由回答の中には「子どもの事もあるので、お友達のご主人がおやすみの土曜日がベスト」(女性40代、東京都)など、ご主人がお休みの日の「土曜日」を利用して、ママ友や学生時代の仲間とランチ忘年会等を催す人もいました。ランキング上位には12月中の金・土曜日が占め、週末の忘年会は予約が殺到することが予想されます。

穴場は「4日(月)」「11日(月)」、余裕を持って予約するなら「月・火曜日」狙い

忘年会開催不人気デー
1 12月4日(月) 1.0%
1 12月11日(月) 1.0%
3 12月25日(月) 1.2%
3 12月19日(火) 1.2%
5 12月12日(火) 1.5%
6 12月5日(火) 1.6%
7 12月31日(日) 1.7%
8 12月18日(月) 1.8%
9 12月26日(火) 2.1%
9 12月24日(日) 2.1%
MA(複数回答)/n=1546人

その反面、あまり支持が得られなかった「不人気な日」とは一体いつでしょうか。最も回答が少なかったのは「12月4日(月)」(1.0%)、「12月11日(月)」(1.0%)。さらに「12月25日(月)」(1.2%)、「12月18日(月)」(1.8%)が続き、週頭の「月曜日」は翌日以降の仕事に差し支えるため、忘年会の開催を敬遠する傾向が強いようです。さらに「12月19日(火)」(1.2%)、「12月12日(火)」(1.5%)、「12月5日(火)」(1.6%)、「12月26日(火)」(2.1%)が続き、余裕を持ってお店の予約をするなら「月・火曜日」が超穴場と言えそうです。とはいえ、どうしても金曜日を狙いたいという場合は、比較的に数値の低い「12月1日(金)」(7.9%)、「12月29日(金)」(7.0%)がおすすめ。激戦の12月中旬あたりを避けて、少しはのんびりと忘年会が楽しめるかもしれません。

参加費の目安は「5,000円」、役職や年齢に応じて「参加費に差を付ける」という声も

続いて、忘年会の参加費を見ていきましょう。何かと物入りの多い師走、皆さんが幹事なら一人当たりの参加費用をどの位で設定するのでしょうか。「一人当たり5,000円未満で豪華な食事が出来たらいいな」(女性30代、山口県)など、「4,000~5,000円未満」と回答した人が最も多く32.3%。さらに「3,000~4,000円未満」という声も29.8%を数え、全体の6割が「3,000~5,000円未満」に集中。自由回答の中には「料理が2,500円~3,000円で、飲み放題を選んでも5,000円あれば」(女性50代、山形県)など、飲み放題込みで「5,000円まで」を一つの目安にプランを立てている幹事さんが目立ちました。12月中に数回の忘年会参加を考えた場合、1回当たりの参加費5,000円を超えると負担を感じる人も少なくないようです。

「参加費5,000円未満」を目安にする人が多い一方、自由回答の中には「今年は家族でホテル宿泊。ホテル内のレストランでの飲食なので、例年とは違い贅沢な予算を組んでいる」(女性40代、福岡県)、「忘年ゴルフでゲスト10,000円」(男性70代、兵庫県)など、「10,000円以上」(1.2%)の予算でリッチな忘年会を楽しみたいという声。一年の締めくくりを飾るイベントだからこそ、あえてケチらずに豪華に過ごしたいと考える人もいました。

年代別で参加費を見てみると、20、30代では「3,000~4,000円未満」(20代=43.2%)という声がトップでしたが、40代を境に「4,000~5,000円未満」(40代=32.7%)が「3,000~4,000円未満」(32.1%)を上回りました。さらに「5,000~6,000円未満」(60代=18.1%)、「6,000円以上」(70代以上=15.5%)という声は60代以上に目立ち、年代と共に1回当たりの参加費が高まる傾向が明らかとなりました。自由回答の中には「若い人はお金もないので、役職によって参加費に差を付けている」(男性50代、東京都)など、会社内の忘年会の場合、役職や年齢に応じて参加費に差を付けるという声も寄せられました。

役職や年齢以外でも、参加費を変える条件は他にもあるようです。自由回答の中には「お酒を飲む人はプラス1,000円で」(男性70代、兵庫県)、「飲酒する人は2,000円位多めにする」(女性40代、茨城県)など、飲酒の有無で参加費を変えるという声。「女性社員は3,000台、男性は4,000~5,000円くらいが妥当かと」(女性30代、愛知県)、「費用は役職者・一般社員・派遣で分かれている」(女性30代、東京都)など、性別や雇用形態で差を付けるという声。さらに「あとから来た人は1,000円~2,000円安くする」(女性20代、神奈川県)など、幅広いメンバーが参加する会社の忘年会では、様々な条件に合わせて料金設定するケースも少なくないようです。その一方で、「基本的に忘年会は無礼講とし、肩書、性別、飲酒の有無などに強弱で差はつけず、一律の会費とする」(男性60代、大阪府)など、仕事上の上下を一切抜きにして、酒宴を思う存分楽しみたいという人もいました。

第一条件は「個室」、他のお客さんを気にせずに仲間と盛り上がりたい

ここまでメンバーや参加費を見てきましたが、お店選びのポイントを具体的に見ていきましょう。最も回答が多かったのは「個室・貸切できるお店」(43.9%)でした。「落ち着いた雰囲気で個室があると話をしやすい」(男性50代、愛知県)など、同じグループのみの個室で、じっくりと語り合いたいという声。さらに「絶対に個室がいい。周りを気にせずに仲間と騒げる。また他のお客さんにうるさい人がいて、話し声が聞こえないのも避けたいから」(女性30代、宮城県)など、10位にも「少々騒いでも大丈夫」(19.7%)が挙げられ、互いに迷惑を掛けず、ストレスフリーで忘年会を楽しみたいという人が目立ちました。

もし幹事なら、お店選びに重視するポイントは?
1 個室・貸切できるお店 43.9%
2 食べ放題・飲み放題がある 43.0%
3 和食がおいしい 29.4%
4 注文から料理・お酒が出てくる時間が遅すぎない 25.7%
5 時間制限なく、ゆったりできる 24.7%
6 座敷・掘りごたつがある 24.0%
7 クーポン・割引が使える 23.3%
8 店長・店員の態度に好感が持てる 22.9%
9 鍋料理がおいしい 21.1%
10 少々騒いでも大丈夫 19.7%
MA(複数回答)/n=1797人

自由回答の中には「子どもたちと忘年会をする場合は子連れだから、個室が絶対必要」(男性70代、静岡県)、「禁煙、個室があれば申し分なし。たばこの煙の臭いがきついお店は避ける」(男性60代、神奈川県)など、子連れの場合や、店内の喫煙が気になる場合は「個室」を第一優先にしてお店探しをするという声が寄せられました。

「個室」と同じく、店舗のスペ-スや造りで要望が高かったのが、6位「座敷・掘りごたつがある」(24.0%)。「座敷の方がゆっくりできる」(女性30代、宮城県)、「大人数の忘年会は座敷で広いところ」(男性70代、愛媛県)など、靴を脱いで寛げて、かつ大人数でも座りやすく移動もしやすい「座敷・掘りごたつ」を好む声。その一方で「座敷に座るのは足が痛いと言うので、必然的に椅子のあるところへ」(女性50代、広島県)、「掘りごたつは子どもが落ちるのでナシ」(女性30代、岐阜県)など、「座敷・掘りごたつ」は「賛成派」と「反対派」に賛否が大きく分かれました。子ども、高齢者の有無など、参加する年代層などによって使い分けが必要と言えそうです。

支払いが安心&楽チンな「飲み放題」は必須! ただし、注文が遅いのは最悪

お店のスペース以外で回答が多かったのは、2位「食べ放題・飲み放題がある」(43.0%)。「最後の精算が楽なので、食べ放題飲み放題が良い」(男性40代、愛知県)、「以前、飲み放題を付けなかったら意外とみんな飲んでしまい、とんでもない金額になったことがあるので」(女性40代、神奈川県)など、酒量の多い少ないに関わらず、支払いが安心&楽チンな「一律料金」を重視する声。さらに「女子会のクーポンやプランのあるお店が嬉しい」(女性30代、愛知県)など、7位にも「クーポン・割引が使える」(22.9%)が続き、「食べ放題・飲み放題」「クーポン」など、安くてお得感のあるお店を探すという人も少なくありませんでした。

一方で、自由回答の中には「〇〇放題は飲み物の種類が限られていたり、お料理が普通だったりして、あまり満足できないことが多い」(女性40代、東京都)、「飲み放題付きのコース料理にしたら、思っていたよりお料理少なくて残念だった」(女性30代、愛知県)など、飲み放題メニューが限られていたり、食べ物のパフォーマンスがイマイチだったり、満足度できないことが多いという声。さらに「飲み放題なのに酒が出てくるのが遅い店は、2度と行かない」(女性50代、山口県)など、制限時間付きの飲み放題にもかかわらず、注文してもお酒がなかなか出てこない、また注文しようとしても店員さんが来ない、という過去の苦いエピソードを明かす人もいました。4位に「 注文から料理・お酒が出てくる時間が遅すぎない」(25.7%)、8位にも「店長・店員の態度に好感が持てる 」(22.9%)が続きましたが、コスパの高い飲み放題プランだからいい加減ではなく、むしろ満足度を上げる接客をすべきだという意見が寄せられました。

そのほか、「和食好きな年代で、今年もいつも使っているお店で決まり」(男性70代、北海道)、「お刺身の鮮度が良いところ」(男性70代、京都府)など、3位に「和食がおいしい」(29.4%)、9位にも「鍋料理がおいしい」(21.1%)が続きました。特に「温かい鍋料理」は忘年会の定番メニューとして欠かせません。お鍋料理の良さは、お鍋を中心に人と人を結び付け、自然と会話を弾ませること。きっと忘年会を盛り上げる「コミュニケーションツール」としての役割も担っているのでしょう。

今回は年末を控え、「忘年会」をテーマに皆さんのご意見を聞いてきました。今年の忘年会の参加意向は79.8%。例年8割台を示す中で、今回は2015年に次ぐ低い数値に留まりました。日本経済を見れば、26年ぶりに株高を更新して好景気で沸くなど好材料が揃っていますが、一般国民の財布の紐が緩む様子は今のところ見られませんでした。とはいえ、8割近くの人びとが参加意向を持ち、1回当たりの参加費が5,000円程度、かつ複数回の参加予定を持つ人が6割を占めるなど、消費が一気に拡大する時期であることには間違いありません。日ごろは「家飲み」中心の人も、きっと師走は「外飲み」が増加することでしょう。忘年会は単なる飲み会ではなく、会社や家族、学生時代の友人、サ-クル等々、自分が属するコミュニティやグループとのリアル・コミュニケーションを育む場。いわば、社会の中において、自分がどんなメンバーたちに支えられているのか、改めて再確認する機会とも言えます。昨今はSNS上でのコミュニケーションが主流ですが、ぜひ忘年会では直接顔を合わせて、日ごろは出来ない深い話をじっくりとしてみてはいかがでしょうか。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:2,056人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年11月8日~11月14日

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[アサヒグループホールディングス]
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